皆さん、こんにちは、小次郎講師です。このたびSBI証券さんでくりっく株用のコラム「小次郎講師の週間チャート分析レポート」を始めることになりました。
私は株式・FX・先物と横断的に取引をしていますが、その中でもくりっく株はとても魅力的な商品だと思っています。くりっく株に出会うまで大阪取引所の日経225先物を中心に取引をしていました。くりっく株の魅力は取引に期限がないとか、配当があるとか、さまざまありますが、なかでも私にとって手放せない商品となったのは祝日にも取引があるということです。
2014年10月31日、日銀の黒田総裁は第二次バズーカと呼ばれることになる大規模な金融緩和を発表しました。それまで1万5千円台だった日経平均がこれにより一気に1万7千円台に上昇したのですが、その発表は金曜日の午後1時40分という微妙な時間にありました。東証は3時には終了。そしてなんとそれから文化の日を含む3連休に突入していったのです。
黒田さんからのハロウィンプレゼントと言われたこの第二次バズーカの恩恵を個別株で受け取れたのはほんの一部の投資家でした。午後1時40分から3時までの間に買えた人だけがプレゼントをもらうことが出来たのです。連休明けには既に高値からスタートし、なおかつ、その高値から株価は下がりだしたのです。つまり、連休中に第二次バズーカを知り、連休明けに急いで買った人は高値づかみとなってしまいました。
大証の日経225先物取引では当時翌日の3時まで取引があったために多くの投資家が16,960円までの上昇を取ることが出来ました。
このとき、1番多くの利益を上げる機会が出来たのがくりっく株の投資家だったのです。くりっく株は11月3日(月)文化の日に取引があり、この祭日になんと17,443円まで上昇したのです。この17,443円という株価はくりっく株の日経225だけで付けた価格で連休明けからは調整の下げが入ったため、大証の日経225先物では付けていない幻の価格となりました。つまり日銀黒田総裁のハロウィンプレゼントを一番多く受け取れたのがくりっく株でチャンスをものにした投資家なのです。
日銀や政府が大きな発表をするときは三連休前ということが結構あります。市場に影響がある発表でも3日もあれば投資家の気持ちが落ち着くと思っているのでしょう。つまり、祭日に取引が出来るか出来ないかは投資家にとって収益機会が大きく違うのです。
この連載をスタートする日にパンローリング社が主催をする「ブルベア大賞2016−17」という企画で私の「小次郎講師流真・トレーダーズバイブル」が大賞をいただきました。ブルベア大賞は2016年に投資に最も役立った本を読者が投票して決めるという企画です。そこで大賞に選ばれたことは大変光栄なことです。その機会にこうやってSBI証券さんで連載を始めるということは非常な縁を感じています。全ての投資家に役立つ情報を真面目に配信していきたいと思いますので、なにとぞ応援よろしくお願いします。
2017年1月20日
小次郎講師こと手塚宏二