SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-12-15 04:21:21

マーケット > レポート > 出世株を探せ!新興株ウィークリー >  マザーズの出遅れ株をピックアップ!!

マザーズの出遅れ株をピックアップ!!

2019/12/25
投資情報部 長谷川 稔

早いもので、今年最後の「新興株ウィークリー」となりました。2019年の新興市場を一言で表すと、JASDAQの好調、マザーズの不振でした。特に年後半はJASDAQがほぼ一本調子で上昇し、年初来高値を連続更新しているのに対し、マザーズは1/25(金)の本年高値から9%程度下落(12/24現在)した水準にとどまっています。なおJASDAQについては、日経平均とほぼ同程度のパフォーマンスでしたので、マザーズの1人負けともいえるかもしれません。

マザーズ指数は時価総額の大きい銘柄のパフォーマンスに左右されやすい特性がありますが、そーせいグループ(4565)、メルカリ(4385)、サンバイオ(4592)などの時価総額上位銘柄の株価が軒並み不振でした。これらは、いずれも赤字決算ながら将来への期待感から高いバリュエーションが形成されていた共通点があります。

逆にJASDAQ平均は、大型銘柄のワークマン(7564)、日本マクドナルド(2702)、ハーモニック・ドライブ(6324)、ニューフレアテクノロジー(6256)などの株価好調が指数を牽引しました。これらの銘柄はきちんと利益を計上しており、しかも業績好調や回復期待を背景とする銘柄群です。

2019年の相場は景気後退期に入ったため、特に前半は投資家心理がリスク回避となりディフェンシブな銘柄選好となったこと、加えてマザーズの個別銘柄に悪材料が相次いだことなども指摘されます。成長途上の段階にある新興株の投資タイミングとして、最終的には企業業績というファクターが重要だということを肝に銘じた1年となりました。

ただし2020年の新興市場は、世界的な低金利のもと、企業業績の底入れが見えてくると想定すれば、投資家心理はリスクオンとなり、新興株市場への投資も活発化するのではないでしょうか。したがって新興株市場、中でもマザーズに関しては、むしろ日経平均よりも良好なパフォーマンスが期待できる可能性があるのではないでしょうか。そこで今回の「新興株ウィークリー」は、マザーズ市場の出遅れ銘柄にスポットを当ててみることにしました。皆様の投資のご参考になれば幸いです。

2019年はジャスダック市場が盛り上がりを見せましたが、冒頭でご説明したようにマザーズは今ひとつ精彩に欠け、投資家として、銘柄選択の難しい年であったことに変わりはありませんでした。2020年は、有用な情報を提供し、皆様のお役に立てたならば幸甚と思っております。素晴らしい新年をお迎えください!

信用取引口座開設

1マザーズの出遅れ株をピックアップ!!

それでは具体的に出遅れマザーズ銘柄を抽出してみます。今回のスクリーニングの条件は以下の4点です。

(1)マザーズ市場の上場銘柄で時価総額が50億円以上であること
(2)前期までの過去3期で売上高および経常利益がともに2倍以上に増加しているもの
※前期までの過去3期のデータがない銘柄は過去2期で2倍以上になっていれば採用
※経常利益が黒字転換となっている場合も採用
(3)今期の会社予想経常利益が増益であること
(4)過去52週の安値からの上昇率が40%以内であること

これらの条件を満たす銘柄を、コード番号順に掲載したものが下の表1となります。

表1 マザーズの出遅れ銘柄はコレ!?

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
12月24日
過去3年間の
経常増益率
過去52週安値
からの株価上昇率
2342 2342 2342 2342 トランスジェニック 402 1322.2% 1.3%
3990 3990 3990 3990 UUUM 4,840 256.3% 21.8%
3991 3991 3991 3991 ウォンテッドリー 2,012 4.0 0.1%
4425 4425 4425 4425 Kudan 8,360 黒字転換 12.5%
6556 6556 6556 6556 ウェルビー 1,745 907.5% 25.4%
7172 7172 7172 7172 ジャパンインベストメントアドバイザー 1,472 484.5% 2.8%
  • ※当社WEBサイトのスクリーニング機能等をもとにSBI証券が作成。

2抽出銘柄のポイント

それでは表1で抽出された銘柄群のうち数銘柄について、チャートとポイントを簡単にご紹介したいと思います。

UUUM(3990);YouTuberの製作サポート事業を展開しています。動画視聴数連動のアドセンス、広告収入が柱です。同社の特徴は、「はじめしゃちょー」、「HIKAKIN」などの人気専属YouTuberを多数揃えていること。新領域としては人気インスタグラマーによる動画広告の製作サービスも手がけています。
日本の動画広告市場はTV市場に比べ10%未満程度と小さく、若い世代ほど動画メディアはTVからYouTubeへシフトしており、成長余地は高いと見られます。前5月期決算は会社側の見通しを大幅に上回る好決算でした。今期も11%経常増益を目標としていますが、第1四半期は前年同期比28.5%の経常増益で、好調なスタートを切っています。

Kudan(4425); 2018年12月にマザーズに上場したコンピューターやロボットなどの機械に、視覚を付与する人工知覚の研究開発会社です。英国に研究開発拠点を有し、日本法人が管理業務および市場開拓を行っています。AI(人工知能)の発展を受けて、機械と人工知覚を融合することにより、様々な分野の製品への応用が期待されます。とりわけ、自動運転、IoTなどの分野での市場拡大が期待できそうです。新規顧客の開拓により、19年3月期に営業損益で黒字転換を達成。今期は大幅増益を計画しています。成長ストーリーが描きやすい事業内容のため、新規公開後に人気化しましたがその反動で株価は調整しています。ただし、業績がテイクオフ局面を迎えてきたため、株価の転換点も近いように思われます。

ウェルビー(6556); 就労を希望する障害者に対して、職業訓練・求職活動・職場定着支援を行っている会社です。これまでは首都圏周辺の比重が高くなっていましたが、全国展開を進めており、就労移行支援事業所の「ウェルビー」は、2019年3月末で67事業拠点を有しています。

障害者の就労は政府の重要な施策となっているうえ、同社独自の要因として全国展開の進展により、高い成長が期待できそうです。拠点拡大を背景に、業績は前期が41.1%経常増益、今期の会社側予想は21.5%増益と堅調な拡大を見込んでいます。第2四半期累計では17.0%の経常増益となっており、まずまずの進捗をみせています。

図1 UUUM(3990)・日足

図2 Kudan(4425)・日足

図3 ウェルビー(6556)・日足

  • ※図1から図3は、当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

2【新興市場Now】大型株が閑散状態の中、新興市場に投資家の矛先

東証マザーズ指数の12/24(火)終値は879.64と、12/17(火)終値880.02に対してほぼ横ばいとなりました。一方JASDAQ平均は0.1%の上昇で引き続き年初来高値を更新しました。同じ期間の日経平均は1.0%の下落でした。米中通商協議で合意が成立し、いったん上昇したものの、その後はクリスマス休暇の本格化で、市場は急速に閑散状態となり、値動きが軽い中小型株が相対的に選好される形になりました。

再生細胞薬候補「SB623」をめぐる混乱で、12/13(金)には大日本住友製薬との一部提携を解消したサンバイオ(4592)は同日以降、12/23(月)まで7日続落となり、マザーズ市場の足を引っ張りました。それ以外の時価総額の大きい銘柄では、メルカリ(4385)が一進一退の動きに、ラクス(3923)が反発となりました。またその他の主力銘柄でもヘリオス(4593)が堅調を持続しました。

JASDAQ市場の時価総額が大きい銘柄では、月次売上が好調で前週に上昇したワークマン(7564)が小反落となったほか、やはり前週に大幅高したハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)は横ばいに転じました。12月に株主優待の権利が確定する日本マクドナルドホールディングス(2702)は12/26(木)に権利付最終日を控え、駆け込み的な買いが入り、12/23(月)には、8/29(木)以来ほぼ4ヵ月ぶりに、出来高が100万株を超えました。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに11月末のマザーズ市場の時価総額に占めるそーせいグループ(4565)が6.5%、メルカリ(4385)が6.4%、サンバイオ(4592)が4.8%、ミクシィ(2121)が3.6%などとなっています。

図4:東証マザーズ指数(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_191225_11.gif

図5:JASDAQ平均(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_191225_12.gif
  • ※図4、図5ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(12/17〜12/24)

指数 終値(12/24) 騰落率
日経平均株価 23,830.58 -1.0%
東証マザーズ指数 879.62 0.0%
JASDAQ平均株価 3,768.74 0.1%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(12/17〜12/24)

コード 銘柄 終値(12/24) 騰落率
マザーズ市場の時価総額上位銘柄
4385 メルカリ 2,244 1.0%
4592 サンバイオ 2,473 -9.9%
3923 ラクス 1,961 5.8%
3479 ティーケーピー 4,315 -3.5%
4565 そーせいグループ 2,222 0.6%
JASDAQ市場の時価総額上位銘柄
7564 ワークマン 10,200 -3.1%
2702 日本マクドナルドホールディングス 5,320 1.5%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 5,180 0.0%
6425 ユニバーサルエンターテインメント 3,730 -3.1%
2782 セリア 2,973 3.4%
直近上場銘柄・市場で話題の銘柄
3967 エルテス 1,833 -2.2%
4593 ヘリオス 1,462 1.0%
6027 弁護士ドットコム 5,800 4.1%
2121 ミクシィ 2,077 -0.1%
7806 MTG 793 -3.1%
  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は12/17(火)と12/24(火)終値の比較による。時価総額は11月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

信用取引を行うには、信用取引口座の開設が必要になります。WEBサイト上でのお手続きだけで「最短翌日」口座開設完了!


免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
新しいウィンドウで開きます。重要な開示事項(利益相反関係等)について
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

総額300万円山分け 入庫キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 国内信用デビュープログラム 年末年始大感謝祭 期間限定で最大20万円キャッシュバック!

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.