7月1日に発表された5月の消費者物価指数は前年同月比で0.4%のマイナスとなり、変動の大きい生鮮食料品を除いた指数では3月から3か月連続でマイナスとなりました。また、世界経済の減速懸念や米国の利上げペースが緩慢であることなどを背景に、2016年に入ってから円高が進行し、6月末には103円台まで値を下げています。
一般的にはデフレ・円高が進行すると、日本株相場全体が弱含み、なかなか「勝つ」銘柄を選択するのが難しい状況になってきます。その一方で、輸出企業よりも国内需要が見込まれる企業のほうが相場全体の影響を相対的に受けにくく、業績によっては逆行高を期待することができるかもしれません。
本レポートではデフレ・円高環境下でも逆行高を期待できる銘柄と、これらの銘柄群にまとめて投資できる新商品「デフレ・円高勝ち組バスケットeワラント」を紹介しています。また、eワラントのお取引申込やお取引で現金がもらえるプレゼントキャンペーンを実施中です!この機会にeワラントのご利用をご検討ください!

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デフレ・円高において逆行高を期待できる銘柄 |
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7月1日に発表された5月の消費者物価指数は前年同月比で0.4%のマイナスとなり、変動の大きい生鮮食料品を除いた指数にいたっては3月から3か月連続でマイナスとなりました(図1)。物価目標(2%)の達成を掲げる日銀の量的緩和政策にもかかわらず物価上昇が伴っていないことが明らかとなり、今後は物価目標達成時期の先送りや目標値の引き下げが発生する可能性もあり、デフレの再燃が懸念される状況になってきました。
また、2015年中は米ドル対円相場で120円台を維持してきた為替相場は、世界経済の減速懸念や米国の利上げペースが緩慢であることなどを背景に、2016年に入ってから円高が進行し、6月末には103円台にまで円高が進行しています(図2)。今後についても、英国のEU離脱を巡る不透明感の台頭や米国の経済成長鈍化を示す兆候が現れた場合には、円高がさらに進行する可能性があります。
逆行高銘柄というのは、相場全体がマイナスの時に、それに逆行して上昇する銘柄のことを言います。特にデフレ再燃や円高進行という環境下においては、輸出企業よりも国内需要が見込まれる企業のほうが相場全体の影響を相対的に受けにくく、業績によっては逆行高を期待することができるでしょう。

出所:総務省統計局よりeワラント証券投資情報室作成

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成
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デフレ・円高勝ち組バスケットeワラント |
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しかしながら、デフレ・円高に耐性のある個別株式を分析するには、非常に詳細な調査と高度な知識が要求される可能性が高く、困難な作業といえます。また、特定の銘柄に集中投資をしようとすると、個別企業特有の事業上や信用上のリスクの影響が大きくなります。その一方で、リスク分散のために複数の銘柄に投資するためには、数百万〜数千万単位の投資元本が必要となり、なかなか手が出ないことも想定されます。
デフレ・円高勝ち組バスケットは、eワラント提供元のeワラント証券が独自に選別したデフレ・円高に耐性があり、逆行高を期待できると考えられる10銘柄(バスケットといいます)です。本バスケットを対象原資産とするeワラントによって、間接的に本バスケットに少額から、レバレッジをかけて投資することができます。本バスケットの価格上昇によって値上がりが期待できるコール型eワラントと、本バスケットの価格下落によって値上がりが期待できるプット型eワラントがあります。デフレ・円高勝ち組バスケットの構成銘柄は次の表の通りです。
コード |
銘柄名 |
銘柄概要 |
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1414 |
ショーボンドHD |
橋梁、ビルなどコンクリート構造物補修工事の受注増に期待。 |
1815 |
鉄建建設 |
政府がリニア中央新幹線の大阪延伸時期を前倒しする方針を表明、大型受注期待。 |
1822 |
大豊建設 |
リニアトンネル工事においてシールド工法実績のある同社に優位性。 |
2371 |
カカクコム |
デフレ下での商品選別志向で需要増が期待。電力自由化も同社に追い風。 |
4553 |
東和薬品 |
政府による後発医薬品の使用促進、デフレ下での医薬品選別志向で恩恵。 |
4555 |
沢井製薬 |
政府による後発医薬品の使用促進、デフレ下での医薬品選別志向で恩恵。 |
5911 |
横河ブリッジHD |
国内の橋梁の大規模修繕や更新工事の受注に期待。 |
6297 |
鉱研工業 |
リニアトンネル工事においてボーリング機器、工事実績のある同社に優位性。 |
8227 |
しまむら |
デフレ下での商品選別志向で需要増が期待。PB商品の販売伸びる。 |
9843 |
ニトリHD |
デフレ下での商品選別志向で需要増が期待。物流センターの機械化でコスト削減。 |
本バスケットの過去の値動きは図3の通りです。円高の進行によって1年4ヵ月ぶりに日経平均株価が1万5,000円を割った本年2月12日からの戻りの局面で比較しますと、日経平均株価に比べて戻りが大きく、相対的に優れたパフォーマンスとなっています。他の日本株に比べて逆行高を期待できる銘柄群ではありますが、日本株である以上、少なからず日本株相場全体の影響を受けると考えられる点には注意が必要です。
デフレ・円高勝ち組バスケットを対象とするeワラントの一覧はこちらをご覧下さい。

出所:ロイターおよびeワラント証券よりeワラント証券投資情報室作成
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今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
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コールくんが選ぶ〜注目銘柄
今年に入って外国人による日本株売りが目立っているけど、東証マザーズ上場銘柄には外国人持株比率が低い銘柄があって、このような銘柄には相対的に外国人の売り圧力が少ないと思っているよ。CYBERDYNEはロボットスーツで有名な企業だけれども、医療や福祉関連の事業で成長が期待できる企業だね。高齢化社会における国策関連銘柄ともいえるし、中長期的な上昇が見込める銘柄だと思っているよ。
CYBERDYNEを対象としたeワラントには複数コールがあるけれども、権利行使価格が一番低い銘柄は比較的リスクが抑えられていて、初心者向けなんだ。
数カ月程度以上を想定しているよ。
8円ぐらいが売却の目標だよ。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
富士フイルムホールディングスコール52回
ブランジスタプラス5倍トラッカー1回
バンダイナムコホールディングスコール5回
小野薬品工業コール12回
そーせいグループコール2回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。

プットくんが選ぶ〜注目銘柄
米国において、今年の7〜8月はBrexitの混乱を受けた長期投資家の投資信託の解約に伴う売りに加えて、ヘッジファンドの解約売りも重なって発生すると予想しているよ。一般的にヘッジファンドは3、6、9、12月末の45日前に解約を受け付けることが多いとされていて、投資家が9月末で解約するには45日前の8月中旬までに解約通知が必要になるね。ヘッジファンドは解約通知を受けてから保有ポジションの換金をすることになるだろうから、今年の8月中旬は、大規模な換金圧力が株式市場に発生する可能性を懸念しているのでこのプットに注目しているよ。
8月末までは2ヵ月近くあるので、権利行使価格がなるべく高く、満期日もなるべく遠い先の銘柄を選んだよ。時間経過による目減りの影響が比較的軽微だね。
8月末までの保有を想定しているよ。
8月末にダウが16,500円で米ドル対円相場が100円という想定なら、11円前後が目標。もちろん想定より早く到達したら利食い売りを考えたいね。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均プット278回
ハンセン中国企業株指数(H株指数)コール139回
ハンセン中国企業株指数(H株指数)コール141回
ハンセン中国企業株指数(H株指数)コール142回
ハンセン中国企業株指数(H株指数)コール144回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
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