2018年も折り返しを迎えましたが、上半期を振り返ってみると、2月にはボラティリティの高まりに伴う急落があったり、米トランプ政権の保護主義的な政策で株価が右往左往するなど、値動きの大きな相場展開が続きました。
株価の値動きが大きな相場はeワラント投資の大きなチャンスです。事実、本レポートでも度々ご紹介しておりますeワラントの上昇率ランキングでこの上半期を振り返ってみると、既に上昇率100倍越えの銘柄が登場するなど、投資するタイミングと銘柄をうまく選ぶことができていれば大きな収益を期待できた可能性があります。また、eワラントは損失が投資元本までに限定されているので、荒れ相場の中で予想が外れてしまっても、追証が発生することはありません。
本レポートでは、2018年上半期のeワラント上昇率ランキングトップ20をご紹介するとともに、下半期に向けてeワラントで大きな収益を目指す場合の銘柄選びの方法についてご紹介します。
1,2位はあの企業を対象としたコール |
表は今年の1月4日から6月30日までのeワラント上昇率上位20銘柄です。このランキングは実際に取引が可能であった、過去の販売価格(売気配値)、買取価格(買気配値)に基づく試算です。
※過去の実績であり将来の運用成果等を保証または示唆するものではありません。
ランキング1、2位となったのは、ブイ・テクノロジーを対象とするコール型eワラントでした。フラットパネル製造装置を手掛ける同社の株価は、2017年10-12月期の決算を発表した2月中旬以降、相場全体が軟調な中でも逆行高を記録し、3月後半には上場来高値となる32,450円をつけました。これを受けて同社株を対象とするコール型eワラントは大きく上昇し、上昇率1位となった銘柄では最大で147倍を超える上昇率を記録しました。これはeワラント提供元であるeワラント証券の営業開始以降で第5位となる上昇率です。現在、同社の株価は下落トレンドにありますが、再び何かの契機で上昇に転じた際には類似の上昇率が期待できるかもしれません。
また、AIやそれを活用したビッグデータ解析に注目が集まった時期とも言えそうです。ビッグデータの分析やビッグデータ導入のコンサルティングに強みを持つブレインパッドを対象とするコール型eワラントが複数ランクインしたほか、同社を含め日本国内のIoT・AI・ビッグデータに強みを持つ企業で構成されたジャパン・テクノロジー・バスケットを対象とするコール型eワラントも上位にランクインしています。AIやIoTのほかにも、キャッシュレス決済や自動運転、電気自動車などは今後も市場で大注目のテーマとなりそうです。
今年のランキングで特徴的な点としては、上位20銘柄の中に日経平均を対象としたプット型eワラントがランクインしていることが挙げられます。いずれも1月下旬から2月上旬までの間の上昇ですが、この間、米国平均時給の予想以上の改善を受けて、日経平均はボラティリティの急拡大を伴って大きく下落しました。しかしながら、日経平均は東証一部上場銘柄のうち特定の株式225銘柄の修正平均ですので、eワラントの原資産になっている個別株の中には日経平均より大きく下落している株式もあります。それにもかかわらず、日経平均を対象としたこれらのプット型eワラントのほうが上昇率が大きかった理由としては、下落前の相場水準と比較して権利行使価格がやや低く、満期日が近いプット型eワラント=原資産の下落で短期的な急騰の可能性がある銘柄がラインナップされていたことが考えられます。
大きなリターンを目指す銘柄選びの考え方 |
eワラントを使って大きなリターンを目指すのであれば、以下のようなポイントに着目して投資する銘柄を選んでみるとよいかもしれません。
@投資対象(対象原資産)を選ぶ
eワラント投資をする場合、まずはeワラントの値動きのモトとなる投資対象(対象原資産)を選びます。初めてeワラントを取引されるという方であれば、先ずはニュースや新聞などでもよく目にするであろう日経平均や米ドルを対象とするeワラントから取引してみるとよいかもしれません。
すでに現物を取引しているなど相場観があるようであれば、個別株や商品を対象としたeワラントを選ぶのもよいでしょう。eワラントの投資対象一覧はeワラントHPでご確認いただけます。
A投資するタイミングをはかる
eワラント投資で大きなリターンを目指すのであれば、対象となる相場の急変が起こりそうなタイミングを選んで投資をしてみると良いかもしれません。具体的には、選挙、経済指標の発表、金融政策発表などが挙げられます。これらのイベントは事前にスケジュールが発表されているので、イベントの前にeワラントを買付けておくことが容易にできます(具体的な下半期のスケジュールについてはこちらのレポートをご確認ください)。その他、個別株を対象としたeワラントであれば各企業の決算発表もイベントとして活用することができそうです。
B投資する銘柄を選ぶ
短期的な相場の急変を予想するのであれば、満期日までの残存期間が短く、対象原資産の価格がコールであれば権利行使価格よりもやや下の、プットであれば権利行使価格よりもやや上の銘柄を選択するとよいでしょう。このような銘柄は、満期日までの短い期間のうちに対象原資産の価格が急変し権利行使価格を超えてくると、大きく価値が上昇する特性があります。ただし、満期日に権利行使価格を超えなければ0になってしまうので、投資をする場合は管理可能な金額に資金を絞ったほうがよいでしょう。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
サイバーエージェント(4751)の株価は半年ほど上昇トレンドにあるけど、このコメントを書いている時点では前日比で下落していたよ。同社が提供するAbemaTVは特徴的なコンテンツとどこでも見られる手軽さがあいまって新しいメディアの形を提供しているね。コール型eワラントでレバレッジをかけた押し目買いをしてみるよ。
権利行使価格が相場水準と近い銘柄を選んで大きな上昇を目指すよ。
時間的価値の影響はやや大きめなので、1週間に絞って投資をするよ。
11円に指値を入れておくね。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
eワラントでは久々に復活のネットフリックスを選んだよ。16日に発表された同社の決算では、契約者数の伸びが鈍化したことから、業績は市場予想を下回ったようだね。既に時間外取引では安値で取引をされているようだけど、これから本格的な夏相場を迎えるに当たって、しばらく下落トレンドが続くのではないかと予想をしているよ。
こちらも権利行使価格が相場水準と近い銘柄を選んで大きな上昇を目指すよ。
1〜2週間が目安だよ。
8円を目標価格に設定するよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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ご注意事項
- SBI証券を通したマーケットメーカー(eワラント・インターナショナル)との相対取引になります。
- 配当や株主優待の権利は発生しません。
- 未成年口座のお客さまのeワラント取引のお申し込みは受付いたしておりません。
リスクについて
eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式・株価指数、投資証券(REIT)、預託証券、国債先物、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。
さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。
お客様の購入価格と売却価格には価格差(売却スプレッド)があります。
詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。