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2024-04-20 05:23:01

金はリスク回避が支援もドル安一服に上値を抑えられる

提供:SBIゴールド

金は英国のEU離脱の行方なども確認

1月7日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測などが支援要因となったが、ドル安一服に上値を抑えられ、もみ合いとなった。中心限月の2月限は、1,280.2〜1,298.0ドルのレンジで推移した。米金融当局者のハト派発言を受けてドル安が進む場面も見られたが、パウエル米FRB議長がバランスシートを一段と縮小する意向を示すと、ドル安が一服した。ユーロ圏の経済指標悪化で景気減速が懸念されることもユーロの上値を抑える要因になった。一方、米中の次官級通商協議で進展が見られ、次は中国の劉鶴副首相が1月30〜31日に訪米し、閣僚級通商協議を行う見込みとなった。ただ昨年12月の中国の貿易統計で輸出入が落ち込んだことを受けて先行き懸念が出てリスク回避の動きとなった。今回の通商協議で合意に達したとしても、減速する中国経済への特効薬にはならないとみられており、金の支援要因である。

米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測が強いことに加え、米政府機関の一部閉鎖が続いていることがドル安要因である。トランプ米大統領は、メキシコ国境の壁建設費用確保に向け、非常権限の行使も辞さない構えを示した。米大統領と民主党の議会指導部は政府機関の一部閉鎖の解除に向けてホワイトハウスで協議したが、まとまらなかった。米政府機関の一部閉鎖継続を受け、22日からスイスで始まる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席を取りやめるとも表明した。政権当局者によれば、米大統領の予算チームは閉鎖が2月末まで続くことを想定し、緊急対応策の策定に動いている。当面は米大統領の国家非常事態宣言があるのかどうかを確認したい。

12月の中国の貿易統計によると、輸出は前年同月比4.4%減、輸入は前年比7.6%減と2016年7月以降最大の落ち込みとなった。中国経済が2019年に一段と減速し、世界的な需要が低下する可能性を示す内容となった。また中国汽車工業協会(CAAM)は、2018年の自動車販売台数が2.8%減少の2,810万台と発表した。12月の販売台数は13%減少。年間で28年ぶりの減少となった。3月1日を期限とする米中の通商協議は次官級から閣僚級に進む見込みとなり、順調に進んでいる。中国商務省は10日の声明で北京で行われた通商協議について、「広範囲にわたり深く、詳細」に議論されたとし、双方が懸念する問題の解決に向け基礎を築いたと説明した。ただ今回、合意に達したとしても米国の追加制裁が見送られるだけであり、これまでの制裁措置が解除されるわけではない。中国の景気減速が続くと、リスク回避の動きが警戒される。

メイ英首相が推進する欧州連合(EU)離脱協定案は15日に議会採決が行われる。英議会は8日、EUから合意なしで離脱する場合に政府の権限を制限する修正法案を303対296の賛成多数で可決した。合意なき離脱を完全に阻止する内容ではないが、政府が税制上の対策を進めるうえで制約が設けられた。野党労働党のコービン党首は、EU離脱を巡る行き詰まりの打開に向け同党への協力を議員らに呼び掛け、内閣不信任決議案に賛同するよう訴えた。今回の英議会での採決では、否決されるとみられているが、否決された場合、メイ英首相は2回目の採決実施を計画としており、今後の行方を確認したい。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、昨年12月18日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは7万5,960枚(前週6万0,499枚)。米政府機関の一部閉鎖の影響で発表が遅れている。一方、1月14日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は4日比0.55トン減の797.71トンとなった。1,300ドルの節目を突破できず、投資資金が流出した。

プラチナはリスク回避で800ドル直前まで下落

ニューヨーク・プラチナ期近4月限は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測や米中の通商協議に対する期待感などが支援要因となる場面も見られたが、ドル安一服に加え、中国の輸出入の落ち込みでリスク回避の動きが出たことをきっかけに急落し、1月4日以来の安値801.5ドルを付けた。中国の自動車販売減少で先行き懸念が出ている。ただパラジウムが供給ひっ迫懸念を受けて堅調に推移しており、安値拾いの買いが入ると下支え要因になるとみられる。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、昨年12月18日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万1,387枚(前週1万0,991枚)。米政府機関の一部閉鎖の影響で発表が遅れている。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は11日のロンドンで8.92トン(4日8.88トン)に増加、14日のニューヨークで19.44トン(同19.44トン)と変わらず、南アで21.25トン(同21.87トン)に減少した。

ニューヨーク金は1,300ドル直前でもみ合いに

ニューヨーク金2月限は、4日に昨年6月19日以来の高値1,300.4ドルを付けたのち、もみ合いとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測や、中国の景気減速によるリスク回避の動きが支援要因だが、パウエル米FRB議長のバランスシート縮小発言やユーロ圏の景気減速を受けてドルが買い戻されたことが上値を抑える要因になった。1,278.1〜1,300.4ドルのレンジで推移しており、どちらに放れるかがテクニカル面の焦点である。

1月14日からの週の注目ポイント

14日

成人の日

 

中国貿易収支(12月)

輸出入が予想以外に落ち込む

ユーロ圏鉱工業生産(11月)

前月比1.7%低下

15日

ユーロ圏貿易収支(11月)

米生産者物価指数(12月)

☆☆

ニューヨーク連銀製造業景況指数(1月)

☆☆

16日

企業物価指数(12月)

機械受注(11月)

☆☆

米小売売上高(12月)

☆☆☆

米輸出入物価指数(12月)

米企業在庫(11月)

米地区連銀経済報告(ベージュブック)

☆☆

対米証券投資(11月)

☆☆

17日

ユーロ圏消費者物価指数(12月確報)

☆☆☆

南ア準備銀行政策金利公表

☆☆☆

米住宅着工・許可件数(12月)

☆☆

フィラデルフィア連銀製造業景況指数(1月)

18日

消費者物価指数(12月)

☆☆☆

米鉱工業生産・設備稼働率(12月)

☆☆☆

米ミシガン大消費者信頼感指数(1月速報値)

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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