5月24日より暗号資産相場を対象とした証券化商品第3弾となる『ビットコイン先物インデックストラッカー』及び『イーサリアム先物インデックストラッカー』(総称して『暗号資産先物インデックストラッカー』)の取扱いが始まりました。本稿では、第1弾『ビットコインレバレッジトラッカー』、第2弾『イーサリアムレバレッジトラッカー』との違いをお伝えしたいと思います。
長期投資が可能に! |
暗号資産先物インデックストラッカー最大の特徴は満期までの期間の長さにあります。5月24日に取扱いを開始した暗号資産先物インデックストラッカーの満期日は2024年5月8日となっており、最長で約3年間の保有が可能です。では、なぜ長期保有が可能になったのでしょうか。答えは対象原資産である「ビットコイン(イーサリアム)先物インデックスリンク債」にあります。
第1弾の商品であるビットコインレバレッジトラッカーの対象原資産であるビットコイン先物リンク債は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場する「特定の限月」の「ビットコイン先物(例:ビットコイン先物6月限)」価格にほぼ連動するよう作成されています。そのため、レバレッジトラッカーの満期を連動先であるビットコイン先物の期日より前に設定する必要があり、保有可能な期間が約1〜2ヵ月に留まっています。
対してビットコイン先物インデックスリンク債は、CMEに上場する「直近の限月(第一限月)」のビットコイン先物価格に連動を目指す「ビットコイン先物インデックス」に連動するよう設定されています。リンク債の連動先をインデックスにしたことで先物の期日に左右されることなく満期までの期間を長くとることが可能になっているのです。先物の経験がある方には、当限つなぎ足をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
ロスカットが発生しない |
次に値動きについて確認してみましょう。トラッカーは、「ついていく人・もの」という意味を持っており、中長期的に対象原資産と似たような値動きをするように設定されています。レバレッジトラッカーが対象原資産価格の変動幅のプラス5倍またはマイナス3倍の値動きにほぼ連動するのに対して、トラッカーは対象原資産価格の変動幅の値動きの等倍にほぼ連動するようになっています。
トラッカーはレバレッジトラッカーに比べて資金効率に劣るものの、自動ロスカットが発生しません。足元では、ビットコイン価格の急落を受けてレバレッジトラッカーであるビットコイン先物6月限プラス5倍トラッカー第2回、第3回の価格がともに急落、1円を割り込んだため、残念ながら自動ロスカットが実行されました。トラッカーである暗号資産先物インデックストラッカーはこうした相場の急騰・急落局面でも自動ロスカットが発生しないため、安心して長期保有できます。
ビットコイン・イーサリアムの長期的な上昇を見込むのであればトラッカー、短期的な変動を見込むのであればレバレッジトラッカーというように使い分けていくのがポイントとなりそうです。なお、暗号資産先物インデックストラッカーは、ビットコイン・イーサリアムともにコール型のみとなっています。ビットコイン・イーサリアムの下落を予想されている場合は、マイナス3倍トラッカーをご利用ください。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
暗号資産相場が調整色を強めるなか、1月安値付近では底堅さをみせているよ。長期のトラッカーで打診買いをしてみるのも面白いかもしれないね。
満期が先の銘柄を選んだよ。
6月中の手仕舞い売りを予定しているよ。
50円台後半での売却を目標にしているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
BTC先物_2021年6月限 プラス5倍 第1回
ETH先物INDEXリンク債_2024年 第1回
BTC先物_2021年7月限 プラス5倍 第3回
ETH先物_2021年7月限 プラス5倍 第2回
BTC先物_2021年6月限 プラス5倍 第3回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
半導体需要の高まりを背景に上昇を見せていた韓国サムスン電子の株価が足元ではやや軟調な推移をみせているよ。韓国200種株価指数における同社の構成比は非常に高く、軟調な推移が続くと予想するよ。
株価水準と権利行使価格の近い銘柄を選んだよ。
2週間程度を想定しているよ。
20円以上での売却が目標だよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
BTC先物INDEXリンク債_2024年 第1回
日経平均 コール 第2067回
韓国200種株価指数 プット 第336回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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