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決算速報(現地10/30寄り前発表)
●決算発表当日の株価:32.62ドル(-1.06%)
●売上高:462.0億ドル(予想484.9億ドル)×市場予想よりも悪い結果
●調整後EPS:-0.18ドル(予想-0.25ドル)〇市場予想よりも良好な結果
3四半期連続での赤字となり、人員削減方針やシェールガス関連の資産で300億ドル規模の評価損を計上する可能性などが示されました。
決算発表当日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地10/30までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●3四半期連続の赤字となりました。
●事前(10/28)に発表されていましたが、配当は据え置きとなりました。
●2022年末までに人員を約15%削減する方針を示しました。
●米国ではおよそ1,900人が削減される見通しとしています。
●天然ガス田で最大300億ドルの評価損を計上する可能性があるとしています。
経営陣の主なコメント
●マーケットの今後の見通しが想定通りとなれば、配当を維持していくための道筋はある。
●炭素強度(エネルギー消費当たりの二酸化炭素排出量)は今後、改善していく。
●資源価格は通常の価格サイクルの下限のはるか下にあると考えている。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後から売りに押されましたが、結局S&P500指数と同程度の下落率となり、決算はそれほど材料視されなかったようです。
今後300億ドル規模の評価損を計上する可能性があるといった悪材料も発表されましたが、既に株価は年初来で約半分になっており、こうした悪材料は織り込み済みだったようです。引き続き経営陣は配当の維持は不可能ではないとの見方を示していましたが、本当に維持できるのかどうかが今後のポイントとなりそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:45.48ドル(11/1時点)