皆さん、こんにちは。
米不動産産業協会(NAR)は6月の中古住宅販売件数を発表しました。季節調整済み年率換算では前月比1.8%減の552万戸と市場予想を下回りました。
財政危機に見舞われていたギリシャ政府は2014年以来3年ぶりとなる、5年物国債を発行すると発表しました。
米民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した7月の消費者景気信頼感指数が前月から上昇し、市場予想も上回りました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催しました。政策金利は据え置きを全会一致で決定し、大方の予想通りの内容でした。資産圧縮の開始時期については「比較的早期に開始」と表明し、早ければ9月にも資産圧縮に着手する方針を示しました。ただ、物価の認識については「目標の2%を幾分下回っている」から「目標の2%を下回っている」に下方修正し、インフレ動向に警戒感を示しました。このFOMC声明文を受けて追加利上げのペースが緩やかになるとの観測が強まりました。
米商務省が発表した6月の耐久財受注額は前月比6.5%増加し、市場予想の3.0%を大幅に上回りました。
ムニューシン米財務長官が下院委員会の証言で為替操作国に厳しい措置を取る姿勢を示しました。
米商務省は4−6月期の実質GDP(国内総生産)速報値を発表しました。季節調整済み年率換算では前期比2.6%増と、前期の1.2%増から加速し、市場予想と一致しました。ただ、インフレ関連指標では個人消費支出(PCE)物価指数が0.3%上昇し、エネルギーと食糧品を除いたコアが0.9%上昇にとどまり、いずれも前期から数値が鈍化しました。労働省が発表した4−6期の雇用コスト指数(ECI)は前期比.5%上昇と、上昇率が前期と市場予想を共に下回りました。
米国防総省は28日、北朝鮮が同日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表しました。北朝鮮によるICBM発射は2度目で1,000キロほど飛行した後に日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した可能性があるとのことです。
米国の経済指標が堅調で企業の決算内容も概ね好調なことなどからNYダウは3営業日連続で史上最高値を更新してきました。この流れに日経225が追随してくるのかどうかに注目が集まりそうです。
週間の概況
◆注目イベント
8月2日(水)17:30(英国)7月建設業PMI
8月2日(水)18:00(ユーロ圏)6月生産者物価指数
8月2日(水)21:15(米国)7月ADP全国雇用者数
8月3日(木)17:30(英国)7月サービス業PMI
8月3日(木)18:00(ユーロ圏)6月小売売上高
8月3日(木)20:00(英国)BOE政策金利発表
8月3日(木)20:00(英国)BOE議事録
8月3日(木)20:00(英国)BOE四半期インフレレポート
8月3日(木)20:30(米国)7月チャレンジャー人員削減予定数
8月3日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月3日(木)23:00(米国)7月ISM非製造業景況指数
8月3日(木)23:00(米国)6月製造業受注指数
8月4日(金)10:30(豪国)豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
8月4日(金)15:00(独国)6月製造業受注
8月4日(金)21:30(米国)7月非農業部門雇用者数
8月4日(金)21:30(米国)7月失業率
8月4日(金)21:30(米国)7月平均時給
8月4日(金)21:30(米国)6月貿易収支
8月4日(金)21:30(加国)7月就業者数
8月4日(金)21:30(加国)7月失業率
8月7日(月)15:00(独国)6月鉱工業生産
8月8日(火)08:50(日本)6月国際収支-経常収支、6月国際収支-貿易収支
8月8日(火)15:00(中国)7月中国貿易収支
※今週は8月4日の米雇用統計が大注目となります。ADP全国雇用者数や新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。8月3日のBOE政策金利にも注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
ステージ2
ステージ2は上昇相場の終焉です。短期移動平均線が下向きになっており、長期移動平均線を下抜きそうです。
◆今後を読み取る鍵
ステージ2は上昇相場の終焉です。短期移動平均線と帯の関係を見ていきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値20,330円 安値19,288円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
ステージ1
ステージ1は安定上昇期です。帯の間隔が広がり傾きが出てきており、トレンドに勢いがあるのが分かります。
◆今後を読み取る鍵
ステージ1の安定上昇期です。短期移動平均線と帯の関係を見ていきましょう。
・帯に傾きが出て間隔が広がってくれば上昇トレンドの勢いが更に出てきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値21,917ドル 安値21,199ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味がある。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
2週にわたって検証するも、たどり着けなかった正しい計算方法を今週は確認していきましょう。
では、タートルズが用いていた平均的値動きの算出の基礎とはどのようなものでしょうか。それが、「TR(True Range=トゥルーレンジ)」と呼ばれる考え方です。
TRを世に送り出したのは、近代テクニカル指標開発の巨星と称されるウェルズ・ジュニアです。ピボット、パラボリック、DMI、RSI、といったテクニカル指標はすべて氏の手によるものです。RSI(相対力指数)はご存知の方も多いのではないでしょうか。
では、まず1日の最大の値動き(最大リスク)を計測するために次のA〜Cを算出します。
A=当日高値−前日終値
B=前日終値−当日安値
C=当日高値−当日安値
A、B、Cの3つの値を求めて、そのうち最大の値をその日の最大リスクと定義します。これを概念図で示したのが下の図です。
TRについては、先述したように、Vトレーダー養成講座では、「1日の最大値動き」と呼ぶことにします。これが、タートルズが用いていた計算方法となります。
TRを理解できれば次にそこから平均的値動きを算出するために、ATR(Average True Range)を算出していきます。そうです。ユニットを計算する時に出てきた、ATRです。(詳細は7月4日号を参照)
TRは理解出来ましたので、来週はATRの算出方法を勉強していきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。