SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-18 14:09:22

インドと金−インドの国民性と今後の展望について

提供:SBIゴールド

金は世界各地でその価値を認められてきました。最近では、その中でも経済力をつけてきたアジア新興国の存在感が大きくなりつつあります。アジアの中で金に関心の高い代表的な国家は中国とインドと考えます。
この両国の金市場の規模は経済成長と共に飛躍的に増大してきました。今回はインドの金投資と金市場の特徴をみていきましょう。

生活様式に根付く金

インドは、推定12〜13億人と中国の次に人口が多く、国土も広い国家です。
英国の植民地政策の一環で地域統合されたものの、この地域はムガール帝国以前より、古来多種多様な文化と言語が発達してきました。その中でも現インド北部にあるインダス川は、世界4大文明の発祥地でもあります。そのインダス文明の住民たちは金や銀を、精製・加工して生活する中で利用したと言われ、またその後の歴史にも金にまつわる話が多く存在することから、昔から金に関心の高い地域であることをうかがい知ることができます。
独立後も、金はインド人の生活の中に深く根付いています。一例としてインドでは一般的に家庭に女の子が生まれると、親は金の収集を始めるそうです。将来、娘が結婚する際に持参する財の蓄積方法の一つとして考えられているからです。
それ以外にもインド各地のヒンドゥー教祭では、金の加工品などが多く使われてきました。またインドの女性たちは金の装飾具を好み、ネックレスや指輪を多く身につけることで自分の美を強調するそうです。このように、インド人にとって金は、現代においても単なる投資商品ではなく生活様式の一部分であることが分かります。

金への国家需要増大

近年インドの経済成長が注目を浴びています。中国と同じく経済成長によって生活に余裕が出てきた人々は、金の投資を増やしていきましたが、インドは中国とは違って金需要増加に応えられる国富や財政力を持っていません。インドにおける金の年間輸入量は2015年で約900トンであり、毎年約1,000トンの金を輸入してきたインドにおいて、金は石油製品と共に貿易赤字の大きな要因となりました。
そのためインド政府は2014年に一時的に金の輸入量を制限するなど複数の規制策を行ったこともあります。今後も高額紙幣の切り替えなどに代表される国家規制の可能性は金にも影響が及ぶかもしれませんが、将来のインドの経済成長率は中国に匹敵する勢いであり、金の輸入量は今後伸びる可能性が高いと思われます。

金需要を決める独特の要因

金の価格が国際情勢やドル相場の影響を受けることは当然ですが、インド国内で金の価格を変動させる独特の要因の一つは「雨」です。インドでは農家の金保有割合が高く、農家の需要が減れば金の国際価格が下落するという言葉もあるほどです。
農家は収穫量が増えれば資金に余裕がでるために金を買おうとする意欲が高まります。しかし平年より降雨量が少なければ農家の収穫量にも打撃が生じ、結果的には金への需要が減り、価格も下落しかねないという事です。
実際に2015年は、インド当局が発表した予想降雨量よりもはるかに少ない降雨量で農作物の収穫量が減り、金の需要が減りました。インドにおける金の価格は農家など特定集団の財政状況によって大きく変動することが分かります。

インドにおける今後の金の位置づけ

上述のように、インドでは、雨のような「気候」も金の輸入量や価格に影響を与えてきました。このような要因は予測することが困難であるため、価格変動の予想も難しい部分があります。一方ではこのような条件の下、インドで、金は長く愛され続けており、金への信頼が根強いものであることが分かります。実際にここ数年で政府の規制や税金引き上げが行われると、インドに密輸入される金の量が5倍になったとも言われています。人々の金への愛情は簡単には冷めないことを反映しているのでしょう。
このように、金を単なる投資商品やリスクヘッジ商品として認識する地域が増えていく中で、中国やインドのように、まだアジアでは金について生涯を共にする実物資産として認識している地域が残っているようです。
個人的には中国よりもインドの方が金への愛情が高いと思います。両国で購入された商品種類別の需要の変化をみると、最近の中国では金地金が圧倒的に多くなっていますが、インドは金地金と装飾品がバランスよく成長しているからです。インドでは今後の経済成長に伴い金への需要は一層高まると予想されます。

当コラムに関してご留意頂きたい事項

  • 当コラムは投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
  • 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在のSBIゴールド(株)の見解です。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
  • 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。

ご注意事項

  • 買付時の手数料は、売買代金の2.16%(税込)、売却時の手数料は無料です。
  • 本取引は金・プラチナの価格変動により、投資元本を割り込むことがあります。
  • 本取引は、政治・経済情勢の変化および各国政府の貴金属地金取引への規制等による影響を受けるリスクがあります。
    また、かかるリスクが顕在化した場合、当社の提供するサービスの全部、または一部が変更、停止されるリスクがあります。
  • 本取引は為替相場の変動により損失を被ることがあります。
  • 本取引は、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクがあります。
  • 本取引は売値(Bid:お客様が売ることの出来る値段)と買値(Ask:お客様の買うことのできる値段)の差(スプレッド)があります。
  • スプレッドは固定されるものではなく、需給バランスや、政治・経済情勢の変化にともない、当社の任意で変更いたします。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

国内信用デビュー&おかえりキャンペーン

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
システム障害時の対応

金・銀・プラチナの投資情報

SBI証券はお客様の声を大切にしています

  • 【当選確率最大+5倍!?】最大10万円が当たる!SBIセレクト買付応援キャンペーン

ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.