皆さん、こんにちは。
米国との「貿易戦争」などに伴う景気減速が懸念される中国では、同国政府と金融当局が、相次いで減税による浮揚策や株式市場への支援を発表しました。しかし、世界第一位と第二位の経済大国同士の貿易戦争の激化により、絶好調だった米国経済や米企業にも徐々に影響が出始めてきました。各企業の決算発表が相次いで始まっていますが、石油サービス大手のハリバートンは、北米のシェール市場の需要鈍化で10〜12月期の業績が悪化する見通しを示しました。2018年7〜9月期決算を発表した建設機械大手キャタピラーと工業・事務製品大手スリーエムがそろって12月通期業績予想について、慎重な見通しを示しました。また、7〜9月期決算を発表した半導体大手テキサス・インスツルメンツが売り上げ見通しを下方修正したことを受けて、インテルなど半導体関連株に売りが集中しました。さらに、インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムの7〜9月期決算は、過去最高益を更新しましたが、同期の売上高と10〜12月期の売上高見通しが市場予想を下回りました。グーグルの持ち株会社であるアルファベットの7〜9月期決算も売上高が市場予想に届かなかったため、これまで米株式市場のけん引役であった大手IT企業の成長性に懐疑的な見方が広がり、ハイテク株を中心に売りが膨らむ格好となりました。
好調を維持していた米国経済指標にも変化が出始めてきたようです。米商務省が発表した9月の新築一戸建て住宅販売件数が前月比で減少しました。さらに、7〜9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比3.5%増と、市場予想を上回りましたが、前期の4.2%増からは減速しました。個人消費は旺盛であると確認されましたが、設備投資が7期ぶりの低い伸びと急減速したことで相殺される形となりました。これらの状況を確認するように、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した全国12地区の連銀景況報告(ベージュブック)では、底堅い経済成長を確認する一方、米中の制裁関税の応酬に伴い原材料価格が上昇し、米経済に悪影響を与えていると指摘していました。
財政悪化が不安視されているイタリアでは、ディマイオ副首相が欧州連合(EU)側と赤字目標について交渉する用意があると語った上で、ユーロ圏を離脱する計画はないと改めて強調したことから、リスク回避ムードが後退しました。また、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会において、主要政策金利の据え置きを決定しました。成長見通しが悪化したとするも、景気の下支えを目的とした2兆6,000億ユーロ規模の量的緩和(QE)については、予定通り年内に終了する方針を確認しました。来年の夏場以降の利上げにも引き続き含みを残しました。
将来の成長性への期待感が強かった米国経済ですが、貿易戦争や欧州懸念などから投資家のリスク回避姿勢が強まってきています。くりっく株365の4銘柄も第4ステージを維持して下降期となっています。現在は「売り」にエッジがある状態ですので、その点をしっかりと理解して対応するようにしてきましょう。
開設はこちら(無料)
ほぼ即時口座開設が可能
(メンテナンス時間除く)
取引サイトへ
取引時間AM8:30〜翌AM6:00(夏時間AM5:00)日本の祝日も取引可能!
取引口座へ入金(振替)
平日14:30までの振替指示なら
翌営業日の取引開始前に完了!
週間の概況
◆注目イベント
10月31日(水)未定(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
10月31日(水)未定(日本)日銀展望レポート
10月31日(水)08:50(日本)9月鉱工業生産・速報値
10月31日(水)10:00(中国)10月製造業購買担当者景気指数(PMI)
10月31日(水)15:30(日本)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
10月31日(水)19:00(ユーロ圏)9月失業率
10月31日(水)19:00(ユーロ圏)10月消費者物価指数
10月31日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
10月31日(水)21:15(米国)10月ADP雇用統計
10月31日(水)21:30(加国)8月月次GDP
10月31日(水)21:30(米国)7-9月期四半期雇用コスト指数
10月31日(水)22:45(米国)10月シカゴ購買部協会景気指数
11月1日(木)10:45(中国)10月Caixin製造業購買担当者景気指数
11月1日(木)20:30(米国)10月チャレンジャー人員削減数
11月1日(木)21:00(英国)イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
11月1日(木)21:00(英国)英中銀資産買取プログラム規模
11月1日(木)21:00(英国)英中銀金融政策委員会議事要旨
11月1日(木)21:00(英国)英BOE、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
11月1日(木)21:30(英国)カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
11月1日(木)21:30(米国)7-9月期四半期非農業部門労働生産性・速報値
11月1日(木)21:30(米国)7-9月期四半期単位労働コスト・速報値
11月1日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
11月1日(木)22:45(米国)10月製造業購買担当者景気指数
11月1日(木)23:00(米国)10月ISM製造業景況指数
11月2日(金)17:55(独国)10月製造業購買担当者景気指数
11月2日(金)18:00(ユーロ圏)10月製造業購買担当者景気指数
11月2日(金)21:30(加国)10月新規雇用者数、10月失業率
11月2日(金)21:30(米国)9月貿易収支
11月2日(金)21:30(米国)10月非農業部門雇用者数変化
11月2日(金)21:30(米国)10月失業率
11月2日(金)21:30(米国)10月平均時給
11月2日(金)23:00(米国)9月製造業新規受注
11月5日(月)08:50(日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
11月5日(月)10:00(日本)黒田東彦日銀総裁、発言
11月5日(月)10:45(中国)10月Caixinサービス部門購買担当者景気指数
11月5日(月)23:45(米国)10月サービス部門購買担当者景気指数
11月5日(月)23:45(米国)10月総合購買担当者景気指数
11月5日(月)24:00(米国)10月ISM非製造業景況指数
11月6日(火)12:30(豪国)豪準備銀行(RBA)政策金利発表
11月6日(火)16:00(独国)9月製造業新規受注
11月6日(火)17:55(独国)10月サービス部門購買担当者景気指数
11月6日(火)18:00(ユーロ圏)10月サービス部門購買担当者景気指数
11月6日(火)19:00(ユーロ圏)9月卸売物価指数
※今週は日銀の金融政策と米雇用統計が大注目となります。英BOEの金融政策の内容や新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値24,576円 安値20,369円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値26,970ドル 安値24,029ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週も大きなトレンドを取るというテーマについて学んでいきましょう。
大半のトレーダーは、その年の前半も何とか稼ぎたいと小利益のトレードをしたはずです。そして、小さな利益を取ることに慣れてしまったトレーダーは、下記の図の年後半からの大きな上げ相場でも、ほんの少ししか利益を取れずに終わります。この上昇トレンドを逃してしまったら、年間を通しての大きな利益を上げることはできません。
結論から言えば、個人のノービストレーダーと、プロのトレーダーの売買は対極にあります。ノービストレーダーは小さな利益をコツコツと稼いで、最後にそのわずかな利益を吐き出します。
プロのトレーダーはその逆です。小さな損を重ねつつも、やがて大トレンドに乗って、それまでの損を取り戻したうえに大きな利益を手にするのです。
利益確定の極意は、大相場をしっかりと取ることができるシステムを作り上げることです。大きなトレンドが発生しないときは、長期にわたり利益が出ないことになりますが、その期間にも平然としていられるかどうかが勝敗の分かれ目、運命の分かれ目になります。
次週からはいよいよロスカットラインの設定について記載していこうと思います。「Vトレーダー」を目指す方々にとって、ロスカットは非常に重要となってきますので、しっかりと学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。