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意外な新型コロナウイルス関連銘柄は?!

2020/3/18
投資情報部 長谷川 稔

世界の株式相場は新型コロナウイルスの感染拡大によって欧米を中心に波乱となっています。3/16(月)のNY市場はFRB(米連邦準備制度理事会)が追加利下げ(1.0%)と資産購入による資金供給を発表しましたが、NYダウは前週末比2,997ドル安と、過去最大の下げ幅となりました。

しかしながら、日本市場は米国に先行して株価が下げていたこともあり、3/17(火)の日経平均株価は一時16,378円まで下落する局面もありましたが、その後持ち直し前日比9円高で引けました。もちろん、依然として世界では欧州を筆頭にウイルスの感染拡大が続いているうえ、今後米国での感染増加が見込まれることから、株式市場が底を付けたとは考えづらいのですが、日本株に関しては以下の(1)から(3)の主要テクニカル指標やバリュエーションが意識される水準まで、日経平均株価が下落したため、底値ゾーンに入ってきた可能性があるのではないでしょうか。

(1)16,587円・・・PBR(株価純資産倍率)が0.80倍となり、リーマンショック直後の最低記録(0.81倍)を更新
(2)16,373円・・・「アベノミクス相場」(2012/11/14〜)における半値押し水準
(3)16,040円・・・予想PERが10倍ちょうどまで低下

現在のように株式市場が波乱の状況においては、過去の経験を振り返ることが役に立ちます。もちろん今後の株価が、過去の例にとどまらない可能性もありますが、過去の急落局面で、どの水準(バリュエーションやテクニカルから見て)で、株価が下げ止まったかには根拠があると思われます。

また、市場参加者のほとんどが、「あの時はこのレベルで株価が止まった」と振り返るので、おのずとその水準が節目として意識されることも指摘できます。そういった意味で、主要テクニカル指標やバリュエーションを参考にすると、今回の日経平均株価の下落はリーマンショックや東日本大震災並みのスケールになってきたことは確かです。

市場では、当然ながらマスクや治療薬を手がける新型コロナウイルス関連銘柄が物色対象となっています。今回の「新興株ウィークリー」では、現在物色されている銘柄群は株価が既に上昇しているため妙味が薄い(リスクが高い)と考え、まだ株価が上昇していないが、今後「風が吹けば桶屋が儲かる」的な、間接メリットを受けそうな意外な銘柄を抽出してみることにしました。皆さまの投資のご参考になれば幸いです。

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1意外な新型コロナウイルス関連銘柄は?!

それでは早速銘柄をピックアップしてみます。まずは、新型コロナウイルスの影響が出てからの社会の変化の中で、銘柄選択に関連がありそうな事柄をまとめてみました。マスクが買えない、トイレットペーパーがないなどの類は除き、筆者の経験や職場の同僚たちからのヒアリング、メディアでの報道も参考にしました。その結果は下記のとおりです

(1)繁華街での人出が減った、特に銀座はインバウンドの減少も加わってがらんとしている

(2)通勤電車・バスが少しすいて楽になった(学生がいなくなったのが大きいかもしれない)

(3)2月の外食産業の売上高は、休日要因やうるう年の影響を考慮しても好調、中でもマクドナルド、KFC、松屋などが既存店で10%以上増加するなど、好調ぶりが目立つ

(4)2月の小売売上高;百貨店は軒並み3〜4割減の不振、ドラッグストアは好調、スーパーやコンビニ、アパレルは横ばい程度

(5)レストラン、飲み屋、すし屋などはどこも閑散、宴会のキャンセルが顕著(すし屋からはマグロを筆頭に仕入れ値が安くなったとの情報があった)

(6)売れている商品;UNO・トランプや知的要素のあるボードゲーム、冷凍食品、ジップロック、カップ麺、缶詰、防災グッズ、児童書・学習関連書籍、PC接続用カメラ・ヘッドセット、宅配食品・日用品、自宅の室内見守り用カメラ(児童)、レンタルDVD、冷凍庫など

(7)不調な業態・商品;空運、フィットネスクラブ、インドアのゴルフレッスン、映画館、旅館、ホテル、アミューズメント施設、新幹線、貸会議室、スポーツ、イベント全般、化粧品(メイクアップ用)

上記の事象を背景に、「新興株ウィークリー」がこれまで様々なテーマで抽出銘柄として、株価チャート・コメント付きでご紹介してきた銘柄、約220社を対象にして、市場では新型コロナウイルス関連銘柄としてはさほど取り上げられてはいないけれど、その影響がプラスに出そうな銘柄をまず抽出(時価総額50億円以上)してみました。その後、業種が偏らないようにある程度分散してみたのが下の表1の銘柄群です。なお、赤字決算会社は除外、掲載順はコード番号順としました。

表1 意外な新型コロナ関連銘柄はコチラ!?

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
3月17日
PBR
(倍)
想定されるメリット
2121 2121 2121 2121 ミクシィ 1,533 0.65 ゲーム需要の増加
2702 2702 2702 2702 日本マクドナルドホールディングス 4,755 3.97 持ち帰り増加、休校園需要
3182 3182 3182 3182 オイシックス・ラ・大地 1,174 3.16 自宅での調理増加
3386 3386 3386 3386 コスモ・バイオ 773 0.67 新型コロナウイルスの研究用試薬販売
3641 3641 3641 3641 パピレス 1,561 2.33 電子書籍の需要増加
3758 3758 3758 3758 アエリア 507 0.84 スマホゲームの需要増加
3857 3857 3857 3857 ラック 639 1.45 テレワーク用端末のセキュリティー対策
4424 4424 4424 4424 Amazia 7,070 24.28 漫画アプリの需要増加、広告収入増加
4557 4557 4557 4557 医学生物学研究所 2,638 1.90 新型コロナウイルスの検査試薬開発
4669 4669 4669 4669 ニッパンレンタル 489 0.55 公共投資増加で建機レンタル増加
6095 6095 6095 6095 メドピア 1,205 7.35 経産省設置の健康相談窓口選定
6411 6411 6411 6411 中野冷機 6,960 1.37 冷凍食品の販売好調で冷凍庫需要増
  • ※各社資料等をもとにSBI証券が作成。

2抽出銘柄のポイント

それでは表1で抽出された銘柄群のうち数銘柄について、チャートとポイントを簡単にご紹介します。

ミクシィ(2121);2006年にマザーズに上場しています。SNSの「mixi」で経営基盤を築きましたが、2013年にスタートしたスマホゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしました。休校園や巣ごもり現象で売り上げ増加が期待できそうです。今後はM&Aなどで新分野への進出を検討しています。業績面ではスマホゲームのピークアウトから減益傾向が続いていますが、キャッシュリッチ企業でもあり、現行水準での安定的な配当が期待できそうです。直近の株価水準なら7.2%の予想配当利回りで、PBR0.65倍と割安感があります。潤沢なキャッシュを使ったM&Aが今後の注目点です。

日本マクドナルドホールディングス(2702);国内最大のハンバーガーチェーンで、全国におよそ2,900店舗を有しています。限定商品の投入や顧客参加型販促活動、「夜マック」など新サービスの開始により、客数、客単価とも増勢基調で、既存店売上高のプラス成長が続いています。2月の既存店売上高は14.7%増と好調でした。持ち帰り需要の増加や、学生たちの集う場所としての面がプラスに出た模様です。個人投資家にとっては、株主優待の面で人気が高い銘柄の1つになっています。100株以上の株主に対し、バーガー類、サイドメニュー、飲み物の3種類の商品がもらえる無料引換券がそれぞれ6枚ずつで1冊になった優待食事券が配布(6月末と12月末の株主に対してそれぞれ)されます。

オイシックス・ラ・大地(3182);有機野菜、特別栽培農産物、無添加加工食品など、安全性に配慮した食品・食材を生産者から直接仕入れて、ウェブサイトやカタログを通じて一般消費者に販売している会社です。毎週定期的に配達する契約でストック型ビジネスです。競合していた「大地を守る会」、「らでっしゅぼーや」との経営統合で顧客層が広がると同時に、高い利益率を維持できるビジネスモデルを構築しています。新型コロナウイルスにより宅配需要に増加傾向がみられると思われます。株主優待でも魅力のある自社商品が贈呈されます。

医学生物学研究所(4557);1969年に日本で最初の抗体メーカーとして設立された会社です。1996年にJASDAQ市場に上場しています。臨床検査薬・研究試験用試薬のメーカーですが、2013年にJSR(4185)との資本提携により、同社の子会社となっています。癌や自己免疫疾患等の臨床検査薬の伸長が業績を牽引しています。また新たに発売した遺伝子検査薬が好調で、2Q時点で上方修正を行いましたが、3Q決算で年間利益予想に対し84%の進捗となっています。2/26(水)に汎用機器で測定が可能な、新型コロナウイルスの検査試薬(PCR試薬)の開発に着手したことを公表しています。

メドピア(6095);医師向け情報サイト「メドピア」を運営しています。現状は「メドピア」への製薬会社からの広告収入が売上高の大半を占めています。また、メドピアで転職を希望する医師の送客収入(医師の人材紹介会社へ)も拡大中です。新規事業として、オンラインの健康相談サービス(医師とチャットやテレビ電話で相談できる)「first call」や栄養士とコンタクトできるダイエット相談なども手がけています。3/11(水)に「first call」が、国の新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策の一環として、経産省が設置する「健康相談窓口」に選定された点が注目されます。

図1 ミクシィ(2121)・日足

図2 日本マクドナルドホールディングス(2702)・日足

図3 オイシックス・ラ・大地(3182)・日足

図4 医学生物学研究所(4557)・日足

図5 メドピア(6095)・日足

  • ※図1から図5は、当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

2【新興市場Now】マザーズ、JASDAQとも大幅続落

東証マザーズ指数の3/17(火)終値は593.75と、3/3(火)終値に対して10.8%の大幅続落となりました。JASDAQ平均も9.0%の大幅続落となりました。ただし同じ期間の日経平均は14.4%の大幅下落だったので、マザーズ指数、JASDAQ平均ともに日経平均に対し優位に推移しました。新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広まったことから、世界的に株価は大幅下落となりました。流動性に乏しいマザーズ市場はこれまで、日経平均株価に比べ大きく劣後してきましたが、今回の期間では3/17(火)に値ごろ感から反発となったこともあり、同平均株価に対し、優位に転じました。

マザーズ市場の時価総額上位では、引き続きティーケーピー(3479)が大幅続落となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりセミナーや説明会など多人数の集客行事が手控えられ、3/6(金)に業績の下方修正を行ったことが背景です。それ以外ではフリー(4478)の下落も目立ちました。この他ではエルテス(3967)AI inside(4488)の下げが目立っています。

JASDAQ市場の主力銘柄ではユニバーサルエンターテインメント(6425)の急落が目立ちました。新型コロナウイルスの影響がパチンコ・パチスロ業界にも懸念されたほか、3/16(月)に同社の運営するフィリピンのカジノの営業停止が公表されたことが原因です。一方、日本マクドナルドホールディングス(2702)は、株価はほぼ横ばいと健闘しました。引き続き2月の月次売上高が好調だったことが背景と見られます。日本マクドナルドホールディングス以外の外食チェーンでも、松屋フーズホールディングス(9887)日本KFCホールディングス(9873)を筆頭に2月の月次売上高が好調であったことは注目されます。これは、学校の休校、持ち帰り需要の増加などが背景と思われます。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに2月末のマザーズ市場の時価総額に占める構成比は、メルカリ(4385)が8.1%、そーせいグループ(4565)が5.4%、フリー(4478)が3.7%、ミクシィ(2121)が3.4%、マネーフォワード(3994)が3.2%などとなっています。

図6:東証マザーズ指数(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_200318_11.gif

図7:JASDAQ平均(日足)

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_200318_12.gif
  • ※図6、図7ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(3/10〜3/17)

指数 終値(3/17) 騰落率
日経平均株価 17,011.53 -14.4%
東証マザーズ指数 593.75 -10.8%
JASDAQ平均株価 2,827.26 -9.0%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(3/10〜3/17)

コード 銘柄 終値(3/17) 騰落率
マザーズ市場の時価総額上位銘柄
4385 メルカリ 1,946 -11.4%
4478 フリー 2,800 -17.6%
3923 ラクス 1,351 -9.6%
2121 ミクシィ 1,533 -7.2%
4565 そーせいグループ 1,275 -9.6%
JASDAQ市場の時価総額上位銘柄
2702 日本マクドナルドホールディングス 4,755 -0.2%
7564 ワークマン 5,780 -13.6%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 4,095 2.4%
6425 ユニバーサルエンターテインメント 1,821 -31.0%
2782 セリア 2,770 -8.0%
直近上場銘柄・市場で話題の銘柄
3967 エルテス 1,269 -24.6%
3479 ティーケーピー 1,432 -31.4%
6027 弁護士ドットコム 3,880 -8.6%
4592 サンバイオ 1,261 -17.3%
4488 AI inside 16,350 -19.7%
  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は3/10(火)と3/17(火)終値の比較による。時価総額は2月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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