東京市場は日経平均株価が7/13（火）から7/19（月）にかけて5日続落となり、波乱の展開に。新興市場にも売りが波及し、軟調な値動きとなっています。
こうした中、7/23（金）から東京五輪が開催されます。
そこで今回は、「新興株ウィークリー」と「日本株投資戦略」合併号として、東京五輪でメダルラッシュとなった際に上昇期待の高まる銘柄をピックアップしました。

なお、当ページにつきましてはSBI証券　投資情報部長　鈴木による動画での詳しい解説も行っております。ぜひ、ご視聴ください。

新興株ウィークリー※YouTubeに遷移します。

7/13（火）〜7/20（火）の騰落率は、日経平均株価-4.6%、TOPIX-4.0%、日経ジャスダック平均-1.1%、東証マザーズ指数-4.2%で、軟調な展開となりました。

株式市場が下落基調となっている背景には複数の要因が重なっているとみられ、（1）新型コロナウイルスの変異株が拡大傾向、（2）日本の政治不安、（3）景気回復に一巡感が出る懸念等があげられます。

なお、9/5（日）に東京五輪が終了する頃には、新型コロナウイルス向けワクチン接種の効果が表れてくることが想定され、落ち着きを取り戻すと期待されます。

では、7/20（火）時点で新興市場の中で、値上がり率の大きかった銘柄を解説します。（図表3）
ブランド品の買取販売を行うバリュエンスホールディングス（9270）が値上がり率トップになりました。7/15（木）に2021/8期・予想営業利益を25億円から10億円に引き下げる下方修正を行いました。一方、四半期（3ヵ月）別の営業利益でみると、第2四半期4億円の赤字から第3四半期は3.9億円の黒字へ大きく改善しています。下方修正については織り込み済みで、むしろ四半期業績の改善を評価した買いが優勢になったとみられます。

人材仲介のビザスク（4490）も値上がり率上位になりました。
7/15（木）に決算発表を行い、2022/2期・第1四半期の営業利益は前年同期比17倍の1.19億円となりました。通期予想営業利益に対する進捗率も51.7%に達し、先行きの上方修正期待が高まったことで、買い先行となりました。

今回は「新興株ウィークリー」と「日本株投資戦略」合併号です。
冒頭でご説明した通り、今回は東京五輪でメダルラッシュとなった際に、上昇期待の高まり得る銘柄をピックアップしました。

■コカ・コーラ　ボトラーズジャパンホールディングス（2579）
コカ・コーラ社は東京五輪最上位スポンサーの「ワールドワイドオリンピックパートナー」であり、古くから世界の五輪開催に関わっています。
なお、コカ・コーラ・ボトラーズ・ジャパンとしては、ホッケー女子、ラグビー男子などに社員が出場します。

■コナミホールディングス（9766）
eスポーツの代表的な銘柄です。東京五輪を前に、IOCと5つの国際競技連盟が主催する初のバーチャルスポーツ大会「オリンピックバーチャルシリーズ」が開催されたこともあり、eスポーツへの注目度はさらに高まっています。