決算速報(現地4/28引け後発表)
●決算発表翌日の株価:329.51ドル(+7.30%)
●売上高:261.7億ドル(予想237.2億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:3.30ドル(予想2.34ドル)〇市場予想を上回った
●月間アクティブユーザー数(MAU):28.5億人(予想28.3億人)〇市場予想を上回った
売上高やEPSが市場予想を大きく上回ったことで、株価は決算発表直後の時間外取引や翌日の通常取引時間で大幅高となりました。
決算発表翌日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地4/29までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●売上高、EPSが市場予想を大きく上回り、広告需要が堅調であることが示されました。
●経営陣は今後の業績見通しついて、引き続き慎重な見方を示しました。
経営陣の主なコメント
●売上高の伸びは広告単価の上昇が成長ドライバーとなった。
●広告単価の上昇は需要が当社の想定以上だったため。
●4-6月期の売上高は1-3月期と比較して横ばいか、増加となる可能性があるが、今年の後半については成長が減速する可能性がある。
●アップル(AAPL)が導入するユーザーのトラッキング(履歴追跡)規制によって、ターゲット広告に利用している情報の収集能力が損なわれる可能性がある。
●もっとも、トラッキング規制が行われた場合でも、問題への対応の観点で当社は競合他社と比較して良い立ち位置にある。
●VR(仮想現実)とAR(拡張現実)は将来大きな価値を生み出す可能性があり、当社は正しい分野に注力していると思う。
●暗号資産(仮想通貨)の「Diem(ディエム)」については早期に導入できると願っている。
決算を受けたマーケットの反応
売上高やEPSが市場予想を大きく上回り、株価は史上最高値を更新しました。
決算発表直後の時間外取引で大幅高となり、翌日の通常取引時間でも株価はその勢いを保ったまま史上最高値で引けました。アップル(AAPL)は同様に堅調な決算発表を行ったにも関わらず翌日の通常取引時間で売りに押されましたが、フェイスブックについてはアナリストらは概ね強気な見方を示しているようで、新型コロナの感染拡大やその収束にかかわらず、デジタル広告へのシフトという大きなトレンドは変わらないとアナリストらは考えているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:371.94ドル(4/29時点)