急速な米長期金利の上昇が世界の株式市場を大きく混乱させています。ここ数ヶ月の間、はっきりとした押し目も無く株価が上昇を続けていた反動もあり、米国では2月5日にダウ平均が前日比マイナス1175ドルと史上最大の下げ幅を記録し、その影響を受けて翌6日の日経平均は一時下げ幅が1600円を超えるなど、世界中の株式市場で大幅な下落を記録しています。
これを押し目と見るか、調整相場の始まりと見るかは人それぞれですが、相場には「落ちるナイフをつかむな」という格言があります。下落している株価をナイフに例えて、相場の下落中に買いを入れて、更なる下げに巻き込まれる可能性に注意を促す格言です。この言葉には続きがあり、「床に突き刺さったナイフを拾え」が後に加わります。要するに下落局面での底打ちを見極めてから買いを入れろということです。
とはいえ、ときには敢えて落ちている途中のナイフを拾って短期的なリバウンドを狙うという戦略も考えられます。そこで、本レポートでは、下落局面にコール型eワラントを使って短期的なリターンを目指す場合の注意点についてご紹介します。

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反発を見込んでeワラントで短期投資のメリット |
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以下は日経平均が大きく下げた2018年2月5日のeワラント売れ筋ランキングの上位20銘柄です。20銘柄のうち13銘柄は日経平均を対象としたコール型eワラントがランクインしています。コール型は対象となる相場が上昇すると価値が上がるタイプのeワラントです。すなわち、このランキングはeワラント投資家の中で日経平均の反発を見込んでいるフローが多いということを表しています。
2018年2月5日の売れ筋ランキング

eワラントは対象となっている相場の数倍〜数十倍の値動きがあるので、短期的なリバウンドでも大きなリターンが得られる可能性があります。また、eワラントは証拠金取引ではないので、仮に予想が外れて相場が下落を続けてしまったとしても、追証は無く、買付代金を超える損失は発生しません(投資元本全てを失う可能性はあります)。相場は調整局面を迎えた可能性がありますが、短期的な反発を収益機会にしたいと考えるのであれば、コール型eワラントで損失限定のハイリスク・ハイリターン投資を試してみるのも一手かも知れません。
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「落ちるナイフ」をつかむときの注意点 |
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■ハイリスクの投資であることを理解する
「落ちるナイフを敢えてつかむ」とは要するに逆張りということになります。逆張りは成功すれば大きなリターンが得られる可能性がある反面、予想が外れれば大きな損失を抱えてしまう可能性があります。特に、経験則上、下落局面の相場は大きな値幅を伴って下落することがあります。そのため、投資元本を失う恐れのあるハイリスクの投資であることを十分に認識し、投資金額は管理可能な金額に抑えるようにしましょう。
■急落後の戻しですばやく反対売買を行う
下落トレンドが続く場合、リバウンドがあったとしても一時的な戻しに過ぎず、再び下落に転じることもあります。想定どおり、リバウンドがあった場合には、すばやく手仕舞いを行い、利益確定をするようにしましょう。目標価格を設定して、事前に指値を入れておくことも有効です。
■下落トレンドが継続する可能性があるため損切りはすばやく
リバウンド狙いの銘柄を購入して、思った以上にリバウンドしなかった場合、潔くあきらめて損切りをするように心がけましょう。相場急落時は高値で買った投資家による損切りも増えるため思った以上に下落することがあります。
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今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
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コールくんが選ぶ〜注目銘柄
日経平均は大きく下げているけど、コラムの中で紹介されているように、落ちるナイフを敢えて拾いに行くなら日経平均のコールで短期のリバウンドを取りに行きたいところだね。この銘柄は2018年2月6日15時時点で1,000円程度もあれば取引することができるよ。コラムでも書いてあるけど、まずは少額から取引してみたほうがいいかもしれないね。
満期までの短めで、権利行使価格は相場水準よりもやや上だよ。日経平均が22,000を超えてくればリターンは期待できそうだね。
数日程度で利益確定、損切りを見極めていきたいところだね。
1.5円を目標価格とするよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。

プットくんが選ぶ〜注目銘柄
ダウはこの2営業日で下落トレンド入りしたと考えているよ。今後の方針としてはダウが反発した局面、かつ、上値が重くなった局面まで待ってこのプット型eワラントを買って、再び生じる下落トレンドに乗りたいところだね。反発局面が来たら一旦売却して、また上値が重くなったところで買いなおして見るのもありかもしれないね。特に反発を交えながら下落トレンドが続くという前提であれば、この戦略が上手くいくかもしれないね。
比較的長い下落トレンドも考えて満期が先の銘柄を選んだよ。
反発を確認したら手仕舞い売りをしたいところだね。
15円を目標売却価格とするよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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