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2024-03-29 18:08:20

金は北朝鮮リスクなどが支援材料なのか

提供:SBIゴールド

金は1,300ドルを突破

8月28日の週の商品市場は、金が米ワイオミング州ジャクソンホールの年次経済シンポジウム後のドル安や、北朝鮮のミサイル発射、予想以下の米雇用統計を受けて堅調となった。また北朝鮮が3日に水爆実験を実施し、成功したと発表したことから、週明けにリスク回避の動きが広がり、金は一段高となった。国連安保理がミサイル発射の停止を求める声明を出したが、北朝鮮のミサイル発射は「グアム封じ込めへの序幕」としており、挑発を続けている。なお9日には北朝鮮の建国記念日を控えている。金ETF(上場投信)への逃避買いが続くと金は引き続き上値を試すとみられる。
7月の米個人消費支出(PCE)コア・デフレーターが前年同月比1.4%上昇と2015年12月以来の小幅な伸びとなった。また8月の米雇用統計が事前予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げ観測が後退した。8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は15万6,000人増となり、前月の18万9,000人増から伸びが鈍化した。事前予想は18万人増。失業率は4.4%(前月4.3%)に上昇した。時間当たり賃金は前月比0.1%増と前月の0.3%増から鈍化し、インフレの落ち着きに加え、賃金の伸び悩みで利上げ先送りの見方が強まり、ドル安が続くとみられる。
今週は5日の米議会再開や7日の欧州中央銀行(ECB)理事会も焦点である。ムニューシン米財務長官は、テキサス州南部を直撃したハリケーン「ハービー」の影響によって、連邦債務上限引き上げの期限が前倒しになる可能性があるとの見方を示した。米金融業界では債務上限引き上げに失敗することに対する警戒感も出ている。米政府のデフォルト(債務不履行)リスクが高まると、金の支援要因になるとみられる。一方、ECB内ではユーロの急激な上昇を懸念する声が増えており、資産買入れ縮小(テーパリング)が緩慢なペースとなる可能性が高まった。コンスタンシオECB副総裁は、米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難になっているとの見方を示した。今回のECB理事会では、量的緩和の終了時期や、資産購入額の縮小に関する手法について議論されるとみられているが、何らかの決定が下される可能性は低いという。

原油はガソリン急騰が下支え

ニューヨーク原油は、ハリケーン被害による在庫増加が懸念されたことを受けて7月24日以来の安値45.58ドルを付けたが、ガソリン急騰を受けて下げ一服となった。ハリケーン「ハービー」はカテゴリー4まで発達し、テキサス州やルイジアナ州に上陸した。全米第4位の人口を持つヒューストンで米史上最大となる1,300ミリ以上の降雨となった。テキサス州は日量560万バレル、ルイジアナ州は同330万バレルの製油能力があるが、ハリケーンの影響で同200万バレル超の生産障害が発生した。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫は引き続き減少したが、今後はハリケーンの影響で増加が見込まれている。一方、石油製品は製油所の生産停止を受けて上昇し、改質ガソリンが急騰する場面も見られた。今週は在庫の動向を確認したい。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した8月25日までの週間石油統計によると、原油在庫は、前週比539万2,000バレル減の4億5,777万3,000バレル、ガソリンは同3万5,000バレル増の2億2,993万7,000バレル、留出油は同74万8,000バレル増の1億4,916万3,000バレルとなった。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油受け渡し場所となるオクラホマ州クッシングの原油在庫は同68万9,000バレル増の5,723万3,000バレルとなった。事前予想は原油が175万バレル減。今後はハリケーンの影響で増加が見込まれている。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された9月1日までの週の米石油リグ稼動数は前週比変わらずの759基となった。昨年末の525基から増加傾向にあるが、6月30日以降、5回減少、1回横ばいとなり、生産増加が頭打ちとの見方が強まりつつある。

金はファンド筋の買い意欲が強い

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月29日時点の大口投機家の取組は、ニューヨーク金は23万1,047枚買い越し(同20万8,438枚買い越し)、ニューヨーク・プラチナは3万5,860枚買い越し(同3万1,824枚買い越し)に拡大した。金は新規買いが新規売りを上回り、プラチナは新規買い・買い戻しが入った。ニューヨーク原油が36万5,865枚買い越し(前週44万5,448枚買い越し)に縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。
9月1日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比26.01トン増の831.21トンとなった。ジャクソンホールのシンポジウム後のドル安や、北朝鮮のミサイル発射、予想以下の米雇用統計などを受けて投資資金が流入した。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は9月1日時点で2億6,650万株となり、前週末比830万株増加した。安値拾いの買いが入った。USOが先物市場につないでいる原油の買い玉は1日時点のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で5万4,412枚(同1,701枚増)となった。

プラチナは金堅調が支援も1,000ドル台で上値を伸ばせるか

プラチナはジャクソンホールのシンポジウム後のドル安や金堅調が支援要因だが、1,000ドル台で上値を伸ばせるかどうかが焦点である。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測後退でドル安が見込まれているが、1,000ドル台でプラチナETF(上場投信)に利食い売りが出て投資資金が流出した。また上海プラチナの出来高が減少し、実需筋が高値での買いを見送った。リースレート(貸出金利)1カ月物がマイナスで推移し、供給ひっ迫感がないことも上値を抑える要因である。ただ今週は北朝鮮の水爆実験でリスク回避の動きとなっており、プラチナETFに投資資金が戻るかどうかも確認したい。一方、パラジウムはハリケーン「ハービー」の被害による車両の買い替え需要に対する期待感が高まったことを受けて一段高となった。週明けは2001年2月以来の高値992.37ドルを付けており、強地合いを維持すると、プラチナ・パラジウムが等価となる可能性も出てきた。

金(現物1oz.あたり)日足 6ヶ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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