SBI証券では、2017/8/31(木)約定分より、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「アクティブプラン」の10万円以下の手数料が完全無料になりました。国内株式市場には、10万円以下で買付可能な銘柄が多数あります。この新手数料を活用して、少額から気軽に株式投資をはじめられてはいかがでしょうか。
今回の「日本株投資戦略」では10万円以下で買える好配当・来期増益予想銘柄をご紹介することにしました。10万円以下で買付可能な銘柄は多数ありますが、何を買ったらよいのかわからないという投資家の方は少なくないと思います。そこで、来期の業績拡大が期待でき、好配当も期待できる銘柄を「主力銘柄」の中から抽出してみました。
10万円以下で買える好配当・来期増益予想銘柄はコレ!? |
今回の「日本株投資戦略」では10万円以下で買える好配当・来期増益予想銘柄をご紹介することにしました。銘柄抽出条件は以下の通りです。
(1)時価総額1,000億円以上の東証上場銘柄
(2)最低売買単位で買い付けた時の売買金額が10万円以下
(3)アナリストが2名以上業績予想を公表している銘柄
(4)今期の予想配当利回り(市場コンセンサス)が2%以上
(5)会社側が第2四半期末(中間期末)に配当を予定している銘柄
(6)来期営業利益について増益が予想(市場コンセンサス)されている銘柄
(7)過去4週間で予想EPS(市場コンセンサス)が上昇している銘柄
上記のすべての条件を満たす銘柄について、予想配当利回りが高い順に並べたものが表1となります。
時価総額1,000億円以上の「主力銘柄」に絞った理由は、市場で一定の信認を受けた銘柄から抽出しようと考えたためです。ある程度一般的な知名度の高い銘柄が中心となっていますので、初心者の方にも比較的投資しやすいと考えられます。
配当利回りは年間に受け取ることができる一株当たりの配当を株価で割って求められます。ここでは、計算に用いる予想一株当たり配当金に市場コンセンサス(Bloomberg集計)を使っています。なお、9/26(火)を権利付最終日として3月決算企業の中間配当、9月決算企業の期末配当の権利が確定します。配当収益を得ることも株式投資の魅力のひとつと考えられますので、会社側が中間配当を予定している銘柄であることも条件に加えてみました。
今期の業績見通しについては株価への織り込みが進んでいると考えられますので、今期予想営業利益が増益であることは特に条件にはしませんでした。しかし、アナリストの業績予想が足元で上方修正され、予想EPS(市場コンセンサス)が上昇している銘柄であること、来期の営業利益は増益と予想(市場コンセンサス)されていることを条件とし、なるべく業績面で不安の少ないような「好業績期待」銘柄が抽出されるような条件にしました。
表1:10万円以下で買える好配当・来期増益予想銘柄はコレ!?
取引 | チャート | コード | 銘柄名 | 株価 (8/31)(円) |
市場予想 一株配当 (円) |
市場予想 配当利回り |
市場予想 今期営業 増益率 |
市場予想 来期営業 増益率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8002 | 丸紅 | 715 | 26.50 | 3.7% | 25.8% | 3.6% | ||
2768 | 双日 | 295 | 10.64 | 3.6% | 8.9% | 8.0% | ||
9412 | スカパーJSATホールディングス | 500 | 18.00 | 3.6% | -30.4% | 15.5% | ||
8593 | 三菱UFJリース | 556 | 14.86 | 2.7% | -0.4% | 7.8% | ||
5703 | 日本軽金属ホールディングス | 324 | 8.00 | 2.5% | 1.4% | 3.3% | ||
3289 | 東急不動産ホールディングス | 656 | 14.75 | 2.2% | 0.8% | 2.8% | ||
7762 | シチズン時計 | 779 | 17.11 | 2.2% | 13.3% | 6.9% |
- Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。「市場予想」はBloombergが集計した市場コンセンサス
掲載銘柄の投資ポイントは? |
ここでは、表1に掲載された銘柄の一部について投資ポイントをご紹介したいと思います。
丸紅(8002)は大手総合商社の一角を占める企業です。食品関連の子会社等を擁する「生活産業」や「素材」などの利益構成比が大きいのが特徴です。同じ総合商社の双日(2768)も表1に掲載されるなど、総合商社の多くは予想配当利回りが高いのが特徴です。
売買最低金額が10万円を超えてしまい、表1には掲載されませんでしたが、伊藤忠(8001)や三井物産(8031)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)なども予想配当利回り(8/31時点)が3%を超えています。
日本軽金属(5703)はアルミの総合メーカーです。アルミは飲料缶や建材のみならず、最近は車両等にも用途が拡大している重要な金属です。
ロンドン金属取引所(LME)では現在、アルミ価格が2015年のボトムから5割程度の上昇となっています。当社の業績にとっては追い風とみられ、図2にもあるように、株価は右肩上がりの形状になっています。むしろ今後は過熱感の台頭に気を付けるべきかもしれません。
シチズン時計(7762)は時計事業が売上高の約5割を占める中心事業ですが、その他に工作機械や電子部品などの事業にも進出しています。足元は自動車や半導体向けなど工作機械が堅調な半面、時計が停滞気味となっています。今期は営業利益で9.3%の増益見込み(会社側)ですが、第1四半期は前年同期比17%減と厳しいスタートになりました。それを受けて8/14(月)には株価が9%下げる波乱になりましたが、その後はやや落ち着きを取り戻しています。
図1:丸紅(8002)・日足
- 当社チャートツールを用いてSBI証券が作成
図2:日本軽金属(5703)・日足
- 当社チャートツールを用いてSBI証券が作成
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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