2017年も残すところあと10営業日となりました。日経平均株価は12/11(月)に年初来高値を更新し、昨年末終値からの上昇率は12/15(金)現在で約18%に達しています。本年は株式投資で好パフォーマンスをあげた投資家も少なくないと考えられます。しかし、株価の上昇が永久に続く訳ではなく、下がる時もあります。そこで投資パフォーマンスをあげるには配当や株主優待の権利を着実に享受しておくことが重要だと考えられます。
そこで、今回の「日本株投資戦略」では、権利付最終日が接近してきた12月決算銘柄の中から、20万円以下で買え、好配当利回りが見込め、株主優待で人気があるとみられる10銘柄をご紹介したいと思います。
20万円で買える「12月株主優待銘柄」はコレ!?好配当利回りにも期待 |
12月に株主の権利が確定する銘柄の権利付最終日が12/26(火)に接近しています。今回の「日本株投資戦略」では、そうした12月権利確定銘柄の中から20万円以下で買え、好配当利回りが見込め、株主優待で人気があるとみられる銘柄をご紹介します。
(1)12月に株主優待・配当の権利が確定する上場銘柄であること
(2)予想年間配当利回り(会社予想ベース)が東証1部の平均(単純平均・1.50%)以上の銘柄であること
(3)株主優待を受けるための最低投資金額が20万円以下の銘柄であること
上記の全条件を満たす銘柄を、当社WEBサイトの株主優待検索ページにおいて、投資家による閲覧回数の多い順に10銘柄並べたものが表1となります。
トップはすかいらーく(3197)となっています。「ガスト」、「バーミヤン」、「ジョナサン」などの名前で全国に3,117店舗(2017/9末)を展開する外食チェーンであり、そこで使える優待食事券(3,000円相当)が贈呈されるという内容です。6月末にも優待食事券の株主優待を行っています。保有株式数が増えると、優待食事券で使える金額も増えるという内容になっています。配当は上期末16円に続き、下期末には24円を計画。年間予想配当利回りも高めになっています。
なお、当社で株主優待内容等を紹介している1,417銘柄のうち、クオカードなど「金券」を贈呈しているのは606銘柄に達し、優待内容としては食料・飲食券(445銘柄・上記のすかいらーくなどが典型)を上回ってトップです。表1でも7銘柄がクオカードの贈呈を行っています。
表1:20万円以下で買え、好配当利回りが見込め、投資家の関心も強い「12月株主優待」銘柄はコレ!?
取引 | チャート | コード | 銘柄 | 株価 (12/14) |
予想一株 配当(円) |
予想配当 利回り |
最低投資単位(100株単位)での 株主優待の内容(概要) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3197 | すかいらーく | 1,666 | 40.0 | 2.4% | 優待食事券3,000円相当 | ||
2418 | ツカダ・グローバルホールディング | 666 | 10.0 | 1.5% | 飲食・宿泊割引券1枚+クオカード500円相当 | ||
4826 | CIJ | 725 | 14.0 | 1.9% | クオカード500円相当 | ||
5959 | 岡部 | 1,065 | 30.0 | 2.8% | オリジナル・クオカード500円相当 | ||
9942 | ジョイフル | 1,289 | 20.0 | 1.6% | 食事割引券(15%割引)5枚 | ||
4633 | サカタインクス | 1,806 | 30.0 | 1.7% | クオカード1,000円相当 | ||
3673 | ブロードリーフ | 1,153 | 22.0 | 1.9% | クオカード3,000円相当+株主優待券2,000円相当 | ||
9384 | 内外トランスライン | 1,939 | 30.0 | 1.5% | 商品1,500円相当(カタログより選択) | ||
7587 | PALTEK | 764 | 13.0 | 1.7% | クオカード500円相当 | ||
4286 | レッグス | 920 | 19.0 | 2.1% | クオカード1,000円相当 |
- ※Bloombergデータ、および当社WebサイトのデータをもとにSBI証券が作成。配当政策や株主優待の内容は2017/12/15現在のものであり、その後は変更される可能性もあります。また、上記の「最低投資金額での株主優待内容」は、単元株数分その銘柄を買った場合の優待内容であり、優待内容は投資株数によって異なる場合があります。正確な株主優待内容については各社公式サイト等でご確認ください。なお、予想配当利回りは中間配当、期末配当をすべて受け取った場合の利回りになります。なお、表1に掲載した銘柄の中には取引注意銘柄も含まれていますので、ご注意ください。
その他投資家の関心が強い「12月株主優待銘柄」は? |
今回の「日本株投資戦略」では、12月権利確定銘柄について、株主優待銘柄として投資家の関心が強いだけでなく、投資金額や配当の面でも条件を付けた銘柄をご紹介しました。
しかし、中には「少ない投資金額で買えること」や「好配当を期待できること」にあまりこだわらない投資家の方もいらっしゃると思われます。そこで、前項のスクリーニング条件の(2)および(3)の条件を用いて銘柄を絞り込まず、12月株主優待銘柄を単純に閲覧回数順に並べると、例えばどのような銘柄が入っているのか、一例をご紹介します。
12月に株主優待の権利が確定する銘柄について、閲覧回数トップになっているのは、きちり(3082)です。「ポジティブ・イーティング」を体現する特徴的な店舗で使える「優待券」(3,000円)が最低投資単位の株主に対して贈呈されます。最低投資金額も8万円程度で大きくはありませんが、予想配当利回りが「平均以下」となり、表1には入りませんでした。なお、12/15(金)現在では「貸株注意喚起」銘柄になっていますので、注意が必要です。
第2位は不二家(2211)です。同社店舗で使える優待券(500円)を6枚(計3,000円分)贈呈されるという内容です。最低投資金額が27万円超とやや大きめなことに加え、予想配当利回りも「平均以下」となっています。
その他、日本マクドナルドホールディングス(2702)も、株主優待が投資家の人気を集めている銘柄のひとつです。最低投資金額が約52万円超とやや高めですが、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品お引換券が6枚ずつで1冊になった優待食事券1冊が最低投資単位の投資家に贈呈されます。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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