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2024-03-29 02:31:26

金は米FOMCが今週の焦点

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米中首脳会談があるかどうかも確認

6月10日の週のニューヨーク金市場は、貿易摩擦に対する懸念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測などを受けて堅調となった。期近8月限は2018年5月以来の高値1,362.2ドルを付けた。トランプ米大統領は不法移民対策を巡りメキシコと合意したことを明らかにし、メキシコ製品への制裁関税発動を無期限で停止すると表明した。金は調整局面を迎えたが、米中の貿易摩擦に対する懸念が残ることなどを受けて押し目を買われた。米大統領は、28〜29日に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議の際に習主席が米中首脳会談に応じない場合、新たな対中関税を発動すると警告した。また米大統領は12日、中国が貿易協議の場に戻る期限はないと述べた。中国からの発表はなく、今後の行方を確認したい。米国のインフレ抑制や労働市場の減速を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が強いことも金の支援要因になった。5月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇と小幅な伸びにとどまった。また米新規失業保険申請件数は、前月比3,000件増の22万2,000件と、予想外に増加した。市場では前週の21万9,000件から21万6,000件に減ると見込まれていた。一方、5月の米小売売上高や米鉱工業生産が好調な内容となった。米小売売上高は前月比0.5%増。4月の数字は当初発表の0.2%減から0.3%増へ上方改定された。米鉱工業生産指数は0.4%上昇し、事前予想の0.2%上昇を上回った。製造業部門が0.2%上昇し、今年初めてプラスとなった。週末のドル高を受けて金は上げ一服となったが、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、押し目が買われると一段高の可能性も出てくる。CMEのフェドウォッチによると、12月のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準の確率は1.50〜1.75%が37.6%(前週35.5%)、1.75〜2.00%が31.1%(同32.6%)、2.00〜2.25%が9.9%(同12.2%)となった。2.25〜2.50%に据え置きの確率は1.0%(同1.4%)に低下した。景気の先行き懸念を受けて2〜3回利下げの見方が強い。

香港デモとオマーン湾でのタンカー攻撃で地政学的リスクが意識されることも金の支援要因である。香港で拘束した容疑者の中国移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に抗議する反対派のデモで12日、警官隊と衝突した。警察側はメディアに対し、デモ隊の投てきなどの行為を「暴動」と表現した。香港の民主派団体は、改正の完全撤回を主張し、改めて大規模なデモ行進を16日に香港中心部で行った。香港政府は改正の無期限延期を決めており、今後の行方を確認したい。一方、オマーン湾で13日、タンカー2隻が攻撃を受けた。ポンペオ米国務長官は、機密情報のほか、使用された武器や攻撃に必要な手腕などを踏まえ、米政府はイランが背後にいたと判断していると述べた。またシャナハン米国防長官代行は、タンカー攻撃を巡り、米政権は国際的なコンセンサスの構築に注力していると述べた。

メイ英首相の後任を決める与党・保守党の党首選で、第1回投票が行われ、最有力候補のジョンソン前外相が最大得票を集めた。与党議員313人の投票で、同氏は114票を獲得した。2位はハント外相の43票。第2回投票は18日に実施され、得票数32票以下の候補が落とされる。3回目以降の投票は18〜20日に予定されている。欧州委員会は、英国が合意のないまま欧州連合(EU)を離脱する可能性が非常に高いとして緊急対応策を更新し、EU加盟国、企業、市民に対し、経済的な悪影響に備えるよう伝えた。

6月14日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比7.68トン増の764.10トンとなった。米中の貿易摩擦に対する懸念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月11日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは18万4,238枚となり、前週の15万6,115枚から拡大した。今回は新規買いが9,637枚、買い戻しが1万8,486枚入り、2万8,123枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは貿易摩擦やドル高が圧迫要因

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を受けて上昇する場面も見られたが、ドル高などを背景に戻りを売られた。ドル指数はユーロ安や好調な米小売売上高や米鉱工業生産を受けて3日以来の高値97.58を付けた。トランプ米大統領が、ロシア産ガスをバルト海経由で欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」プロジェクトを巡る制裁措置を検討しているとしたことや、ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事がユーロ圏にとって貿易摩擦の高まりはリスクであり、通商問題などを背景にユーロ圏は低成長、低インフレの状態が続く恐れがあるとの認識を示したことがユーロの圧迫要因になった。一方、パラジウムやロジウムが再び上値を試していることはプラチナの下支え要因である。中国国家発展改革委員会が6日、自動車の販売促進策を打ち出してから堅調に推移している。ただ5月の中国の自動車販売台数は、前年同月比16.4%減少の191万台となり、過去最大の落ち込みを記録した。11カ月連続の前年割れとなっており、今後の販売動向を確認したい。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、14日のロンドンで10.92トン(前週末10.80トン)に増加、ニューヨークで21.16トン(同21.16トン)と変わらず、南アで31.62トン(同31.50トン)に増加した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月11日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは6,952枚(前週7,069枚)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。

ニューヨーク金は高値更新後に上げ一服

ニューヨーク金8月限は、貿易摩擦に対する懸念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を受けて堅調となり、2018年5月以来の高値1,362.2ドルを付けたのち、上げ一服となった。金ETF(上場投信)に逃避買いが入るなか、2月20日の高値1,361.5ドルを上回ったが、好調な米小売売上高や米鉱工業生産を受けて上げ一服となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれているが、利下げ見通しが示されると、金の支援要因になる可能性がある。テクニカル面では目先の高値1,362.2ドルを突破できるかどうかが焦点であり、ここを上放れると、1,400ドルの節目が次の抵抗線となる。

6月17日からの週の注目ポイント

17日

米ニューヨーク連銀製造業景況指数(6月)

☆☆

対米証券投資(4月)

☆☆

18日

ユーロ圏消費者物価指数(5月確報)

☆☆☆

ユーロ圏貿易収支(4月)

独ZEW景況感指数(6月)

☆☆

米住宅着工・許可件数(5月)

☆☆

米連邦公開市場委員会1日目

☆☆

19日

貿易収支(5月速報)

☆☆

日銀金融政策決定会合1日目

☆☆

ユーロ圏国際収支(4月)

英消費者物価指数(5月)

☆☆

英生産者物価指数(5月)

☆☆

英小売物価指数(5月)

米連邦公開市場委員会政策金利発表

☆☆☆

20日

日銀政策金利発表

☆☆☆

英中銀政策金利発表

☆☆☆

米経常収支(1-3月期)

☆☆

米新規失業保険申請件数

☆☆

米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月)

☆☆

21日

消費者物価指数(5月)

☆☆☆

ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(6月速報)

☆☆

ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(6月速報)

☆☆

米中古住宅販売統計(5月)

☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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