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バイデン大統領のサウジアラビア訪問について

バイデン大統領のサウジアラビア訪問について

2022/7/19

1 バイデン大統領がサウジアラビアを訪問

今週、バイデン大統領がサウジアラビアを訪問します。今回の訪問でバイデン大統領はサウジアラビアに原油の増産を要請すると見られています。

サウジアラビアはアメリカに次いで二番目に原油生産高が多く需給関係に大きな影響を与えることが出来るスイング・プロデューサーです。

サウジアラビアは現在1058.5万バレル/日生産しています。5月から6月にかけて生産高は15.9万バレル/日増えました。

石油輸出国機構(OPEC)全体としては現在2871.6万バレル/日生産しています。5月から6月にかけて23.4万バレル/日増えました。

一方、米国やロシアなどの非OPECの原油生産は7110万バレル/日で、5月から6月にかけて110万バレル/日増えました。同じ時期、米国の増産量は70万バレル/日でした。足元の米国の原油生産高は1870万バレル/日です。

ロシアの5月の原油生産は1050万バレル/日と報告されています。4月から5月にかけての増産は17.5万バレル/日でした。

2 シェールの輸出禁止措置の実現可能性について

さて6月以降米国の原油の指標銘柄であるウエスト・テキサス・インターメディエーツ(WTI)は下落基調です。

価格が下落しはじめた一因としてバイデン政権がシェール・オイルの輸出を禁止することを検討していると報じられたことが挙げられます。原油が輸出できなくなると国内に滞留する原油が増えるので供給がだぶつき、それが価格を押し下げるというわけです。

しかし諸外国は米国からの原油を切実に必要としているので米国が輸出しなくなった分を誰かが補わなければいけません。

この増産を、バイデン大統領はサウジアラビアへ要請したい考えです。

でもサウジアラビアがすんなりと増産に応じる可能性は低いように思います。なぜならサウジアラビアはOPECのメンバーであり、毎月、他のメンバー国と綿密に協議・調整して生産量を決めてきた経緯があるからです。

それに加えてサウジアラムコは極めて保守的な企業であり、超長期の観点に立って最も堅実な生産計画を立案することで知られています。突飛な増産は油層を痛めるため米国からの身勝手な要請を頑なに拒む可能性もあります。

もしサウジアラビアから増産の合意を引き出せなかった場合、アメリカはシェールの禁輸措置を見送る可能性があります。そのシナリオでは再びWTIは上昇に転じるでしょう。

要するに米国だけが低いエネルギー価格を享受しようというのは虫の良い考えであり、世界からの賛同を得られず、シェールの禁輸は実現しない可能性が高いのです。

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著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

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