SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-12-15 04:46:47

マーケット > レポート > 広瀬の外国株式・海外ETFデビュー講座 > バイデン大統領のサウジアラビア訪問について

バイデン大統領のサウジアラビア訪問について

バイデン大統領のサウジアラビア訪問について

2022/7/19

1 バイデン大統領がサウジアラビアを訪問

今週、バイデン大統領がサウジアラビアを訪問します。今回の訪問でバイデン大統領はサウジアラビアに原油の増産を要請すると見られています。

サウジアラビアはアメリカに次いで二番目に原油生産高が多く需給関係に大きな影響を与えることが出来るスイング・プロデューサーです。

サウジアラビアは現在1058.5万バレル/日生産しています。5月から6月にかけて生産高は15.9万バレル/日増えました。

石油輸出国機構(OPEC)全体としては現在2871.6万バレル/日生産しています。5月から6月にかけて23.4万バレル/日増えました。

一方、米国やロシアなどの非OPECの原油生産は7110万バレル/日で、5月から6月にかけて110万バレル/日増えました。同じ時期、米国の増産量は70万バレル/日でした。足元の米国の原油生産高は1870万バレル/日です。

ロシアの5月の原油生産は1050万バレル/日と報告されています。4月から5月にかけての増産は17.5万バレル/日でした。

2 シェールの輸出禁止措置の実現可能性について

さて6月以降米国の原油の指標銘柄であるウエスト・テキサス・インターメディエーツ(WTI)は下落基調です。

価格が下落しはじめた一因としてバイデン政権がシェール・オイルの輸出を禁止することを検討していると報じられたことが挙げられます。原油が輸出できなくなると国内に滞留する原油が増えるので供給がだぶつき、それが価格を押し下げるというわけです。

しかし諸外国は米国からの原油を切実に必要としているので米国が輸出しなくなった分を誰かが補わなければいけません。

この増産を、バイデン大統領はサウジアラビアへ要請したい考えです。

でもサウジアラビアがすんなりと増産に応じる可能性は低いように思います。なぜならサウジアラビアはOPECのメンバーであり、毎月、他のメンバー国と綿密に協議・調整して生産量を決めてきた経緯があるからです。

それに加えてサウジアラムコは極めて保守的な企業であり、超長期の観点に立って最も堅実な生産計画を立案することで知られています。突飛な増産は油層を痛めるため米国からの身勝手な要請を頑なに拒む可能性もあります。

もしサウジアラビアから増産の合意を引き出せなかった場合、アメリカはシェールの禁輸措置を見送る可能性があります。そのシナリオでは再びWTIは上昇に転じるでしょう。

要するに米国だけが低いエネルギー価格を享受しようというのは虫の良い考えであり、世界からの賛同を得られず、シェールの禁輸は実現しない可能性が高いのです。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、コンテクスチュアル・インベストメンツLLC社(以下、「CI」と称します)により作成されたものです。
  • 本レポートは、CI が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、CIはその正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ここに示したすべての内容は、CIで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。
  • CIは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。
    また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。
  • 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。
  • 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、CIは一切その責任を負いません。
  • CIは、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。
  • CIは、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。
  • CIは、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。
  • 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、CI自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイトの内容についてCI は一切責任を負いません。
  • 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

総額300万円山分け 入庫キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 国内信用デビュープログラム 年末年始大感謝祭 期間限定で最大20万円キャッシュバック!

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.