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3Q(7-9月期)決算速報(現地10/18引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):275.50ドル(+14.38%)
●売上高:79.3億ドル(予想78.5億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:3.10ドル(予想2.12ドル)〇市場予想を上回った
●フリーキャッシュフロー:4.72億ドル、前年同期-1.06億ドル(予想1.84億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●7-9月期有料契約者純増数:241万人増(予想103万人増)〇市場予想を大きく上回った
●10-12月期売上高見通し:77.8億ドル(予想79.8億ドル)×市場予想を下回った
●10-12月期調整後EPS見通し:0.36ドル(予想1.20ドル)×市場予想を下回った
●10-12月期有料契約者数純増見通し:450万人増(予想390万人増)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。またフリーキャッシュフローは4.72億ドルと前年同期の-1.06億ドルから大きく改善、市場予想1.84億ドルも大きく上回りました。加えて有料契約者純増数も241万人増と市場予想の103万人増を大きく上回りました。10-12月期有料契約者純増数見通しも450万人増と回復傾向を印象付ける決算内容でした
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●営業利益率 19.3%(予想15.9%)〇市場予想を上回った
●有料契約者純増数:241万人増(予想103万人増 ・ 会社予想 100万人増)〇市場予想を上回った
●総契約者数:2.23億人(予想2.22億人)△市場予想とほぼ一致
地域別有料契約者動向
●北米:10.4万人増(予想27.1万人減)〇市場予想を大きく上回った
●欧州中東アフリカ:57万人増(予想1万人増)〇市場予想を大きく上回った
●南米:31万人増(予想22万人増)〇市場予想を上回った
●アジア太平洋:143万人増(予想126万人増)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●3Qはテレビと映画で大ヒットを記録しました。なかでも「モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」、「ストレンジャー・シングスシリーズ4」、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」、「グレイマン」などが特筆すべき作品でした
●なかでも「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は28ヵ国でシリーズ・リストのNo1(英語以外)となり視聴時間は約4億時間に達した
●低価格広告付きサービスは発表後わずか6カ月の11月には12ヵ国月額6.99ドルでサービス開始を予定
●ネットフリックスのサービスは顧客選好度が高い。米国ではストリーミング視聴者の7.6%のシェアを得ていると推測され、この数字はアマゾンの2.6倍、ディズニーの1.4倍と推測
●アジア太平洋地域の有料会員数は23%増、為替の影響を除く売上は19%増と好調だった
●4Qからはユーザー数の増減に関して会社計画は公表しない予定
●4Qの営業利益率は4%を見込む。前年同期は8%だった。同四半期は季節的にコンテンツ及びマーケティング費用が増加し利益率は低下傾向にあるが為替(ドル高)の影響が大きい。為替の影響を除けば営業利益率は10%で、前年同期を上回る利益率である
●ストリーミング・ビジネスはコンテンツ力が非常に重要。多額のコストがかかり利益を確保しつつ視聴者を満足させるのは難しい。我々はその課題を克服し、再び成長が加速することを信じている
決算を受けたマーケットの反応
●売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。またフリーキャッシュフローは4.72億ドルと前年同期の-1.06億ドルから大きく改善、市場予想1.84億ドルも大きく上回りました。加えて有料契約者純増数も241万人増と市場予想の103万人増を大きく上回りました。10-12月期有料契約者数見通しも450万人増と回復傾向を印象付ける決算内容でした
●海外売上高の比率が高い同社はドル高のマイナス影響を受けやすい。しかしながら人気コンテンツをテコに値上げをしても会員数の増加をしめした同社、マイクロソフトと組んだ広告付きビジネスも展開することから再び成長路線に回帰するとの期待が芽生えつつあろう
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