皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
米雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、失業率は市場予想を下回りました。堅調な労働市場が確認され米景気は大幅な落ち込みが避けられるとの見方が広がりました。
NASDAQ-100は上昇期である第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行してきました。ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ下降相場の入口である第3ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇期である第1ステージに逆行します。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が中期移動平均線を下抜ければ上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
原油ETFは下降期である第4ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いがでてきます。一方で、短期移動平均線が中期移動平均線を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージへ移行します。
2023年末は、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月に利下げに踏み切るとの見方から株高が続きNYダウは史上最高値を更新していました。しかし、2024年1月3日に公開された昨年12月12〜13日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策金利を高い水準で維持する方向性が示されたことで、早期の利下げ期待の低下につながり、金融市場との温度差が大きいままとなりました。昨年末からNYダウは最高値の更新が続いていたことで、この日は利益確定売りも出やすいようでした。
米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比21万6,000人増え、市場予想を上回りました。失業率は3.7%と前月から横ばいとなり、市場予想を下回りました。堅調な労働市場を背景に米景気は大幅な落ち込みが避けられるとの見方を誘い、景気敏感株や消費関連株に買いが入りました。一方、米サプライ管理協会(ISM)が公表した23年12月の非製造業(サービス業)景況感指数は50.6と好不況の境目とされる50は上回ったものの、市場予想には届きませんでした。
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週間の概況
注目イベント
1月10日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
1月10日(水)24:00(米国)11月卸売売上高
1月11日(木)14:00(日本)11月景気先行指数・11月景気一致指数
1月11日(木)22:30(米国)12月消費者物価指数
1月11日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
1月12日(金)08:50(日本)11月国際収支・貿易収支
1月12日(金)14:00(日本)12月景気ウオッチャー調査
1月12日(金)16:00(英国)11月鉱工業生産
1月12日(金)22:30(米国)12月卸売物価指数
1月15日(月)米国祝日(キング牧師記念日)
1月15日(月)19:00(ユーロ圏)11月鉱工業生産
1月15日(月)19:00(ユーロ圏)11月貿易収支
1月16日(火)08:50(日本)12月国内企業物価指数
1月16日(火)16:00(英国)12月失業率、12月失業保険申請件数
1月16日(火)19:00(独国)1月ZEW景況感調査(期待指数)
1月16日(火)19:00(ユーロ)1月ZEW景況感調査
1月16日(火)22:30(米国)1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
*今週は米国の消費者物価指数に注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値34,008円 安値30,265円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値38,500ドル 安値35,689ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値17,200ドル 安値15,700ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
重要な価格
高値3,006円 安値2,500円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
2024年の1回目は、昨年の続きでRSIを見ていきますが、そのRSIが価格に先行する理由を見ていきましょう。
RSIには重要な特徴として、実際の価格変動に先んじて動きが速くなる「先行性」があります。
下図のページのチャート「RSIの先行性」は日経225の日足チャートです。ローソク足(価格)は上げて、下げて、また上げています。この時のRSIの動きを見ると、価格が上昇している時には50%より上にあり、どんどん数値が大きくなっています。試みに、RSIの30%と70%のところに黒い線を引いてみましょう。線よりも数値は上になれば買いが、線よりも数値が下になれば売りが加熱していることが分かります。
相場の加熱を経てRSIの上昇の勢いは緩やかになります。もちろん、緩やかになりつつも 上昇は止んでいませんが、ある瞬間を境にRSIは下げ出します。下げる時も、ある時まで下げの勢いがどんどん加速していきます。しかし、底打ちが近づくとその下げの勢いが緩やかになります。
すると、RSIのチャートは50%より下をキープしつつも、その動きは平行に近づいていきます。RSIが50%以下ですから価格は依然として下げ続けています。そして、その状況の中でRSIは平行になり、最後に右肩上がりに転じるのです。これがRSIの価格に対する先行性です。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。