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2024-04-19 07:16:29

金は調整局面もドル安再開が下支え

2020/8/17
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は新型コロナウイルスの感染拡大と投資資金の動向を確認

8月10日の週のニューヨーク金市場は予想以上の米雇用統計をきっかけにドル高に振れたことを受けて調整局面を迎え、期近12月限は7月22日以来の安値1,874.2ドルを付けた。ただ米議会で追加経済対策の協議が難航し、ドル安が再開すると、押し目を買われた。一方、米30年債の入札が不調となったことから長期金利が上昇したことから戻り場面でやれやれの売りが出たが、新型コロナウイルスの感染拡大で先行き懸念が強く、長期金利の上昇が一服し、ドル安が続くと、金は再び上値を試すとみられる。トランプ米大統領は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の支援策を継続させる大統領令に署名した。7月末に失効した失業給付上乗せが延長するが、週600ドルから400ドルに減額された。一方、米議会で民主党が追加経済対策の規模拡大を要求し、協議が難航した。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、米経済は自律的な回復に入っているとみられ、追加経済対策法案による大規模な支援は必要ないと述べた。米大統領選を11月に控えるなか、民主党が郵便投票向けの支援を要求していることも争点となっている。
7月の米小売売上高は前月比1.2%増と前月の8.4%増から大きく減速し、事前予想の1.9%増も下回った。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、金融当局者が景気の先行きに対して慎重な見方を示しており、ドル安が続くと金の支援要因になるとみられる。米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、多くの州で新型コロナウイルスの感染拡大抑制策が導入されるなか、経済活動が減速し続ける公算は大きく、完全雇用回復への勢いは失速する恐れがあると述べた。また米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、ここ数週間の新型コロナウイルスの感染第2波により、米経済の回復が「弱まっている」とし、失業率の改善を損なう可能性があると述べた。ただ米10年債利回りが0.722%と6月24日以来の高水準となったことは金の上値を抑える要因である。260億ドルの30年債入札が低調となったことが背景にあり、長期金利の動向も確認したい。
7月の中国の小売売上高は予想外に減少し、鉱工業生産は事前予想を下回った。小売売上高は前年比1.1%減少した。事前予想は0.1%増加。鉱工業生産は同4.8%増加した。事前予想は5.1%増加。新型コロナウイルスの封じ込め措置緩和で中国経済は回復したが、小売売上高は7カ月連続で減少しており、回復は遅れることになりそうだ。一方、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利(OCR)を史上最低の0.25%で据え置いたが、量的緩和策として導入した「大規模資産購入プログラム(LSAP)」の規模を600億NZドルから1,000億NZドルに拡大することを決定した。マイナス金利政策の導入についても言及している。ロシアのプーチン大統領が、保健省が国内で開発された新型コロナウイルスのワクチンを認可したと発表したことも伝えられたが、感染拡大で世界経済の先行き不透明感は強く、今後の動向を確認したい。
8月14日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比13.83トン減の1,248.29トンとなった。予想以上の米雇用統計をきっかけにドル高に振れたことから投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月11日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは22万4,053枚となり、前週の23万8,746枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万4,980枚、買い戻しが287枚入って1万4,693枚買い越し幅を縮小した。

プラチナはドル高や金急落が圧迫も押し目は買われる

ニューヨーク・プラチナ期近10月限はドル高や金急落を受けて調整局面を迎えた。ただ米議会で追加経済対策の協議が難航し、ドル安が再開したことから押し目は買われて下げ一服となった。プラチナETF(上場投信)に投資資金が流入しており、7日の戻り高値1,035.5ドルを突破すればテクニカル要因の買いが入って上値を伸ばす可能性がある。ただ世界経済の先行き懸念が残っており、工業用需要が伸び悩むと上値を抑える要因になるとみられる。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、12日のロンドンで18.57トン(前週末18.42トン)、14日のニューヨークで34.00トン(同32.39トン)、13日の南アで19.54トン(同19.54トン)となった。調整局面を迎えたが、テクニカル面での強気観から押し目は買われた。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月11日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万2,272枚となり、前週の1万9,506枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は調整局面もドル安再開で押し目を買われる

ニューヨーク金12月限は予想以上の米雇用統計をきっかけにドル高に振れたことを受けて調整局面を迎え、7月22日以来の安値1,874.2ドルを付けた。ただ米議会で追加経済対策の協議が難航すると、ドル安が再開し、押し目を買われた。RSIが低下し、買い過剰感が解消しており、新型コロナウイルスの感染拡大などを受けてドル安が続くと、金は再び上値を試すとみられる。

8月17日からの週の注目ポイント

17日 国内総生産(4-6月期1次速報) ☆☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(8月) ☆☆
対米証券投資(6月) ☆☆
18日 米住宅着工・許可件数(7月) ☆☆
19日 機械受注(6月) ☆☆
貿易収支(7月速報) ☆☆
英消費者物価指数(7月) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(7月確報) ☆☆☆
米FOMC議事録 ☆☆☆
20日 米新規失業保険申請件数 ☆☆
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(8月) ☆☆
21日 消費者物価指数(7月) ☆☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(8月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(8月速報) ☆☆
米中古住宅販売統計(7月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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