SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-11-06 19:41:08

マーケット > レポート > ストラテジストのつぶやき〜ETFで広がる投資戦略〜TOPIX-17セクター分析、短期パフォーマンス狙いは難しい

TOPIX-17セクター分析、短期パフォーマンス狙いは難しい

2022/5/18
提供:野村アセットマネジメント

1日本株が調整局面入りした2021年9月以降の分析

日本株が調整局面だった過去約8ヵ月間でも上昇している業種はあるが

TOPIX(東証株価指数)は2021年9月14日に直近の高値を付け、その後、調整局面入りしています。この冴えない期間の業種別パフォーマンスを見てみると、短期投資の難しさを痛感する現実を見せつけられます。

下図は、TOPIXが高値を付けた2021年9月14日以降のTOPIX-17業種のパフォーマンス推移です。この間のTOPIXのパフォーマンスは▲12%と2桁のマイナスとなっていますが、上昇している業種が4つあり、11業種がTOPIXを上回りました。上昇した業種は、エネルギー資源(+29%)、銀行(+5%)、商社・卸売(+3%)、電力・ガス(+1%)の4業種で、その他、自動車・輸送機、金融(除く銀行)、医薬品、運輸・物流、不動産、鉄鋼・非鉄、食品の7業種がTOPIXを上回りました。一方、下位3業種は、電機・精密(▲20%)、素材・化学(▲20%)、機械(▲19%)でした。

TOPIXが2桁のマイナスとなったこの期間、エネルギー資源などの上昇した業種に投資しておけばよかった!と誰もが考えたくなりますが、果たして可能だったのでしょうか?今回はこうした短期投資の難しさを検討してみます。

2021年9月以降のTOPIX-17各業種指数の推移

期間:2021年9月14日〜2022年5月10日、日次

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

2長期パフォーマンスが高い業種の短期パフォーマンスが低調

前回に分析したアベノミクス相場の約10年間パフォーマンスと、足元調整局面の約8ヵ月間パフォーマンスを比較する

前回は2013年以降のアベノミクス相場を分析しました。2013年を起点に日本企業が本格的に蘇り、再成長が始まった様子を見てみましたが、今回はアベノミクス相場のパフォーマンスと、TOPIXが調整している過去約8ヵ月間のパフォーマンスを比較してみます。

下図は、日本株の本格復活の起点となった2013年以降のTOPIX-17業種の長期パフォーマンスを横軸に、足元の調整局面における短期パフォーマンスを縦軸に取り、各業種の分布を見てみました。回帰線を引くと「右肩下がり」であり、足元の調整局面で短期パフォーマンスが高かった業種は、アベノミクス相場の長期パフォーマンスが低かった業種である傾向が見られます。

特に、短期パフォーマンスが上位だったエネルギー資源、銀行、電力・ガスは長期パフォーマンスがほぼ最下位圏でした。実際の短期パフォーマンスは、エネルギー・資源こそ+29%上昇していますが、銀行や電力・ガスは僅かしか上昇しておらず、長期パフォーマンスの低調さを考えると、長く投資する価値はないと考えられ、この瞬間のみに投資しなければなりません。果たしてそんなことが可能なのでしょうか。

TOPIX-17各業種指数の長期と短期のパフォーマンスの関係

期間(横軸):2013年1月4日〜2022年5月6日
期間(縦軸):2021年9月14日〜2022年5月10日

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

3長期業績動向と短期パフォーマンス

長期の業績が良かった業種の短期パフォーマンスが冴えない傾向にある

最後に、前回も確認した長期の業績と株価パフォーマンスの関係を考えてみましょう。

下図は、前回も掲載したアベノミクス相場の起点である2013年以降のTOPIX-17業種指数のROE(株主資本利益率)の推移です。2013〜2023年の平均値の順番に並べています。ハイライトしたカラーは前回と異なり、今調整局面の約8ヵ月間のパフォーマンス上位5業種をピンク色、下位5業種を水色にしました。非常に悩ましいのですが、高パフォーマンス業種は長期の業績下位グループに多く見られ、業績上位グループのパフォーマンスは冴えないものが目立ちます。もちろん、自動車・輸送機や商社・卸売のように好業績=高パフォーマンスの業種もあります。

以上のように、短期投資は長期投資と異なり、非常に難しいことが分かります。業績が冴えない業種のパフォーマンスが突然よくなるわけで、それをタイミングよく捉えることはほとんど不可能なのではないかと思います。ということで、今回の結論ですが、 〜短期リターンを追い求めることはせず、長期の好業績業種が調整している局面でそうした業種の下値を拾い、辛抱強く好業績業種のパフォーマンス改善を待つ〜 この戦略が良いのではないかと思います。現状はまさにそんな局面でしょうか。今後の投資判断の参考にしていただければと思います。

アベノミクス以降のTOPIX-17各業種指数のROEの推移

期間:2013年〜2023年、年次
データはTOPIX-17各業種のROE、2022-23年はBloomberg予想、2023年のエネルギー資源はBloombergの予想なし

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

記載されている個別の銘柄については、参考情報を提供することを目的としており、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

関連銘柄

コード 銘柄名
1617 NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信
1618 NEXT FUNDS エネルギー資源(TOPIX-17)上場投信
1619 NEXT FUNDS 建設・資材(TOPIX-17)上場投信
1620 NEXT FUNDS 素材・化学(TOPIX-17)上場投信
1621 NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信
1622 NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信
1623 NEXT FUNDS 鉄鋼・非鉄(TOPIX-17)上場投信
1624 NEXT FUNDS 機械(TOPIX-17)上場投信
1625 NEXT FUNDS 電機・精密(TOPIX-17)上場投信
1626 NEXT FUNDS 情報通信・サービスその他(TOPIX-17)上場投信
1627 NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信
1628 NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX-17)上場投信
1629 NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信
1630 NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信
1631 NEXT FUNDS 銀行(TOPIX-17)上場投信
1632 NEXT FUNDS 金融(除く銀行)(TOPIX-17)上場投信
1633 NEXT FUNDS 不動産(TOPIX-17)上場投信

当資料で使用した指数の著作権等について

  • TOPIX−17各業種やTOPIX(東証株価指数)の指数値及びTOPIX−17各業種やTOPIXに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社(以下「JPX」という。)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用などTOPIX−17各業種やTOPIXに関するすべての権利・ノウハウ及びTOPIX−17各業種やTOPIXに係る標章又は商標に関するすべての権利はJPXが有します。JPXは、TOPIX−17各業種やTOPIXの指数値の算出又は公表の誤謬、遅延又は中断に対し、責任を負いません。
野村アセットマネジメント
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成した参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。本レポートは市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。本レポートは信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。本レポートに示された意見等は、本レポート作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。なお、本レポート中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申し込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

2024年アメリカ大統領選挙特集
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 【ゼロ革命1周年】もーっと0円キャンペーン ~今なら米国ETFの手数料が全額返ってくる!~

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.