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2024-04-19 12:59:54

金はドル高などが圧迫要因に

提供:SBIゴールド

金は北朝鮮の非核化の行方や米中の貿易摩擦も焦点

4月16日週のニューヨーク金市場は、米英仏のシリア攻撃の影響が限定的となったことに加え、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測によるドル高を受けて上げ一服となった。6月限は1,359.0ドルで上げ一服となり、1,337.0ドルまで下落した。
米英仏は14日、シリアの化学兵器施設を攻撃した。シリアの首都ダマスカス近郊の東グータで7日、毒ガス攻撃が行われたとされる問題に欧米が対抗措置を採った。ただ英国のジョンソン外相がシリア攻撃は1回限りの動きで追加攻撃の「提案は検討されていない」と述べたことなどを受けて市場への影響は限定的となった。一方、ヘイリー米国連大使が、今後の化学兵器使用をやめさせ、ロシアが同国の同盟国を「かばう」のを阻止することを目標にロシアへの追加制裁を発表するとしたが、トランプ米大統領は追加制裁取り下げを決定し、先行き懸念は後退した。

米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受けて利上げ観測が高まった。CMEのフェドウォッチによると、米短期金利先物市場で12月の利上げ確率は2.00〜2.25%が43.6%(1カ月前42.0%)、2.25〜2.50%が39.7%(同26.4%)に上昇した。これまで年3回の利上げが予想されていたが、年4回の利上げを織り込みつつある。米10年債利回りは2.964%と2014年1月以来の高水準となった。一方、欧州中央銀行(ECB)総裁とイングランド銀行総裁が、経済指標が思わしくないことで利上げは急がないとの姿勢を示唆しており、ドル高が進みやすい環境となっている。

日米首脳会談では、日米間で新しい通商交渉を開始することが明らかとなった。トランプ米大統領は茂木敏充経済再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との間で新しい通商交渉を開始することを表明した。また対北朝鮮政策では、米大統領は「米朝会談の成功に向け、あらゆる措置を取る」とし、拉致問題も取り上げるとした。また米大統領は、次期国務長官に指名されているポンペオ中央情報局(CIA)長官が先週、北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長と会談したことを明かした。米朝首脳会談に実りがなければ「会談の途中で退出する」と述べており、引き続き圧力をかけている。一方、北朝鮮は21日、核実験中止や核実験場廃棄などの決定を表明した。ただ米政権内部では北朝鮮が核放棄の約束を一切していないとし、懐疑的な見方が強い。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、政権当局者の発言として、トランプ米大統領は、北朝鮮が核開発を実質的に廃棄する前に制裁を大幅には緩和しない意向と報じた。27日には南北首脳会談があり、当面の焦点になりそうだ。

ムニューシン米財務長官は21日、通商問題での米中の緊張が高まるなか、訪中を検討していることを明らかにした。ただ訪中の時期や対中貿易で何を望むかなどに関しては言及を避けた。中国商務省は、貿易や経済に関する問題を協議するために米政府高官が訪中を計画していることを歓迎するとの意向を示した。貿易摩擦も焦点であり、今後の交渉の行方を確認したい。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月17日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万3,069枚となり、前週の15万5,372枚から拡大した。今回は新規買いが2,831枚、買い戻しが4,866枚入り、買い越しを7,697枚拡大した。一方、4月20日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比変わらずの865.89トンとなった。米英仏のシリア攻撃の影響が限定的となったことを受けて模様眺めの動きとなった。

プラチナは戻りを売られる

ニューヨーク・プラチナ7月限は、3月27日以来の高値957.4ドルを付けたのち、上げ一服となった。パラジウムや原油の上昇が支援要因となったが、米国債の利回り上昇によるドル高を受けて戻りを売られた。日産自動車は、英国のサンダーランド工場で従業員数百人を削減する。欧州全体でディーゼル車需要が縮小している状況に対応するという。パラジウムや原油が堅調に推移すると、プラチナの支援要因になるが、自動車触媒需要の減少に対する警戒感が出ると上値は限られそうだ。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月17日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万7,647枚となり、前週の1万9,000枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、20日のロンドンで11.45トン(13日11.35トン)に増加、ニューヨークで17.31トン(同17.61トン)に減少、南アで25.09トン(同25.09トン)と横ばいとなった。

NY原油はサウジ目標値で堅調

ニューヨーク原油は、サウジアラビアが原油価格の目標値として80ドルを目指しているとしたことを受けて堅調となり、2014年11月以来の高値69.56ドルを付けた。サウジアラビアは来年にかけて協調減産を延長しようとしている。ただロシアのノバク・エネルギー相が前週末の共同閣僚監視委員会(JMMC)前に「様々な協議内容があるなかで、6月の会合では現行の協調減産の削減について話し合うことはあり得る」と述べており、協調減産に産油国の足並みがそろわなければ70ドルの節目で上値が抑えられる可能性が出てくる。米エネルギー情報局(EIA)が発表した4月13日までの週間石油統計で、原油在庫は前週比107万1,000バレル減少した。事前予想は65万バレル増。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された4月20日までの週の米石油リグ稼動数は前週比5基増の820基となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月17日時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは72万8,131枚となり、前週の70万7,080枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は20日時点で1億3,840万株となり、前週末比380万株減少した。

ニューヨーク金はレンジ上限付近で上げ一服

ニューヨーク金6月限は1,359.0ドルで上げ一服となった。4月11日の高値1,369.4ドルやレンジ上限となる1月25日の高値1,375.5ドルを突破できなかった。米英仏がシリア攻撃を実施したが、市場への影響が限定的となったことや、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受けてドル高に振れたことが上値を抑える要因になった。米国債の利回り上昇が続くと、レンジ下限である1,309.3ドルを目指す可能性が出てくる。

4月23日からの週の注目ポイント

23日

独・ユーロ圏製造業PMI速報値(4月)

米中古住宅販売件数(3月)

24日

豪消費者物価指数(第1四半期)

☆☆

独Ifo景況感指数(4月)

☆☆

米新築住宅販売件数(3月)

米消費者信頼感指数(4月)

米仏首脳会談

25日

北朝鮮、朝鮮人民軍創設記念日

26日

ECB政策金利、ドラギECB総裁記者会見

☆☆☆

米新規失業保険申請件数(21日までの週)

27日

日本雇用統計(3月)

日銀政策金利

☆☆☆

黒田日銀総裁記者会見

☆☆

英GDP速報値(第1四半期)

☆☆

GDP速報値(第1四半期

☆☆☆

南北首脳会談

☆☆☆

米独首脳会談

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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