外国株式 > 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」 バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF【VT】第1位受賞記念対談
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF【VT】第1位受賞記念対談
世界の株式の時価総額の加重平均をそのまま追いかける
SBI証券マーケティング部
内藤由貴恵氏
私は、世界分散投資と低コストというキーワードを大学在学中に授業で習いました。
日本の大学ですか?
いえ、米国の大学です。経済学関係の授業だったと思うのですが、投資のリスクをコントロールするもっとも効果的な方法は分散であること、そして投資のコストがリターンに影響することを教えられました。とても納得できましたね。
なるほど、さすが米国ですねぇ。学生時代から、かしこい投資家になるための教育を受けるのですね。
ご参考までに、世界15ヵ国の株式のパフォーマンスランキングを見ると、たとえば2011年に第1位だったインドネシアは翌年には最下位に、2012年に第1位だったトルコも翌年には最下位です。当然のことながら規則性はありません。過去のパフォーマンスを見て投資判断をすることは「バックミラーを見ながら運転すること」と同じで、その時話題の投資対象に興味を持った頃には既にピークを過ぎている可能性もあります。投資先を選ぶ際に大切なことは、過去のパフォーマンスよりもこの先拡がる未来です。中長期の資産形成を効率的に行うには、どこか一つの国・地域で成長がとれなくても、他の国・地域でカバーすることが大切、つまり国際分散投資が重要なことを再確認いただけると思います。
VTの面白さは、世界の株式時価総額の加重平均をそのままリアルタイムで追いかけるところです。取りこぼしがないんですよね。海外のブログでは「究極のポートフォリオ」なんていう表現もされています。
個人では実現できない投資を低コストで提供する、しかも徹底して追求するところがバンガードらしいのかもしれませんね。
運用の拠点は日本のものづくりの会社のよう
カンさんに一昨年、米国のバンガード本社を訪問頂きましたが、どんな印象を持たれましたか。
一言で表すと、暮らしていくのに必要な生活用品を丹精込めて提供しているメーカーといったイメージです。自分たちのプロダクトに絶対の自信と誇りを持っている人々が、さらに顧客のメリットを追求しようとしている真摯な姿勢が、ここかしこに感じられました。緑豊かで広大な敷地に建つ社屋は、「キャンパス」という呼び名どおりの雰囲気でしたね。コールセンターや印刷所まで自前なことに驚きましたし、印刷所の壁に「改善」と漢字で書かれた紙が貼ってあったのにもびっくりしました。
米国バンガードでは、業務改善のための提案が採用されると「Sempai(先輩)」とか「Sensei(先生)」という日本語の称号を受けることができるんですよ(笑)。日々改善に取り組み、コストを下げるためにさまざまなセクションを自前で運営しているのは、もちろん「顧客第一」の実践のためです。
日本のよきものづくりの会社といった感じですよね。スタッフの方々もみな、成果主義や報酬絶対の考え方とは無縁というか、お客様の資産形成に役立つプロダクトを開発・提供すること、そしてバンガードに長く勤め続けていることに誇りを持っているようでした。米国の運用会社の一般的なイメージとはずいぶん違いましたね。
そういったカルチャーの中からVTのようなファンドが生まれてきて運用されているのは、とても納得できますね。
※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
免責事項・注意事項
- 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。