今年の日本株相場は日経平均が大幅上昇するなど、絶好調とも言えるスタートを切りました。強気の相場予想も聞かれる中、短期間でも数割増、数倍となることも珍しくない、大きな値動きが魅力のeワラントに挑戦してみてはいかがでしょうか。本稿ではeワラントは初めてという方でも取り組みやすい銘柄を紹介しています。
参考:2017年の上昇率ランキング
順位 |
銘柄 |
上昇率 |
期間中最安値 |
期間中最高値 |
カテゴリ |
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1 |
SUMCO コール第131回 |
80.57倍 |
0.42円 |
10/12 |
33.84円 |
11/22 |
国内株式 |
2 |
ダイフク コール第3回 |
41.65倍 |
0.52円 |
4/17 |
21.66円 |
9/19 |
国内株式 |
3 |
SUMCO コール第130回 |
30.16倍 |
1.76円 |
9/6 |
53.08円 |
11/22 |
国内株式 |
4 |
ヤマシンフィルタ コール第3回 |
29.93倍 |
0.28円 |
7/19 |
8.38円 |
11/7 |
国内株式 |
5 |
ヤマシンフィルタ コール第4回 |
23.39倍 |
2.15円 |
7/19 |
50.28円 |
12/11 |
国内株式 |
6 |
住友金属鉱山 コール第188回 |
21.57倍 |
0.70円 |
6/15 |
15.10円 |
11/6 |
国内株式 |
7 |
LIFULL コール第4回 |
21.29倍 |
0.24円 |
11/13 |
5.11円 |
12/18 |
国内株式 |
8 |
ニアピン日経平均r250第1357回 |
21.25倍 |
2.30円 |
4/20 |
48.87円 |
5/8 |
インデックス |
9 |
ディスコ コール第14回 |
21.00倍 |
0.47円 |
7/4 |
9.87円 |
11/24 |
国内株式 |
10 |
ダイフク コール第2回 |
20.66倍 |
1.29円 |
4/17 |
26.65円 |
9/19 |
国内株式 |
※表は今年の1月から12月15日までのeワラント上昇率上位。実際に取引が可能であった、過去の売気配値、買気配値に基づく試算。なお、売気配値が0.20円以上であった銘柄を抽出。過去の実績であり将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
出所:レポート「上昇率はビットコイン以上!1位は80倍超え!2017年の上昇率ランキング」より抜粋
eワラントとは?
そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。
日本株相場に強気なら日経平均コール型
もし今年の日経平均株価に強気の見方をしていて、株価はしばらく堅調に推移すると考えるのであれば、日経平均を対象とするコール型eワラントから始めてみてはいかがでしょうか。eワラントは数多くの銘柄がありますが、日経平均を対象とするコール型eワラントは最も取引される銘柄の1つです。
日経平均を対象の相場としておススメするのは理由があります。eワラントには個別株式を対象とするものもありますが、個別株式は投資対象が多いので、選ぶのに手間がかかるからです。また、上昇相場においては業種毎の循環物色を伴いながら上昇している傾向がありますので、タイミングによっては株価指数は上昇しているのに投資している個別株式は上昇していない、ということがあるからです。
日経平均に投資する手段としてはeワラントの他にもありますが、eワラントのメリットは数千円程度から取引できるので実際の資金で「ちょっと試してみよう」という方にも向いています。また、レバレッジ(てこの効果)があるので、日経平均の変動率に対して数倍から数十倍という値動きを楽しむこともできます。レバレッジがある金融商品には証拠金などの担保を差し入れて取引するものもありますが、eワラント投資は証券投資ですので、最大損失は投資資金までに限定されており、追加で証拠金を差し入れる「追証」の制度がないのもポイントです。
どの銘柄を選べばよいか?
eワラント商品一覧のページで日経平均のコール型を選択しますと銘柄一覧が表示されます。ここで「実効ギアリング」というレバレッジ指標で2倍から4倍程度の銘柄が初心者向きと思われます。これで日経平均が15%程度上昇した際に3割から5割程度のリターンを狙うという戦略が少額から手軽に実行できます。
日経平均コール型eワラント一覧
【図1 初心者向きの銘柄】
満期保有?途中売却?
コール型eワラントの場合、対象となっている相場が各銘柄の権利行使価格を満期日に超えると満期受取金が発生します。この満期日ですが、定期預金のようにお金が戻ってくる嬉しい日かというと、そうでもありません。対象となっている相場が権利行使価格を超えなければ受取金は発生しないからです。また、eワラントの取引価格には、満期日まで対象となっている相場が「大きく動いて値上がりするかもしれない」という期待値が含まれています。そのため、一般的に対象となっている相場が動かないと、満期日に近づくにつれてこの期待値が落ちていくことで価格が目減りしてしまいます。満期日は消滅日として認識する方が感覚に合っているでしょう。
したがって、eワラントは満期保有せずに、含み益が生じたところで満期前売却するのが一般的です。eワラントは満期前でも買い取ってもらえるので、保有しているeワラントが数割上昇したら一旦売却して、別の新たな投資対象銘柄を探すのが良いでしょう。
もうちょっと知りたい方へ
以上でeワラントの取引をすることはできますが、もうちょっと詳しく知りたいという方はeワラントの各銘柄情報ページに掲載されているデルタ(価格感応度)を見てみることをおススメします。デルタは絶対値で0から1の間となっている数値ですが、これは満期時の受取金発生確率と解釈することができます。
例えば、日経平均が24,000円のとき、それと同じ24,000円の権利行使価格のコール型eワラントのデルタは0.5に近い数値になります(満期日までの期間が短い場合)。つまり、満期時に受取金が発生する確率は約50%と言うことになります。これが権利行使価格が25,000円とか26,000円と遠い目標になると、デルタが0.2とか0.3といった小さな数値になり、満期日の受取金発生確率もそれぞれ20%、30%と下がってきます。
【図2 デルタの例】
仮にデルタでみた満期日の受取金発生確率が20%の場合、この銘柄を満期日まで保有した場合は、5回に1回程度しか受取金が発生しないことになります。また、このようなハイリスクな銘柄は価格が安いのも特長です。ある程度eワラントの投資経験を積んだら、低デルタ(確率)銘柄を満期まで保有する戦略も考えられます。この戦略は1回だけで損益を考えるのではなく、何回も繰り返すことで「小さな損失が出るけれども、ドカーンと一発儲けてトータルでプラスにする」ことを狙ったものになります。
(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)
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ご注意事項
- eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
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- eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
- ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
- トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
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商号等 / eワラント証券株式会社
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