SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-12-15 05:17:58

マーケット > レポート > 広瀬の外国株式・海外ETFデビュー講座 > ジャクソンホール経済シンポジウムの結果と株式市場

ジャクソンホール経済シンポジウムの結果と株式市場

ジャクソンホール経済シンポジウムの結果と株式市場

2023/8/29

8月25日(金)、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がジャクソンホール経済シンポジウムでスピーチしました。

パウエル議長は米国経済が予想以上にしっかりしていることを認めました。

今後の政策金利の手綱さばきに関しては「慎重に進める」という表現を二度繰り返しました。

これは利上げの緊急性が薄れたことを匂わせています。

それと同時に利下げに関しても直ぐに動く気が無いことを示唆しています。

つまりじっくり見極め、どうしても必要と判断した場合のみ、もう一回、小さな利上げをする場合があるというニュアンスでした。

市場参加者は9月20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは無いということで意見の一致を見ています。

その次の11月1日のFOMCでは今年最後、そして今回の利上げサイクルで最後の、0.25%の利上げが実施され、フェデラルファンズ・レートは5.50〜5.75%になるというシナリオに傾いています。

労働市場の不均衡はかなり是正されたという見解が示されました。これはわかりやすい言い方に直せば求人が多い一方で求職者が少ない、アンバランスな状況が改善したという意味です。つまり賃上げ圧力は今後弱まる可能性があるのです。

賃金インフレこそFRBが最も恐れているシナリオなので、それが改善に向かうということは慌てて利上げする必要が薄れたことに他なりません。

パウエル議長は金融コンディションがタイト化したという認識を持っています。金融コンディションとは企業のおカネの借りやすさを指し、それがタイトな状況とは平たく言えばおカネが借りにくくなっているという意味です。

利上げはおカネを借りにくくします。いまはこのようなちょっと引き締め気味の状態を維持し、じゅうぶんにインフレの息の根を止めたいという考えをFRBは持っているのです。

さて、株式市場に目を転じると今年は大型ハイテク企業7社(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、テスラ、エヌビディア)の株価が堅調な一方で、それ以外の大部分の銘柄は出遅れてきました。とりわけ小型株の動きが冴えません。

普通、景気拡大の初期の段階では小型株が面白いように値を飛ばします。いま小型株が冴えないということは米国経済が直ちに成長局面に入るという風には市場参加者は見ていないことを暗示しています。むしろ折からの高金利で、いつ経済が息切れするか? をハラハラしながら見守っている状況と言えます。

このような我慢比べの展開は過去の米国経済が何度も経験してきたことです。そしてそういう局面は意外に長く続くものです。そういう状況では金利は高いので株式バリュエーションは伸びにくいです。また企業業績も失速する寸前ですから業績相場も期待できません。

何かの拍子に市場の均衡が崩れるリスクが比較的高い状態だと形容できると思います。

9月は例年、相場のムードが一変しやすい月として知られています。上に述べてきたようなことを踏まえると、アップサイドよりダウンサイド・リスクの方が大きいです。

したがってしばらくは無理をせず、キャッシュポジションを高め、様子見を決め込むのが良いと思います。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、コンテクスチュアル・インベストメンツLLC社(以下、「CI」と称します)により作成されたものです。
  • 本レポートは、CI が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、CIはその正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ここに示したすべての内容は、CIで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。
  • CIは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。
    また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。
  • 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。
  • 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、CIは一切その責任を負いません。
  • CIは、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。
  • CIは、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。
  • CIは、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。
  • 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、CI自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイトの内容についてCI は一切責任を負いません。
  • 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

総額300万円山分け 入庫キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 国内信用デビュープログラム 年末年始大感謝祭 期間限定で最大20万円キャッシュバック!

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.