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米国は決算発表シーズンに突入
米国は決算発表シーズンに突入
2023/1/19
米国は先週から2022年第4四半期決算発表シーズンに突入しています。
新型コロナ後の経済再開でS&P500四半期EPSは急成長したのですが、いまはその反動でEPS成長率の前年比較が下のチャートのように厳しくなっています。
米国は決算発表シーズンに突入
良い決算とは;
1.EPSがコンセンサス予想を上回る
2.売上高がコンセンサス予想を上回る
3.ガイダンスがコンセンサス予想を上回る
という三拍子揃った決算を指します。ガイダンスとは来期以降のEPS、売上高に関する会社側の予想です。
この三つの要素のうち、ひとつでもコンセンサス予想を下回れば、それは悪い決算という判定になります。
悪い決算を出した銘柄は「売り」です。
良い決算を出した企業を継続保有し、悪い決算を出した銘柄を処分売りするだけで、あなたのポートフォリオはシャキッと引き締まったものになりますし、だんだんパフォーマンスにもそれは現れてきます。
今後の決算発表の中で特に注目されるイベント
以下は今後決算発表が予定されている銘柄の中で特に市場参加者から注目度の高いものを列挙しました。
なおコンセンサス予想はアナリストが新しいレポートを出す毎に数字が動きますので上の数字はこれを書いている1月17日現在のものだということを断っておきます。
全体として言えることはこれらのテクノロジー企業の今回の決算はどこも厳しい内容になることが予想される点です。
その結果として2月の米国株はハイテクが足枷となって上昇しあぐねる展開になることが予想されます。
まとめ
決算発表シーズンが始まっています。2022年第4四半期は苦しい前年比較が予想されます。とりわけ大手ハイテク株を巡る経営環境は厳しいです。いまはそれらの銘柄を避け、それ以外の銘柄に投資したほうが良いと思います。
著者
広瀬 隆雄(ひろせたかお)
コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター
グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。