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「キャッシュリッチ」の新興株銘柄はコレ!?

2019/7/17
投資情報部 長谷川 稔

東京はまったく天気が冴えません。気象庁のデータを調べてみたところ、7月に入ってから15日(月)までの合計の日照時間はわずか5.6時間しかありません。洗濯ができないと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。気温も低くて、夏という感じがまったくしません。予報では19日(金)あたりから最高気温が30℃に上昇しそうなので期待しています。

日経平均株価は6月に小幅上昇し、7月も上昇基調を維持するなど、株式市場は総じて底固い展開になっています。FRB(米連邦準備制度理事会)が金融緩和スタンスを明確にしたことで、米国株が過去最高値更新の動きとなり、世界的に市場参加者の安心感が強まっているためと考えられます。

ただ、株価上昇の割に東京株式市場は迫力不足のように感じられます。東証1部の売買代金は7/2(火)以降、連日で2兆円を割り込む「様子見」状態となっています。米中通商摩擦の長期化が心配され、世界的に景気・企業業績に対する不透明感が払拭できないうえ、米金利の低下から円高・ドル安が進み、景気・企業業績への不安が強まっていることが背景でしょう。

こうした中、直近の「日本株投資戦略」でも触れたように、株式市場では「キャッシュリッチ企業」に対する注目が高まってきています。総資産や時価総額に対し、現金預金の比率が高い企業は、好財務体質であることが多く、その分倒産リスクが低く、将来の増配や自社株買いなどで株主還元への期待も高いとみられるためです。また、敵対的TOBを含めM&Aの対象になりやすい側面があり、株価のパフォーマンスも上がりやすいと考えられます。そこで、今回の「新興株ウィークリー」では、スクリーニングにより、「キャッシュリッチ企業」の抽出を行ってみました。皆様の銘柄選択のご参考にしていただければ幸いです。

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1「キャッシュリッチ」の新興株銘柄はコレ!?

それではさっそく、「キャッシュリッチ企業」をスクリーニングにより、抽出してみたいと思います。

(1)マザーズまたはJASDAQの上場銘柄で、時価総額が50億円以上であること
(2)時価総額に占めるネットキャッシュの比率が60%以上の銘柄であること
(3)総資産に占めるネットキャッシュの比率が60%以上の銘柄であること
(4)直近の決算(今期予想も含む)で営業黒字を計上していること
(5)会社予想ベースの業績見通しを公表していること
(6)広義の金融や「その他」を除く業種であること

上記の全条件を満たす銘柄を、(2)で計算した時価総額に占めるネットキャッシュ比率が高い順に並べたものが表1になります。これらの銘柄は一般的に好財務体質であると考えられ、その分倒産リスクが低く、株主還元への期待も高いとみられます。また、M&Aの対象になりやすい側面があり、株価のパフォーマンスも上がりやすいと考えられます。

なお、ここでネットキャッシュとは、現金預金から長短借入金等を差し引いた金額と定義します。財務データが発表されている直近決算のデータを用いています。例えば、ミクシィ(2121)は5/10(金)に発表された2019年3月末データを用いており、現金預金1,444億円から長短借入金7億円差し引いたネットキャッシュ1,437億円を、7/16(火)の時価総額1,659億円や総資産1,921億円と比較したものです。

この会社の場合、ネットキャッシュが時価総額の86.6%に達するというのは、仮にその会社の株式を時価で100%買収した場合、会社を清算(税金は未考慮)してもほぼ現預金が手元に残るという計算になります。その意味で、かなり割安感が強い状態と考えられます。ただ、実際に買収が検討される場合、株主構成や事業環境等が吟味されることになります。特定株主・安定株主の比率が高い場合、実際の買収は困難になるでしょう。また、時価総額の減少や総資産の毀損により(2)や(3)の数値が高くなる場合、事業環境の悪化等が背景の場合もあるので注意が必要です。

表1:「キャッシュリッチ」の新興株銘柄はコレ!?

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
7月16日
現預金比率 主な事業内容
対時価総額
(%)
対総資産
(%)
現買信買 チャート 追加 2121 ミクシィ 2,121 86.6% 74.8% SNS「ミクシィ」、スマホゲーム
現買信買 チャート 追加 6156 エーワン精密 2,834 77.5% 74.2% 旋盤用部品、切削工具
現買信買 チャート 追加 6411 中野冷機 6,340 77.1% 60.0% 冷凍ショーケース
現買信買 チャート 追加 4813 ACCESS 809 71.5% 73.6% 従来型携帯向け閲覧ソフト
現買信買 チャート 追加 3711 創通 1,959 70.3% 77.4% アニメ作品の制作
現買信買 チャート 追加 3623 ビリングシステム 1,295 69.2% 87.1% ネット決済サービスの収納代行
現買信買 チャート 追加 2341 アルバイトタイムス 189 67.7% 73.7% 求人情報誌発行
  • ※各社公表データ、Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。中野冷機の株価は7/12(金)の終値。

2抽出銘柄のポイント

それでは表1で抽出された銘柄の一部について、チャートと注目ポイントを簡単にご紹介したいと思います。

ミクシィ(2121)は、2006年9月にマザーズに上場しています。2004年に開始したSNSの「mixi」で経営基盤を築きました。2013年にスタートしたスマホゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしました。配当方針として配当性向20%および株主資本配当率(DOE)5%を目安としています。業績面ではスマホゲームのピークアウトから減益傾向が続いていますが、DOE5%なら、キャッシュリッチ企業でもあり現行水準での安定的な配当が期待できそうです。高配当銘柄(直近の株価水準なら年率5%以上の利回り)としても注目しています。

中野冷機(6411)は、1986年に現在のJASDAQに上場しています。1946年から冷凍庫やアイスキャンディー製造装置を発売している老舗です。百貨店、スーパー、コンビニの冷凍ショーケースのトップメーカーです。セブン&アイグループ向けに強みを持っています。高いシェアを背景に収益性は高く、好財務内容です。2018年末に企業価値向上を目指し、今後3年間の最低配当金を300円とし配当性向100%の株主還元を公約しています。また今年4月には発行済み株式数の43%にも達していた自己株を全株消却するなど、株主還元に積極的に取り組んでいる点が評価できます。高配当銘柄としても注目しています。

ACCESS(4813)は、2001年にマザーズに上場したソフト開発会社です。いわゆるガラケー(従来型携帯電話)時代のインターネット閲覧ソフトでは独占的な地位を占めていました。スマホの普及につれ、業態転換を図り、現在はIoT関連分野(車載向けマルチスクリーン・ソリューションなど)での受託開発事業や電子書籍向けのソフト開発などが中心業務となっています。海外進出にも意欲的で、現在は欧州、中国・韓国が中心ですが、北米やインドでの事業拡大を志向しています。潤沢な自己資金は主に事業分野や地域の拡大に伴う投資に充当されるのではないでしょうか。

図1:ミクシィ(2121)・日足

図2:中野冷機(6411)・日足

図3:ACCESS(4813)・日足

  • ※図1から3は当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

3【新興市場Now】マザーズ指数は続落

東証マザーズ指数の7/16(火)終値は904.80と、7/9(火)終値911.71から0.8%の続落となりました。JASDAQ平均も0.3%の小幅下落でした。日経平均は0.1%の下落でしたから、マザーズ指数、JASDAQ平均とも日経平均に対しやや劣位な値動きとなりました。

マザーズ市場の時価総額の大きい銘柄では、先週下落したそーせいグループ(4565)がロシュ・グループ企業のジェネンテック社と提携契約を締結したとのニュースを受けて大幅反発となりました。一方、7/12(金)に公募増資を発表したPKSHA Technology(3993)は大幅に下落しました。その他の個別銘柄では、好調な1Q決算を発表したエルテス(3967)が大幅に上昇しました。

JASDAQ市場は、時価総額が大きい日本マクドナルドホールディングス(2702)ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)ワークマン(7564)ユニバーサルエンターテインメント(6425)などの株価は、そろって軟調でした。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに6月末のマザーズ市場の時価総額に占めるメルカリ(4385)のシェアは8.4%、そーせいグループ(4565)が6.8%、ミクシィ(2121)が4.5%、サンバイオ(4592)が4.2%、などとなっています。

図4:東証マザーズ指数(日足)

図5:JASDAQ平均(日足)

  • ※図4、図5ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(7/9〜7/16)

指数

終値(7/16)

騰落率

日経平均株価

21,535.25

-0.1%

東証マザーズ指数

904.80

-0.8%

JASDAQ平均株価

3,439.11

-0.3%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(7/9〜7/16)

コード

銘柄

終値(7/16)

騰落率

マザーズ市場の時価総額上位銘柄

 

4385

メルカリ

2,814

-2.9%

4565

そーせいグループ

2,613

16.5%

4592

サンバイオ

3,395

-1.7%

3993

PKSHA Technology

5,690

-16.2%

2121

ミクシィ

2,121

-3.9%

JASDAQ市場の時価総額上位銘柄

 

2702

日本マクドナルドホールディングス

4,805

-0.9%

6324

ハーモニック・ドライブ・システムズ

3,910

-2.4%

7564

ワークマン

5,170

-3.9%

6425

ユニバーサルエンターテインメント

3,385

-1.6%

4816

東映アニメーション

5,010

0.0%

直近上場銘柄・市場で話題の銘柄

 

3967

エルテス

1,957

29.6%

4593

ヘリオス

1,530

-9.9%

7676

グッドスピード

2,965

-2.6%

4384

ラクスル

3,860

-4.3%

7806

MTG

1,121

-8.9%

  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は7/9(火)終値と7/16(火)終値の比較による。時価総額は6月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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