SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-03-29 21:21:13

マーケット > レポート > 広瀬の外国株式・海外ETFデビュー講座 > 新型コロナウイルスが世界の景況感を圧迫 こういう局面ではゴールドが注目される

新型コロナウイルスが世界の景況感を圧迫 こういう局面ではゴールドが注目される

新型コロナウイルスが世界の景況感を圧迫 こういう局面ではゴールドが注目される

2020/2/20

1世界の景気の先行きに暗雲

新型コロナウイルスで世界の景気見通しが暗転しています。中国では春節の帰休期間を延長しウイルスの拡散を防ぐ措置が取られましたが、その結果、湖北省を中心とした経済活動は大幅にスローダウンしました。その関係で石炭や石油などのエネルギーの消費は減退しており、原油、銅などのコモディティ市況が軟化しています。

■米国への影響は限定的
米国は新型肺炎が流行している中国から地理的に遠いですし内需型の経済なので経済への影響は限定的だと考えられています。

ただアメリカを除く世界全体の景況感がうつむきになっている関係で投資家の資金は長期債などに避難しています。

■長短金利差が再び「0」へ
このため10年債利回りは新年以降低下気味で、景気後退の先行指標と言われる10年債利回りから3か月物Tビル利回りを引いた金利差は去年の3月下旬の短い期間、5月13日から10月10日までの期間に次いで、今年の1月31日以降、何度かマイナス圏に入っています。

上のチャートは長短金利差を示すひとつの指標であり、長短金利差が「0」ないしマイナスになった場合、銀行は融資利ザヤが無くなるので融資意欲を失うと言われています。銀行がおカネを貸すことに消極的になればますます経済活動は鈍化します。このようにして経済は不景気へのスパイラルを降下してゆくわけです。

したがって長短金利差「0」は米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が再び利下げしなければいけない局面がいずれ来ることを暗示しています。

2FRBの次の一手

ジェローム・パウエル議長は「当分フェデラルファンズ・レートは変更しない」と宣言したばかりなので直ぐにそれが反故にされるとは考えにくいです。しかしバイアスとしては次の一手が利下げになることはほぼ間違いないと思います。

下は2020年2月18日のフェデラルファンズ先物の取引価格から逆算された、7月29日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率のチャートです。

これを見ると「1.5%」のところが42.3%となっており最も高い確率となっています。このチャートが意味することは何でしょうか?

現行のフェデラルファンズ・レートは1.75%なので7月29日のFOMCで0.25%の利下げが行われ、政策金利が1.50%となることを市場参加者たちが織り込んでいることをこのチャートは意味しています。

つまり7月には連邦準備制度理事会は利下げを再開するということです。

3ゴールド

さて、このように利下げが行われ、金利が下がると相対的に魅力が増す原資産にゴールドがあります。なぜならゴールドには銀行預金のように利子はつかないし債券のようにクーポンは無いからです。

すると市中金利が限りなくゼロに近づく上に述べたようなシナリオではゴールドの競争相手の魅力は薄れます。それどころか世界の債券市場では実に12兆ドルを超える債券がマイナス金利で取引されています。低金利になるとゴールドが注目される理屈はこのような理由によります。

さらに経験則的にはゴールドは利上げから利下げへと金利政策が緩和に転じた12か月後辺りから上昇することが多いと言われています。2018年、FRBは金融引き締めをしていましたが2019年に方針を180度変更、2019年7月から利下げに転じました。

■金価格のチャート
下は長期の金価格です。2013年から今年にかけて大きなカップ型の底値を形成しています。

チャートのカタチとしては良いと思います。理想的には今後過去最高値と同じ水準まで上昇した後、しばらく横ばいしてエネルギーを蓄積した後、一段高できれば、いわゆる「カップ・ウィズ・ハンドル」という強いチャート・パターンになります。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、コンテクスチュアル・インベストメンツLLC社(以下、「CI」と称します)により作成されたものです。
  • 本レポートは、CI が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、CIはその正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ここに示したすべての内容は、CIで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。
  • CIは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。
    また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。
  • 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。
  • 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、CIは一切その責任を負いません。
  • CIは、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。
  • CIは、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。
  • CIは、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。
  • 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、CI自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイトの内容についてCI は一切責任を負いません。
  • 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

SBI マネーアシスタント

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス

よくあるお問合せ
・証券税制と確定申告について
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • クレカ積立 上限金額UPでさらに便利に

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.