SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-10-06 23:17:11

マーケット > レポート > eワラントを極める! >  雇用統計前後のトレンドパターンの検証と投資法

雇用統計前後のトレンドパターンの検証と投資法

2016/09/12

毎月上旬に発表される米国の雇用統計は多くの投資家が注目する相場イベントの一つです。雇用統計の発表直後は米ドル相場を中心に大きく変動する傾向がありますので、短時間で値幅を狙った取引をする方もいらっしゃるようです。近年、雇用統計が特に注目されるようになったのは、米国の金融政策は雇用の安定を目的としているので、雇用統計の内容によって金融政策が変わる可能性が市場に意識されるようになったためと考えられます。

その一方で、金融政策の変更ならともかく、雇用統計という一指標の発表による相場変動は一時的なノイズでしかなく、雇用統計の発表が相場のトレンドに変化を与えるきっかけにはならないのではないか、という仮説も考えられます。

そこで本稿では、過去の雇用統計発表日のデータを元に雇用統計の前後で米ドル対円相場のトレンドに変化が起きていたのかを検証しました。検証の結果、雇用統計発表前に上昇トレンドが発生している場合においては、雇用統計発表後に下落する事象が上昇が継続する事象よりも多く発生していたことが分かりました。

申込後は即時にお取引可能!

eワラント取引 お申し込みはこちら

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

雇用統計は相場の転換点になっていたのか?

図1は2016年4月1日から2016年9月6日の米ドル対円相場の推移(日足、日時は日本時間)です。図中の丸で囲んでいる所が雇用統計発表日です。矢印で示しているのは相場の方向を示すトレンドです。雇用統計発表日が短期のトレンドの転換点を示唆していることもあれば、特にトレンドの転換点にはなっていないこともあります。

図1:米ドル対円相場の推移(2016年4月1日〜2016年9月6日)

※ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

トレンドパターンごとの発生回数

過去において雇用統計がトレンドの転換点を示唆していたかを計量的に検証するため、雇用統計の前後のトレンドパターンを図2にある9パターンに分類しました。

図2:トレンドパターンの分類

次に、雇用統計発表日の10営業日前と1営業日前、雇用統計発表日の1営業日後と10営業日後をそれぞれ比較点として、米ドル対円相場が1%以上の上昇であれば上昇トレンド、−1%以下の下落であれば下落トレンド、それ以外なら横ばいと定義しました。例えば、1ドル=100円なら1%で1円なので、大まかに1円を超える変動がなければ横ばいとした前提での検証です。
過去の雇用統計発表日はBureau of Labor Statistics(労働省労働統計局)のホームページから取得し、1994年2月4日の雇用統計発表日から各トレンドパターンが何パターン現れるか計測しました。計測の結果は表1の通りです。

表1:トレンドパターンごとの発生数

トレンドパターン 発生数 発生割合
上昇→上昇 23 8.5%
上昇→横ばい 29 10.7%
上昇→下落 35 12.9%
横ばい→上昇 35 12.9%
横ばい→横ばい 52 19.2%
横ばい→下落 26 9.6%
下落→上昇 21 7.7%
下落→横ばい 28 10.3%
下落→下落 22 8.1%
合計 271

表1からわかることは次の通りです。
・雇用統計発表前にトレンドが発生していたパターン(上昇→◯、下落→◯)の発生回数は158回。
・トレンドが発生しているときにトレンドが継続したパターン(上昇→上昇、下落→下落)の発生割合は約28%(=(23+22)÷158)。
・トレンドが発生しているときにトレンドが転換したパターン(上昇→下落、下落→上昇)の発生割合は約35%(=(35+21)÷158)。ただし、雇用統計前に上昇トレンドにある場合、下落トレンドに入る傾向が多い。
・雇用統計前にトレンドが横ばいである場合、トレンド発生(横ばい→上昇、横ばい→下落)と横ばいが続く傾向は同程度。ただし、雇用統計前にトレンドが横ばいにある場合、下落トレンドよりも上昇トレンドが発生する傾向が多い。

「横ばい→横ばい」の発生回数が一番多かったは、1%の変動でトレンドの有無を定義していることが影響していると思われますが、雇用統計の発表が相場のトレンドに変化を与えうるきっかけにはならないのではないか、という仮説をある程度裏付けるものとも言えそうです。これは、雇用統計発表当日の相場急変をリスクと見る市場参加者が雇用統計の発表前に取引を控えるなどして横ばい傾向となり、発表された雇用統計の内容が市場予想に近いものであれば、その後のトレンドも横ばいとなる傾向はよくある事象といえそうです。

その一方で「横ばい→上昇」、「上昇→下落」が多いのは興味深いところです。「横ばい→上昇」は発表された雇用統計の内容から、米国経済の成長が確認できたとか、緊縮的な金融政策が予想されるなどとして米ドルが買われる上昇トレンドに入ったことを、また、「上昇→下落」は発表された雇用統計の内容から、米国経済の成長鈍化の懸念が生じたとか、緩和的な金融政策が予想されるなどとして米ドルが売られる下落トレンドに入ったものと解釈できるでしょう。

投資に活かすなら

今後も、上記の傾向が続くことを想定するなら、次の戦略が比較的有効かもしれません。

・雇用統計前の1〜2週間前に米ドルにトレンドが発生していないなら、「横ばい→上昇」に期待して、雇用統計発表直前に米ドルのコール(米ドル高型)または、ピン価格が相場水準より高めの米ドルのニアピンを買って仕込み、雇用統計発表後に売却する。

・雇用統計前の1〜2週間前に米ドルの上昇トレンドが発生しているなら、「上昇→下落」に期待して、雇用統計発表直前に米ドルのプット(米ドル安型)または、ピン価格が相場水準より低めの米ドルのニアピンを買って仕込み、雇用統計発表後に売却する。

ちなみに、雇用統計発表日の1日の米ドル対円相場の変動率(絶対値)の平均は1.2%、最高3.5%、最低0.4%でした。統計的には約7割の確率で変動率(絶対値)は0.6%から1.7%に収まっていました。この幅を超える事象は約3割の確率で発生していました。雇用統計発表時には大きな値幅を期待してFXなど証拠金取引でリスクを取るのは危険と言えるでしょう。瞬時に相場が上下に乱高下することで結果的に相場観が間違っていなくても強制的にポジションを清算されたり、最悪の場合は追証発生のリスクがあるからです。この点、証拠金取引でないeワラントであれば追証や強制的なポジション清算はありません。相場の急変動には荒れ相場に強いeワラントをご活用ください。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

\景品総額1億円!?/NISA応援キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • マンガでわかる不動産投資の新しいカタチ-不動産ST入門

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.