皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
米連邦準備制度理事会(FRB)は2日、連邦公開市場委員会(FOMC)を行いましたがパウエル議長の記者会見をきっかけに株式市場は売りが優勢となりました。また、4日には雇用統計が発表され、利上げペースが減速するとの期待から株式市場は反発しました。
NASDAQ-100は下降相場の終焉である第5ステージから下降期である第4ステージへ逆行してきました。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージへ移行します。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
日経225は上昇相場の入り口である第6ステージを維持しています。このまま中期移動平均線が長期移動平均線を上抜ければ上昇期である第1ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ逆行します。
原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
9月の米雇用動態調査(JOLTS)で、非農業部門の求人数が市場予想に反して増加に転じました。雇用市場が底堅さを維持し、賃金上昇圧力が高止まりしていることで、インフレ抑制のために米連邦準備制度理事会(FRB)が続けている大幅利上げが長引きかねないとの見方が株式市場の売りを誘いました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は2日、連邦公開市場委員会(FOMC)で、4会合連続で0.75%の大幅利上げを決め、インフレ抑制への強い決意を示しました。FOMC会合後に発表された声明で利上げへの積極姿勢が後退するとの期待が高まり、いったん株式市場は買いが先行しました。
しかし、パウエル議長は記者会見で「今は、どの水準まで利上げを進めるかが焦点だ」と述べ、「利上げ停止を考えるのは時期尚早」などと改めて金融引き締めを積極的に進める構えを示すと、株式市場はマイナス圏に沈み、取引終盤に下げ幅を拡大しました。
米民間雇用サービス会社ADPの10月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比23万9,000人増と、市場予想を上回り、株価の重石となりました。新規失業保険申請件数は、市場の悪化予想に反し、2週ぶりに改善しました。労働市場の過熱感が意識され、株価には逆風となりました。10月のISM米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は2年5カ月ぶりの低水準となり、市場予想を下回る弱い内容となりました。
米労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が26万1,000人増加となり、市場予想を上回りました。平均時給も上昇しました。労働市場が堅調に推移し、物価上昇圧力が続いていることを示しました。
ただ、失業率が3.7%と小幅ながら上昇し、過熱している労働市場の正常化への初期の良い兆候がみられたことで、利上げペースが減速するとの観測が強まりました。また、ボストン連邦準備銀行のコリンズ総裁は講演後の質疑応答で、利上げ減速にも「大いに納得がいく」と発言しました。
利上げ幅は「さまざまな選択肢」を持つことが重要だと指摘しました。リッチモンド連銀のバーキン総裁も、米メディアに対し、利上げについて「ブレーキに足を置いていると、はっきり言うことができる」と述べました。FRB高官からも、利上げペースの減速を支持する発言が相次いだことも安心感につながりました。
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週間の概況
注目イベント
11月9日(水)08:50(日本)9月国際収支・経常収支・貿易収支
11月9日(水)14:00(日本)10月景気ウオッチャー調査
11月9日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
11月9日(水)24:00(米国)9月卸売売上高
11月10日(木)22:30(米国)10月消費者物価指数
11月10日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
11月11日(金)米国祝日(ベテランズデー)
11月11日(金)08:50(日本)10月国内企業物価指数
11月11日(金)16:00(独国)10月消費者物価指数
11月11日(金)16:00(英国)7-9月期四半期GDP
11月11日(金)16:00(英国)9月貿易収支
11月11日(金)24:00(米国)11月ミシガン大学消費者態度指数
11月14日(月)19:00(ユーロ圏)9月鉱工業生産
11月15日(火)08:50(日本)7-9月期四半期実質GDP
11月15日(火)13:30(日本)9月鉱工業生産
11月15日(火)16:00(英国)10月失業保険申請件数、10月失業率
11月15日(火)16:00(英国)9月失業率(ILO方式)
11月15日(火)19:00(ユーロ圏)11月ZEW景況感調査
11月15日(火)19:00(ユーロ圏)7-9月期四半期GDP
11月15日(火)19:00(ユーロ圏)9月貿易収支
11月15日(火)22:30(米国)11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
11月15日(火)22:30(米国)10月卸売物価指数
*今週は米国の消費者物価指数と日英欧のGDPに注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第6ステージ
第6ステージは上昇相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値29,191円 安値25,684円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値33,475ドル 安値28,590ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
重要な価格
高値12,897ドル 安値10,419ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値3,410円 安値2,646円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
MACDの特徴を活かし、移動平均線大循環分析でのステージ変化を先読みするものとして編み出したのが3種類のMACDとなります。
では、今週はその3種類のMACDについて見ていきましょう。
それぞれの役割は以下の通りです。
【3つのMACDの役割】
■MACD(上)
パラメーター5・20のMACDは、短期線と中期線のゴールデンクロス(デッドクロス)を先読みします。
計算式:MACD=5日EMA−20日EMA
■MACD(中)
パラメーター5・40のMACDは、短期線と長期線のゴールデンクロス(デッドクロス)を先読みします。
計算式:MACD=5日EMA−40日EMA
■MACD(下)
パラメーター20・40のMACDは、中期線と長期線のゴールデンクロス(デッドクロス)を先読みします。
計算式:MACD=20日EMA−40日EMA
このように、3種類のMACDを使うことによって、ステージの移行が早く読めるようになります。例えば、小さなトレンドでも利益を上げようと思うと、第1ステージで3本の移動平均線が右肩上がりになるのを待っていては遅いケースがあります。
しかし、移動平均線よりも早く反応するMACDを使えば、第6ステージや第5ステージの段階で今後第1ステージに向かっていく展開が読めるようになります。結果的に、一歩先手を打つことが出来るようになります。
来週もMACDを解説しながら、今度は移動平均線大循環分析との関係にも触れていきたいと思います。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。