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マーケット > レポート >  日本株投資戦略〜日経平均19,000円!今後どうみる?好業績・割安銘柄が狙い目!?

日本株投資戦略〜日経平均19,000円!今後どうみる?好業績・割安銘柄が狙い目!?

2015/3/13
投資調査部 鈴木英之

東京株式市場は3月に入り、日経平均株価が19,000円超の水準まで上昇、引き続き日本の景気・企業業績の回復・拡大が鮮明になってくるとの期待が背景となっています。しかし、NY株が一時急落するなど、投資環境には波乱の兆しも見えますので、急ピッチで上昇を続けてきた株式相場がスピードダウンする場面への備えは必要であると思われます。
とはいえ、円安、原油安、法人税減税、消費増税等の効果一巡を背景に、来期にかけて企業業績がさらに拡大する可能性は依然、大きいと考えられます。基本的に上昇相場のトレンドは続く可能性が大きそうです。従って、仮にスピードダウンの局面が来れば、むしろ、好業績銘柄については、投資チャンスとなるかもしれません。
そこで、今回の「日本株投資戦略」では、アナリストが今期・来期ともに大幅増益を見込みつつも、バリュエーション面・株価面で出遅れているとみられる銘柄を抽出してみました。

1

 買いチャンス拡大!?出遅れ好業績・割安銘柄 【投資金額順】

まずは、出遅れ感が強いとみられる好業績・割安株にスポットを当ててみました。アナリストが今期・来期ともに大幅増益を見込みながらも、バリュエーション面・株価面で出遅れ感が強い銘柄を選びました。

(1)東証一部上場で、時価総額1千億円以上の銘柄
(市場から一定の信認を得ていると考えられることを条件としました。)

(2)今期および来期予想(2社以上の市場コンセンサス)で、10%以上の営業利益の増加が見込まれている銘柄

(3)1月16日(日経平均が当面の安値)〜3月6日(同高値)の株価上昇率が0%超10%未満の銘柄
(この間のTOPIX上昇率が13%ですので、それを下回る上昇率を設定しました。ただし、下落も「問題」と考えました。)

(4)来期予想PERが16倍未満である銘柄
(東証一部の今期予想PERは18倍ですが、来期予想PERは16〜17倍に低下が見込まれます。)

これらの全条件を満たす銘柄を、最低投資金額の低い順にランキングしたのが図表1になります。ただし、業種の重複は避けることにしました。掲載した銘柄の最低投資金額が低くなった背景には、これらの銘柄がすべて100株単位で売買できることも影響しています。例えば、三和ホールディングスであれば、85,700円で売買できる計算です。最低投資金額が低いため、個人投資家の方でも、これらをパッケージ投資し、リスク分散しやすいことも投資上の魅力になりそうです。

図表1:出遅れ好業績・割安銘柄(投資金額が低い順)

取引 チャート コード 銘柄名 株価 市場予想営業増益率 来期予想
PER(倍)
今期 来期
現買信買 チャート 5929 三和ホールディングス 857 18.1% 10.0% 13.5
現買信買 チャート 4902 コニカミノルタ 1,224 17.6% 12.4% 14.1
現買信買 チャート 6841 横河電機 1,288 12.2% 24.6% 14.9
現買信買 チャート 4202 ダイセル 1,509 34.0% 10.4% 15.3
現買信買 チャート 5802 住友電気工業 1,576 10.0% 14.9% 12.5
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。データは2015年3月11日現在。
  • ※予想はすべてBloomberg集計の市場コンセンサス。売買単位は全て100株単位。

三和ホールディングスは、重量・軽量シャッターの最大手です。消費増税後の住宅着工が低迷したことを背景に、株価上昇率はあまり大きくありませんでした。しかし、消費増税後1年を経過することで、事業環境の改善が見込めそうです。

コニカミノルタは、写真関係から撤退し、複写機や光学部品に経営資源を集めていますので、収益の安定化が見込めそうです。主力の情報機器部門で欧州の売上高が4割弱を占めるため、ユーロ安が影響しやすく、その分、株価は出遅れているとみられますが、米国の比率も3割程度と高く、為替の影響はある程度、相殺されそうです。

横河電機は、プラント向け制御システムを販売していますので、「原油価格下落でエネルギー系企業からの受注が減る可能性がある」との懸念が、株価の頭を押さえている可能性があります。ただ、表記の通り業績は順調に拡大が予想されており、原油価格が落ち着けば、株価も安定する可能性が強まりそうです。

ダイセルは、たばこフィルターなどに強みを持つ合成樹脂大手です。エアバック用部品にも展開しており、タカタ問題が深刻化する中で、逆に増産対応にも追われ、株価も一時大きく上昇しましたが、足元はその反動の影響が出ている可能性がありそうです。業績は順調に拡大が予想されています。

住友電工は、電線大手ですが自動車向けワイヤハーネスなどに強みを持っています。自動車の電装化が進む過程では、重要な役割を担いそうな企業と言えます。

2

 出遅れ好業績・割安銘柄 【株価順】

図表2も前項同様、出遅れ感が強いとみられる好業績・割安株にスポットを当ててみました。アナリストが今期・来期ともに大幅増益を見込みながらも、バリュエーション面・株価面で出遅れ感が強い銘柄です。図表1と異なるのは、銘柄ピックアップの順番を株価の低い順にしたことです。株価の変化率のみならず、株価自体も出遅れていると考えることができます。

図表2:出遅れ好業績・割安銘柄(株価が低い順)

取引 チャート コード 銘柄名 株価 市場予想営業増益率 来期予想
PER(倍)
今期 来期
現買信買 チャート 9107 川崎汽船 347 59.1% 29.9% 8.4
現買信買 チャート 9810 日鉄住金物産 419 46.3% 15.1% 5.8
現買信買 チャート 6502 東芝 476.3 17.4% 22.0% 10.6
現買信買 チャート 5803 フジクラ 498 23.4% 10.7% 11.8
現買信買 チャート 7012 川崎重工業 574 19.4% 21.7% 14.2
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。データは2015年3月11日現在。
  • ※予想はすべてBloomberg集計の市場コンセンサス。

川崎汽船は、我が国を代表する海運会社の1社です。その意味で、資源国など新興国経済の減速が株価面で逆風になりやすい銘柄ですが、円安・原油安の恩恵も大きいと考えられます。

日鉄住金物産は社名の通り、新日鉄住金系の商社で鉄鋼卸等に展開しています。いまだPBRも1倍を割り込んでいます。

東芝は、フラッシュメモリに代表される半導体と社会インフラが2本柱です。フラッシュメモリは、スマートフォンやタブレット端末に欠かせない半導体で、韓国サムスン電子と寡占状態が形成されています。

フジクラは、電線大手の一角ですが、最近はフレキシブル電子基板等に強みを持ちます。

川崎重工は、我が国を代表する社会インフラ関連企業です。新興国経済の減速が短期的には逆風ですが、長期的に航空・宇宙分野は拡大が期待できそうです。

3

 値がさ株のピークアウトに注意

日経平均株価が順調に上昇している局面では、値がさ株が相対的に優位でした。しかし、そうした動きはそろそろ転機を迎え、値がさ株人気はピークアウトする可能性があります。

図表3は、TOPIX(東証株価指数)の動きに、東証一部の「売買単価/単純平均(25日移動平均)」の動きを重ねたものです。売買単価とは、売買代金/売買高で求められ、数字が高ければ市場で相対的に人気を集めているのが「値がさ株」で、逆に数字が低ければ「低位株」と考えられます。従って、この数字だけでも大きな物色の傾向をつかむことは可能です。しかし、相場の上昇とともに単純平均も上昇し、同じ売買高でも売買代金が増えやすくなります。現在、東証一部の単純平均株価は320ポイント近辺ですが、2012年秋の底からは6割程度上昇していますので、それを考慮する必要がある訳です。

東証一部の「売買単価/単純平均」は、物色の傾向(値がさ株?低位株?)を示す売買単価が単純平均の何倍かを示すことで、物色の傾向をわかりやすく示していると考えられます。

図表3に示されたように、東証一部の「売買単価/単純平均」は3.3〜3.4倍で高値圏を付ける傾向があります。直近も、この数字は上昇傾向でした。オリエンタルランド(4661)の株式分割発表がひとつの契機になり、株式分割や売買単位の引き下げが期待できる値がさ株が一部人気化したこと、日経平均株価の上昇スピードが加速したため、同平均株価への寄与度が高い値がさ株が買われやすかったこと等が影響しているとみられます。

しかし、そうした動きはそろそろ転機を迎え、値がさ株人気はピークアウトする可能性があります。そうした局面に備えるとすれば、そろそろ低位株のウェイトを増やすべき局面と言えるかもしれません。

図表3:「値がさ株人気」のピークアウトに注意すべき局面か?

図表3:「値がさ株人気」のピークアウトに注意すべき局面か?
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。データは2015年3月9日現在。

相場ピックアップ!

今週も直近の株式市場で、注目すべき事柄をピックアップして解説いたします。

今回注目したのは、ガンホーやミクシィなどに代表される「SNSゲーム関連株」です。多くの銘柄が2015年に入っても上昇する中、図表にも示した通り、SNSゲーム関連株はまさに、相場の「蚊帳の外」といった状態です。ガンホーは「パズドラ」を、ミクシィは「モンスト」を代表とし、業績が様変わりに改善しましたが、市場では「大ヒット」後の成長に疑問を抱いているようです。市場の疑問の強さは、極端と言ってよい程に低い予想PERにも表れています。最近では、昨年12月に株式を上場させた「gumi(3903)」が、いきなり業績予想下方修正を発表したこともあり、人気離散に拍車をかける結果となっています。

しかし、ここまで予想PERが低くなることをどの程度、正当化できるでしょうか。SNS関連銘柄で主力銘柄の一角であるミクシィの株価などを見ると、むしろ保ち合いを形成し、きっかけ次第で放れる兆しを見せているとも考えられます。

2012年に営業利益92億円であったガンホーは、2013年・2014年と900億円台の同利益を計上し、2015年・2016年も減益とはいえ、700億円前後という高水準の利益計上(市場予想)が見込まれています。SNSゲーム企業は、一時的にヒット作を当てた後も、意外に高水準の利益が継続しやすいという傾向もあるようです。市場で、SNS関連企業の出遅れ性を指摘する声が出てくる可能性も、あるのではないでしょうか。

図表4 主要SNSゲーム関連株の株価・業績推移

取引 チャート コード 銘柄名 株価 来期予想
PER(倍)
年初来騰落率 今期予想増益率 来期予想増益率
現買信買 チャート 2432 ディー・エヌ・エー 1,402 11.9 -3.0% -52.4% 1.5%
現買信買 チャート 3632 グリー 677 12.5 -6.5% -37.6% -4.9%
現買信買 チャート 3765 ガンホー・オンライン・エンターテイメント 411 10.7 -6.8% -16.6% -10.8%
現買信買 チャート 2121 ミクシィ 4,425 8.2 -1.2% 9924.2% 46.1%
現買信買 チャート 3656 KLab 1,235 12.1 -5.4% 128.1% 20.3%
現買信買 チャート 2138 クルーズ 2,280 13.6 19.4% -36.6% 15.7%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年3月10日現在。
  • ※年初来騰落率は、2014年12月30日以降の騰落率。来期予想PER、今期予想増益率(営業利益)、来期予想増益率(同)は、市場コンセンサス。

図表5 ミクシィ(2121)の株価推移

図表5 ミクシィ(2121)の株価推移
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年3月11日現在。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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