【セミナーレポート】ファンドマネージャーも登場!eMAXISシリーズお客さま感謝祭for SBI証券 セミナーレポート
2021/9/24
2021年8月13日に「eMAXISお客さま感謝祭 for SBI証券」を開催しました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました。今回はセミナーの内容や皆さまからいただいたご質問への回答などについてご紹介いたします。
第1部 現役ファンドマネジャーが出演!インデックス運用の裏側お見せします
第1部では、インデックスファンドを運用しているファンドマネジャーが登壇し、普段なかなか聞くことのできないインデックス運用の裏側についてお話しました。
Q. インデックス運用業務には、どんなやりがいがありますか?
指数との連動性を維持するために細かい業務に追われますが、それらの積み重ねで連動性を維持していることにやりがいを感じますし、様々な工夫を取り入れ続け、ファンド運用が着々とよりよくなることも誇りに感じています。
また、お客さまの資産形成のお手伝いができていることを強く実感できることもやりがいです。最近のインデックスファンドブームではお客さまのニーズが高まっていることを肌で感じ、運用者としてご期待に沿いたいという思いが強まっています。
Q. インデックスファンドのファンドマネジャーとしての心構えを教えてください!
@ 指数との連動性を保つために、細心の注意が必要であり、構成銘柄の変更、株数の変更、資金状況に合わせた売買タイミングを合わせるよう努めています。
A 類似商品が多いインデックスファンドの中でいかによりよい運用を実現するか、新たなことにチャレンジ・模索し続ける心構えが必要だと考えています。
B お客さまにより満足いただける商品を提供してまいりたいという心構えを第一に業務に励んでいます。
申込〜受渡までのフロー
※上記は、申込〜受渡までのフローをご理解いただくためのイメージ図になります。
第2部 これって本当?投資信託ウソ・ホントクイズ!
第2部では、世の中で噂されている投資信託に関する「これって本当?」と思われるような情報について回答しました。
Q. 基準価額の高い投資信託は、割高なので買わない方がいいですか?
基準価額の水準と「割高」「割安」は関係ありません。例えば、基準価額が異なるファンドでも同じく30%値上がりしたとすれば、どちらのファンドに投資していても同じ利益が得られることになります。また、同じ指数に連動するインデックスファンドでも設定日が異なると基準価額が異なるため、単純に基準価額だけ比べても意味はありません。 ファンドを選ぶ際には、基準価額の水準で比較するのではなく、過去のリターンなどにも着目することが大切です。
Q. 同じ指数に連動するインデックスファンドでもパフォーマンスの優劣はありますか?
インデックス運用では目標とする指数と同じ値動きとなることを目指しますが、以下の図の通り、信託報酬の大小や日々の資金フロー状況、またファンドスキームの違いなどの様々な要因によって同じ指数に連動するインデックスファンドでもパフォーマンスに乖離が生じます。
- (出所)公開情報を基に三菱UFJ国際投信作成
- ※(対象)上記はつみたてNISA適格のうち指定インデックス投資信託であり、「S&P500」の適格指数単一に連動する設定後1年経過しているファンドが対象
- ※上記は、コストとパフォーマンスの関係をご理解いただくためのイメージ図になります。
第3部 リアルお財布大公開スペシャル
三菱UFJ国際投信、SBI証券の社員が自身の投資事情(毎月の積立金額、お金の使い道など)やいままでの投資経験(いつから始めた?)などについて、等身大の姿をお届けしました。
Q. 投資をしたきっかけを教えてください。
田村:元々親から、成人したら投資した方が良いと小さい時から言われていて、もう三つ子の魂百まで的な感じできっかけらしいものはなかったんです。ただ、最初の購入先は自宅の最寄駅の銀行窓口です。投資信託を購入しました。
秋山:会社の同期の人から「つみたてNISAやる?」と聞かれて、何かわからなかったけど、とりあえず、運用やってるとカッコいいみたいなイメージもあって、始めたんですよね。毎月、少しづつできるというお手軽感もきっかけの1つです。
Q. ポートフォリオの中身を教えてください。
- ※2021年6月末時点※eMAXISシリーズ以外のファンドはファンド名を伏せています。※上記の比率は投資信託のみを対象としています。
- 将来の投資成果を示唆・保証するものではありません。投資信託は、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
Q. なぜ外株をメインにしているのでしょうか?
田村:ちょっと固い話ですが、株は期待リターンが高く、今後も世界経済が成長すると思ったので、株式中心です。投資先は米国や先進国の配分が多めですが、新興国もいれてます。まだ若いのでしっかり資産を増やそうと考えています。
秋山:特に理由はないです。「何が売れてるかな?」とSBI証券さんのサイトを見たときに、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 先進国株式インデックスが上位にランクインしていて、売れてるファンドは安心感もあるので。感覚的に決めました。
皆さまから寄せられたご質問に回答いたします!
今回のセミナーでは参加者の皆さまから多くのご質問をいただきました!そこで、セミナー内でお答えできなかったご質問も含めてご紹介したいと思います。
Q. 投資信託は種類を多く持つよりも、一つか二つに集中して投資する方が良いのですか?
A. 分散投資の観点から複数本保有が有効です。1本で分散投資できるファンドも要チェックです!
資産運用では、分散投資を意識したポートフォリオを構築することが大切だと考えられており、地域や資産カテゴリーが異なる投資信託を組み合わせて複数本保有することは分散投資の観点からも有効であると考えます。
一方で投資初心者の方を中心に、「組み合わせを考えるのが面倒」というお声も多数いただきます。そこで、例えば、地域を問わず1本で世界中の株式に分散投資ができる「eMAXIS
Slim全世界株式(オールカントリー)」や、1本で8つの資産にバランス良く分散投資ができる「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」もおすすめです!
Q. eMAXISのような分配金無しのファンドでは利益が再投資されていると思いますが、それを実感するには何を確認すればよいでしょうか?レポートを見ればそれが分かりますか?
A. 運用報告書の分配金に関する記載部分から確認することができます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の第三期運用報告書を例に見てみると、分配原資の内訳のうち翌期繰越分配対象額に記載されている「5,591円」が当該期間において分配金に充てなかった利益になり、そのままファンドに留保されることになります。 また、分配金を支払うファンドで再投資を行う場合、分配金受取時に都度税金がかかってしまうため複利効果が減少してしまいます。一方でeMAXIS Slimのように原則分配を抑制する方針のファンドでは売却時のみ税金がかかりますので、売却せずに保有し続けていれば、複利効果を最大化させることができます。
(例)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)運用報告書
- ※上記は、分配金の有無による比較イメージ図になります。
Q. 投信積立の頻度は「毎月」「毎日」など、どれが一番ベストですか?
A. 積立頻度の違いは長期のリターンにあまり影響しないものと考えられます。
以下のグラフは毎日500円ずつ15年間積立投資した場合と毎月1万円ずつ積立投資した場合のシミュレーション結果です。どちらも投資元本、投資成果にほとんど変わりはなく、積立の回数、タイミングによる影響はほとんどないと思われます。
毎日数百円からコツコツ投資するほうが良いという方は毎日積立、クレジットカードの毎月の引き落としと合わせて投資するほうが良いという方は毎月積立など、ご自身のスタイルにあった方法で積立投資いただければと思います。
毎日500円を年間つみたて投資
毎月1万円15年間つみたて投資
- (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
- ※上記は毎月末1万円をつみたて投資(最終月を除く)したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
Q. 新商品のほとんどが基準価額が10,000円からはじまりますが、やはり基準価額が低い最初のうちに買ったほうがいいのですか
A. 基準価額の水準とリターンの間に関係性はありません。
新規設定されるファンドは基準価額が1万円からスタートしますが、運用開始してから上昇することもあれば、下落してしまうこともあります。基準価額の水準のみで投資判断するのではなく、過去のリターンや今後の成長余地なども含めて総合的に判断することが大切です。
また、タイミングを見計らって行う投資には「高値掴み」のリスクもあります。このようなリスクを回避するためには、積立投資の活用が有効です。こちらのグラフではバブル崩壊直前から日経平均株価に毎月1万円投資した場合のシミュレーションです。グラフからお分かりいただけるように、日経平均株価は最高値をいまだに更新していませんが、タイミングを分散して積立投資を行うことで、資産を大きく増やすことができます。
- (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
- ※ 上記はバブル崩壊直前に毎月末1万円でのつみたて投資(最終月末を除く)を開始したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- ※ 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
Q. 最近レバレッジ型の投資信託やETFが人気ですが、投資初心者でも手を出していいものなのでしょうか? 何か注意しておくべき点などあれば、教えてください。
A. 短期間で大きな損失を抱えてしまうリスクには注意が必要です。
「レバレッジ型投資信託」とは、先物取引等を活用することでレバレッジを効かせ、投資資金の何倍もの投資成果を目指す投資信託のことです。最近ではNASDAQ100指数やS&P500指数など海外の株価指数を対象にしたレバレッジ型商品が人気になっていますが、レバレッジを効かせている分だけ値動きも荒く、短期間で大きな損失を抱えてしまうリスクには注意が必要です。
また、いわゆる「ボックス相場」と呼ばれる小さな上昇と下落を繰り返すような方向感の見えない相場環境では、一般的には損失が生じやすいという特徴もあります。
レバレッジ型の投資信託は主に短期売買により利益を稼ぐことを目的とした商品であり、大きなリスクも伴うため、投資をご検討される際には商品の仕組みや取引に伴うリスクやコストなどをしっかりと調べた上でご判断されたほうがいいかと思います。
■ レバレッジ型ファンドの減価特性のイメージ図(株価指数が日次で上昇と下落を繰り返した場合)
- (出所)各種資料を基に三菱UFJ国際投信作成
- ※上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。
ご注意事項
- 「毎月分配型」「隔月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月または隔月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。