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バリュー株復活相場に対応する銘柄はコレ!?

2019/9/25
投資情報部 長谷川 稔

いよいよラグビーのワールドカップが始まりました。筆者は主要ターミナル駅を経由して通勤しているのですが、最近は欧米からの訪日客、しかも体格のよいマッチョなラグビーファンらしき姿が目立つように思います。20日の開幕戦の日本vsロシア戦は、日本が4つのトライを取ったためボーナスポイントを含め勝ち点5と幸先の良いスタートとなりました。前回のワールドカップでは優勝候補の南アを破り予選リーグで3勝1敗の好成績でしたが、ボーナスポイントの差で決勝トーナメント進出を逃しています。今後の活躍に期待しましょう。

9月に入り、株式相場は反発に転じています。米中通商協議での妥協成立期待、米国の利下げなどに加え、これまでの下落の反動高の側面があるように思います。9/20(金)の「日本株投資戦略」で触れていますが、日米の株式市場では「バリュー(割安)株」の復活が目立っています。世界的な金融緩和が長期化しそうな局面で、今後もバリュー株の活躍が続く可能性が大きいのではないでしょうか。

そこで今回の「新興株ウィークリー」では、最近復活傾向にある「バリュー株」に焦点を当ててみました。皆様の投資のご参考になれば幸いです。

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1「バリュー銘柄」に注目

株式の銘柄は、グロース銘柄とバリュー銘柄に大別されます。成長への期待が大きい銘柄はグロース銘柄と言われ、PERやPBRが高めに買われる傾向があります。逆に成長への期待は小さいものの、PERやPBRでみて割安に買われやすい銘柄はバリュー銘柄と言われることが多いようです。日本語で表現すれば、前者は成長株、後者は割安株と言い直せるかもしれません。

株式市場には、グロース銘柄が優位な局面とバリュー銘柄が優位な局面があります。図1は2019年の東京株式市場を、グロース銘柄とバリュー銘柄のどちらが相対的にパフォーマンスが良かったのかという観点からグラフ化したものです。2019年はこれまでグロース銘柄が相対的に優位でしたが、ここにきてバリュー銘柄に復活の兆しが見えてきました。株式市場ではにわかに、バリュー銘柄の復活はどこまで続くのか、その賞味期限をめぐる論議がホットになっています。

ちなみに、バリュー銘柄のパフォーマンスが相対的に良くなる投資環境とは、どのような状態でしょうか。一般に、米10年国債利回りから同政策金利を引いた数字を米長短金利差とした場合、長短金利差が拡大する局面(イールドカーブが立つ)でバリュー銘柄が買われやすいようです。ちなみに、長短金利差はマイナス局面(逆イールドカーブ)をボトムとして上昇に転じる傾向があり、現在は底入れからの反発局面に転じようかとしている場面とみられます。

すなわち、米長期金利は9/3(火)に一時1.429%まで下げましたが、やや下げ過ぎた感が強く、9/13(金)には1.9%台まで回復しています。今後も、米景気の堅調さを反映し安定して推移する可能性がありそうです。一方、米政策金利はFOMCのたびに0.25%ずつ引き下げられるとの見通しが大勢を占めていましたが、足元はもう少し緩やかなペースでの利下げが見込まれるようになってきました。前回のFOMCメンバーのドットチャートの中央値は、今後の利下げは無いとなっています。このように、米長短金利差はこれまでの下落基調から、落ち着きを取り戻して良い状態に変わりつつあるようです。バリュー銘柄の回復は2020年にかけ、続く可能性が出てきているように見受けられます。

ちなみに当社のチーフストラテジスト、北野の9/11(水)の「長期化が予想されるリバーサル」のレポートによれば、グロース銘柄からバリュー銘柄へのシフト(リバーサル)は、少なくとも7ヶ月以上は継続すると、予想しています。

図1:バリュー銘柄の相対株価(日足)(2019年)

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。「バリュー銘柄の相対株価」は、ラッセル野村バリュー株インデックスを同グロース株インデックスで割った数字。

230万円以下で買える新興市場の有望「バリュー銘柄」はコレ!?

金融緩和局面が長期化するとの前提に立てば、バリュー銘柄の優位は今後も続く可能性が大きそうです。そこで今回の「新興株ウィークリー」では、低迷が長く続いてきたものの最近復活傾向を強めている「バリュー銘柄」に焦点を当てて、相場トレンドに対応すべく銘柄群をスクリーニングしてみました。スクリーニング条件は以下の通りです。

(1)マザーズおよびJASDAQ市場の上場銘柄であること。
(2)時価総額50億円以上の銘柄であること。
(3)会社側が業績予想を公表している銘柄であること。
(4)会社予想のEPSに基づくPERが10倍未満の銘柄であること。*日経平均株価の予想PERは12.58倍。
(5)PBRが1.0倍未満の銘柄であること。*PBR1倍未満はいわゆる「解散価値」割れと考えられます。
(6)今期の会社予想経常利益が増益であること。かつ直近四半期決算までの進捗が標準以上(1Qなら25%以上、2Qなら50%以上など)であること・・・減益のリスクを小さくするためです。
(7)最低売買単位(100株)での投資金額が30万円未満の銘柄であること・・・・分散投資を容易にするスクリーニング条件です。

上記の全条件(9/24現在)を満たす銘柄について、(6)の今期予想経常利益の増益率が高い順に並べたのが表1となります。

これらの銘柄は、本来の妥当な評価と比べて割安感が強く、予想通り「バリュー(割安)銘柄」の復活が続いた場合、投資対象として有望視されると考えられます。ここで増益率の高い順にしたのは便宜的理由によるもので、予想PERやPBRの順に替えても問題はないと思います。

抽出された銘柄ですが、総じて内需系、建設・不動産系の企業が多い印象があります。しかし、中にはIMV(7760)のようにニッチ分野ですが世界シェアトップの精密機械のメーカーや、協立電機(6874)のようなFAシステム開発の設計会社が、バリュー株として浮上したのが注目されます。

表1 30万円以下で買える新興市場の有望「バリュー」銘柄はコレ!?

取引 チャート

ポートフォリオ

コード 銘柄名 株価(円)
9月24日
予想経常
増益率
予想
PER
(倍)
PBR
(倍)
1994 1994 1994 1994 高橋カーテンウォール工業 696 158.9% 6.2 0.76
7760 7760 7760 7760 IMV 357 30.7% 7.4 0.93
3895 3895 3895 3895 ハビックス 701 25.2% 9.0 0.69
9057 9057 9057 9057 遠州トラック 1,616 23.1% 9.6 0.88
7539 7539 7539 7539 アイナボホールディングス 1,009 20.5% 9.0 0.61
2790 2790 2790 2790 ナフコ 1,329 19.2% 7.9 0.27
1905 1905 1905 1905 テノックス 822 18.8% 7.0 0.49
8914 8914 8914 8914 エリアリンク 1,133 6.5% 9.5 0.76
8844 8844 8844 8844 コスモスイニシア 727 3.0% 5.7 0.83
6874 6874 6874 6874 協立電機 2,296 2.2% 6.5 0.78
7643 7643 7643 7643 ダイイチ 721 1.3% 9.7 0.75
5695 5695 5695 5695 パウダーテック 2,878 1.1% 7.9 0.76
6484 6484 6484 6484 KVK 1,550 1.1% 8.9 0.67
  • ※各社の公表資料等をもとにSBI証券が作成。PERは会社予想に基づく。PBRは本決算の実績BPSを採用。KVK(6484)の株価は9/20(金)。

それでは、表1で抽出した銘柄の一部について、チャートや投資ポイントを簡単にご紹介したいと思います。

IMV(7760)は、1952年に設立された歴史のある会社です。振動試験装置を中心として環境試験・計測・解析などの事業を展開しています。振動試験装置は、自動車産業を筆頭に各種工業製品や建築物の振動試験に使用されるほか、地震計に至るまで幅広い分野で活躍しています。世界市場でのシェアは約26%でトップ、国内では約65%のシェアを有しています。

ニッチ分野ですが、今後は装置の大型化、高付加価値化、需要分野の拡大で着実な成長も期待できそうです。PER7.4倍、PBR0.93倍、株価は過去5年間の底値圏にあります。

エリアリンク(8914)は、レンタル収納用スペースのサービスを行う「ハローストレージ」を全国に展開している会社です。賃借した不動産を利用し、収納トランクやコンテナを運用しています。また、土地付き物件の流動化にも注力しています。全国に9万室以上の収納場所を有し業界トップのシェアを有しています。顧客は個人が多く、収納スペースに預けるものは、趣味や収集品、家具家電、服飾、書籍などとなっています。出店増を背景に業績は順調です。PER9.5倍、PBR0.76倍で株価は過去5年間の底値圏にあります。

コスモスイニシア(8844)は、マンションのデベロッパーで、旧社名はリクルートコスモスです。2013年に大和ハウス工業(1925)の子会社になっています。長年のノウハウ蓄積と顧客ニーズの多様化を背景に、新築マンション以外の分野として、住宅関連商品・サービスの提供、投資用不動産の売買、賃貸管理、宿泊施設などに拡大しています。親会社との相互シナジー発揮も指摘されます。今期は増配に加え、8月初めに中間配の実施発表を好感し株価は上昇しましたが、バリュエーションは依然PER5.7倍、PBR0.83倍と低位にあります。

協立電機(6874)は、60年以上の歴史を持つFAシステムや計測制御機器の設計・開発を行っている会社です。国内はもとより北米、中国、インド、タイなど9ヵ国15拠点に生産工場とサポート拠点を設けています。EV(電気自動車)向けの電磁波測定などの試験装置や5G関連の試験装置が好調で、業績は拡大基調にあります。財務内容も良好でほぼ無借金。株価は足元でやや反発していますが、依然PBR0.78倍、PERも6.5倍と割安感のあるレベルにとどまっています。

図2:IMV(7760)・日足

図3:エリアリンク(8914)・日足

図4:コスモスイニシア(8844)・日足

図5:協立電機(6874)・日足

  • ※図2から図5は、当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

2【新興市場Now】マザーズ指数が大幅反発

東証マザーズ指数の9/24(火)終値は879.65と、9/17(火)終値849.68から3.5%の大幅反発となりました。JASDAQ平均は1.0%の続伸でした。日経平均は0.4%の小幅続伸でしたから、マザーズ指数、JASDAQ平均ともに日経平均に対して、これまでとは一転して優位な値動きとなりました。

マザーズ市場で指数を牽引したのは、時価総額が大きい、サンバイオ(4592)そーせいグループ(4565)などのバイオ関連株です。サンバイオの臨床試験中の新薬(外傷性脳損傷向けの再生細胞薬)が、米国で審査が迅速化される対象品目に指定されたことが材料視されました。また前回大幅に売られたティーケーピー(3479)の反発も目立ちました。その他の個別銘柄では、エルテス(3967)の上昇が目立ちました。

JASDAQ市場の時価総額の大きい銘柄も軒並み値を上げました。空調作業服の販売好調で8月の月次売上高で既存店売上高が50%以上伸長したワークマン(7564)は、今回も大幅続伸となりました。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに8月末のマザーズ市場の時価総額に占めるメルカリ(4385)のシェアは7.4%、そーせいグループ(4565)が7.2%、ミクシィ(2121)が4.8%、サンバイオ(4592)が4.1%、などとなっています。

図6:東証マザーズ指数(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_190925_11.gif

図7:JASDAQ平均(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_190925_12.gif
  • ※図6、図7ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(9/17〜9/24)

指数 終値(9/24) 騰落率
日経平均株価 22,098.84 0.4%
東証マザーズ指数 879.65 3.5%
JASDAQ平均株価 3,385.47 1.0%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(9/17〜9/24)

コード 銘柄 終値(9/24) 騰落率
マザーズ市場の時価総額上位銘柄
4385 メルカリ 2,733 1.0%
3479 ティーケーピー 5,360 9.8%
4565 そーせいグループ 2,489 12.5%
2121 ミクシィ 2,330 1.8%
4592 サンバイオ 4,050 18.8%
JASDAQ市場の時価総額上位銘柄
2702 日本マクドナルドホールディングス 5,120 2.0%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 4,640 3.6%
7564 ワークマン 7,460 7.8%
6425 ユニバーサルエンターテインメント 3,505 1.7%
4816 東映アニメーション 5,120 4.4%
直近上場銘柄・市場で話題の銘柄
7829 サマンサタバサジャパンリミテッド 266 -1.8%
4593 ヘリオス 1,268 0.0%
7676 グッドスピード 3,320 1.2%
3967 エルテス 1,672 5.4%
7806 MTG 1,082 -2.3%
  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は9/17(火)終値と9/24(火)終値の比較による。時価総額は8月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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