12月を迎え、世の中は年末ムードが漂ってきています。例年、特に欧米では、12月のクリスマス・シーズンや年末・年始付近に休暇を取る人が増え、市場参加者が減少する傾向があります。市場参加者が減り、流動性が乏しくなった相場では、株式や為替などの値動きが小さくなる傾向がある反面、ひとたび相場が動くと想定以上に大きな値動きを伴うこともあり、注意が必要です。
特に、2018年の12月には相場に影響を及ぼす可能性のあるイベントが多く予定されており、流動性低下との相乗効果で相場が大きく動くかもしれません。2018年を締めくくるためにも、事前にそのイベントの内容と、想定されるシナリオや対策を考えておくことは意義のあることでしょう。
そこで本レポートでは、12月に予定されている政治・経済イベントのスケジュールとその内容についてまとめました。eワラントはレバレッジが効いているので、相場観が当たれば大きなリターンを期待できますし、万が一相場観が外れてしまっても最大損失は買付代金までに限定されているので、追証の心配はありません。この機会に是非eワラントのお取引をご検討ください!
イベントが集中する12月相場 |
12月に予定されている政治・経済イベントは下表のとおりです。
特に注目されるのは、EUからの離脱に向けて正念場を迎える英国、金融政策転換の可能性が取りざたされている日米欧の金融政策決定会合でしょう。また、国内史上最大規模の売り出し額が見込まれているソフトバンクを含め、19社が12月中に東証に上場する予定となっており、公開価格や上場後の株価動向にも注目が集まりそうです。
主な注目イベントと投資アイディア |
OPEC総会(12月6日)
OPEC(石油輸出国機構)はウィーンで定例総会を開催します。原油需要の減衰・過剰供給への懸念から原油価格が下落基調にある中で、2019年の原油市場において生産調整(減産)を講じる可能性について議論が交わされると見られています。
ただし、非OPEC産油国で主導的な立場にあるロシアは協調減産に消極的な立場をとっていると見られています。仮に、ロシア含む非OPEC産油国の協力を得られず、OPEC単独での減産となれば、過剰供給への懸念は拭いきれず、原油価格の下落はしばらく続くかもしれません。
総会後に本稿を読んだ方であれば、会議の結果を受けた原油価格のトレンドに順張りしてみるのも良いかもしれません。eワラントを使って原油相場に投資するなら、WTI原油先物を対象としたコール型/プット型eワラント、または相関性の高い商社株や石油元売株を対象とするコール型/プット型eワラントを買い付けてみるのもよいでしょう。
英議会 EU離脱合意案の最終採択(12月11日)
11月25日に開催されたEU臨時首脳会談において、英国のメイ首相とEU首脳は英国の離脱条件に正式合意しました。今回合意された離脱協定案は、2020年末までを移行期間として英国がEUの単一市場・関税同盟に残留することを認めるもので、懸案となっていたアイルランドとの国境問題や離脱後の通商関係などは正式離脱後に先送りとなりました(参考:果たして合意はなるのか?英国のEU離脱とポンド相場)が、「合意なし」での離脱を避ける目処は立った形です。
今回合意した協定を承認するための採決が11日に行われる見込みですが、英国内では野党・労働党が反対の構えを見せているほか、メイ首相と閣外協力関係にある民主統一党や与党・保守党内部からも反対の意見があがっており、議会通過の目処は立っていません。仮に否決となれば「合意なし」での離脱の可能性が現実味を帯びてくることになりそうです。加えて、合意案が否決された場合には、メイ首相の責任問題にも発展しかねません。もし内閣不信任案が可決されれば、英国は再び総選挙に向かうこととなり、より一層混迷を深めることになるでしょう。
投資戦略としては、採決後に英ポンドが下落すると考えるなら英ポンド安型(英ポンドリンク債プット)を、上昇すると考えるなら英ポンド高型(英ポンドリンク債コール)を11日までに買い付けておき、イベント後に売却することを考えます。結果問わず、相場は大きく動く可能性があるので、利食い・損切りは早めに行うことを心がけたほうがよいでしょう。
FOMC(12月18-19日)
パウエル議長は11月28日、米国金利は中立金利から「わずかに下回る」水準になったと発言しました。10月の講演で、同氏は中立金利まで「まだ先がある」と述べており、このトーンの変化に対し市場では利上げの打ち止めが近いのではないかとの思惑が広がり、市場参加者の中には来年の利上げ回数見通し引き下げの可能性に言及する方もいます。一方で、市場の過剰反応を指摘するアナリストもおり、12月18-19日の日程で行われる次回のFOMCでは今後の利上げペースについて何らかの言及があるかが焦点となりそうです。
利上げ見通しが引き下げられるのであれば、28日のように米国株相場が大きく上昇するかもしれません。一方、利上げ見通しが維持されるなら、11月下旬〜12月上旬の上昇の反動で米国株相場は短期的に調整局面を迎えるかもしれません。eワラントを活用するのであれば、ダウ平均を対象としたコール型/プット型eワラントで短期投資を試してみるのもよいでしょう。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
村田製作所の主力製品の1つは積層コンデンサだよ。同製品は自動車や携帯電話の部品として強い需要があるけど、今後はIoTや医療分野でのニーズの高まりも期待できるね。来年には新工場も竣工予定で、さらなる業績の向上が期待されるところだね。
中長期の株価上昇に備えて満期の長い銘柄を選んだよ。
1〜2ヵ月の中期保有のつもりだよ。
15円以上で売却したいところだね。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
この銘柄を見た方が他に見た銘柄
ソフトバンクグループ コール 第458回
コマツ コール 第152回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
上のレポートでも書いてあるけど、英議会での離脱案承認は難しいかもしれないね。採決が予定されている11日までの間はポンド円相場にとって悪材料となるニュースが出てくることが想像され、ポンドが下落することを想定しているよ。
レバレッジが高くて、投資効率のいい銘柄を選んだよ。
11日のイベント前に手仕舞うことを想定しているよ。
3円台での売却を目標としているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
野村 プット 第221回
小糸製 コール 第14回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
eワラントが10年以上投資家に支持されているワケ
eワラントの関連コンテンツ
eワラントを極める!(毎週第1営業日更新)
ご注意事項
- SBI証券を通したマーケットメーカー(eワラント・インターナショナル)との相対取引になります。
- 配当や株主優待の権利は発生しません。
- 未成年口座のお客さまのeワラント取引のお申し込みは受付いたしておりません。
リスクについて
eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式・株価指数、投資証券(REIT)、預託証券、国債先物、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。
さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。
お客様の購入価格と売却価格には価格差(売却スプレッド)があります。
詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。