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2024-04-20 04:08:34

金は米利上げ観測が圧迫要因

提供:SBIゴールド

金は北朝鮮リスクでETFの買い意欲が強い

9月18日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受けて調整局面を継続した。ニューヨーク金12月限は8月25日以来の安値1,291.2ドル付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが決定されたが、年内にあと1回の利上げを想定しているとされ、利上げ観測からドル高に振れ、金の圧迫要因になった。また2018年は3回の利上げが予想された。一方、約4兆2,000億ドルのバランスシートの縮小に10月から着手すると公表した。保有する米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を、10月から当初は月額最大100億ドル減らす。上限は段階的に増やし、いずれは月500億ドルまで引き上げる。米FRBがバランスシート縮小に着手することを受けて欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小も意識されており、世界的に金融政策が正常化されると、金の圧迫要因になるとみられる。ただ米FRBの12月利上げはハリケーン被害の復興需要によるインフレなどで正当化されるとしても、来年以降、インフレが続かなければ利上げ見通しが下方修正される可能性もある。賃金の動向なども確認したい。今週は米国の税制改革の詳細が発表される見通しであり、内容を確認したい。

トランプ米大統領は国連総会で演説し、米国は北朝鮮を「完全に破壊」せざるを得なくなる可能性があると述べた。金正恩朝鮮労働党委員長はこの演説に対し、「史上最高の超強硬対応措置を断行することについて慎重に考慮する」と反発した。李容浩外相はこの発言に関して、太平洋での水爆実験をかつてない規模で実施する可能性を示唆した。また同相は国連総会での演説で、金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼んだ米大統領の発言を「北朝鮮のロケットが米国本土に到達することを不可避にした」と強く非難した。米大統領はこれに対し、「彼らの先は長くない」と警告した。国連総会での演説をきっかけに米朝の非難の応酬が激化した。また米空軍の戦略爆撃機が護衛の戦闘機とともに北朝鮮の東方沖合を威嚇飛行した。なお米大統領は21日、北朝鮮の制裁措置の強化を可能にする大統領令に署名し、中国政府は23日、北朝鮮への石油精製品輸出の制限をはじめとする制裁措置を実行すると発表した。ただヘイリー米国連大使が、国連安保理は北朝鮮抑止に向けた選択肢が尽きたと表明しており、制裁措置でも効果がなければ、米国は軍事的圧力を強めることになりそうだ。米大統領は11月に日中韓を訪問する予定であり、北朝鮮への攻撃が意識される可能性も出てくる。

金の独自材料では、調整局面を迎えたにもかかわらず、インドの買い意欲が強まっていないことが指摘された。この時期は例年、秋のディワリ(燈明の祭り、今年は10月19日)に向けて、金需要が高まる時期であるが、7月の物品サービス税導入前に駆け込みで輸入が増加したことに加え、8月からは資金洗浄対策法で宝飾業者が顧客の個人情報を保存することが求められ、買い意欲が後退した。前週のインドの金プレミアムは4ドルのディスカウントとなっており、投資需要が続かなければ一段安の可能性も出てくる。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月19日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは23万6,089枚となり、前週の25万4,760枚から縮小した。今回は手じまい売りが2万0,846枚、買い戻しが2,175枚入り、買い越しを1万8,671枚縮小した。一方、9月22日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比17.44トン増の856.08トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受けて1,300ドルを割り込んだが、北朝鮮情勢に対する懸念が残り、安値拾いの買いが入った。

プラチナはテクニカル悪化と米利上げ観測で下値模索

ニューヨーク・プラチナ10月限は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測やドル高を受けて軟調となり、7月28日以来の安値931.0ドルを付けた。9月8日以降、11日連続の陰線引けとなり、下値模索が続いている。欧州の新車販売が増加したが、ディーゼル車の割合低下や今後の電気自動車(EV)へのシフトが意識され、プラチナの買い材料にはならなかった。ただパラジウムとの価格が逆転する可能性が出ており、価格逆転時の反応を確認したい。中国勢など実需筋の安値拾いの買い意欲が強まると下げ止まる可能性も出てくる。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月19日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは3万1,648枚となり、前週の3万7,997枚から縮小した。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、19日のロンドンで11.43トン(15日11.42トン)に小幅増、22日のニューヨークで17.22トン(同17.22トン)、20日の南アで25.79トン(同25.79トン)と横ばいとなった。

原油は米製品在庫減少や需給改善期待が支援

ニューヨーク原油は、石油輸出国機構(OPEC)や国際エネルギー機関(IEA)が需要見通しを引き上げたことを受けて堅調となり、5/25以来の高値50.50ドルを付けた。戻り高値を更新したが、利食い売りも出てレンジ上放れに失敗した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した9/8までの週間石油統計で、原油在庫が前週比588万8,000バレル増加したが、ハリケーン「ハービー」の影響との見方が強く、材料視されなかった。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された9/15までの週の米石油リグ稼動数は前週比7基減の749基となり、6/16以来の低水準となった。米国の生産減少につながるかどうかを確認したい。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9/12時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは37万4,480枚となり、前週の38万2,113枚から縮小した。

9月25日からの週の注目ポイント

25日 独Ifo景況感指数(9月) ☆☆
ドラギECB総裁、講演 ☆☆
クーレECB理事、講演 ☆☆☆
メルシュECB理事、講演 ☆☆
コンスタンシオECB副総裁、講演 ☆☆
NY連銀総裁、講演 ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、講演 ☆☆
26日 NZ貿易収支(8月)
米新築住宅販売件数(8月) ☆☆☆
米S&Pケースシラー住宅価格(7月)
米コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月) ☆☆
プラートECB理事、講演 ☆☆
ミネアポリス連銀総裁、講演 ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演 ☆☆
イエレンFRB議長、講演 ☆☆☆
27日 米耐久財受注(8月) ☆☆
米週間原油在庫統計 ☆☆
NZ中銀政策金利 ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演 ☆☆
28日 米GDP確報値(第2四半期) ☆☆
プラートECB理事、講演
ラウテンシュレーガーECB理事、講演
ボストン連銀総裁、講演
カンザスシティー連銀総裁、講演
29日 日本雇用統計(8月) ☆☆
日本消費者物価指数(8月) ☆☆☆
米個人所得支出(8月) ☆☆
ドラギECB総裁、講演 ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演挙 ☆☆
30日 中国製造業PMI(9月) ☆☆

*重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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