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「時価総額世界ランキング」から考える外国株式投資

2016/10/05
投資調査部 榮 聡

時価総額世界ランキング上位30銘柄と業種別の時価総額上位銘柄のリストを作成しています。そこで今回は、5/25時点のランキングとの比較でランクアップが大きい銘柄を、注目銘柄としてご紹介しています。

図表1:注目銘柄リスト

銘柄 株価 (10/3) 52週高値 52週安値
アマゾン ドットコム(AMZN) 836.74ドル 839.95ドル 474.00ドル
アリババ グループ(BABA) 105.38ドル 109.87ドル 59.25ドル
テンセント(騰訊)(00700) 216.2香港ドル 220.8香港ドル 132.1香港ドル
サムスン電子(005930) 1,612,000ウォン 1,694,000ウォン 1,088,000ウォン
プロクター&ギャンブル(PG) 88.66ドル 90.22ドル 72.50ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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世界の時価総額上位から考える外国株式投資

外国株への投資を考えるに当たり、時価総額が大きい銘柄から選ぶというのも一つの考え方でしょう。そこで今回は、9月末の世界の時価総額ランキングを作成しています(図表2)。

地域別には米国が過半の18社を占め、欧州5社、中国・香港5社、韓国1社、日本1社となっています。これを見ると株式投資を日本株だけに限るのは不自然で、広く海外に目を向ける必要があると改めて考えさせられるのではないでしょうか。

5/25時点のランキング(6/1掲載の特集レポート「円高一服!?で改めて考える外国株式投資(2) 〜大企業でも高い成長性が魅力〜」でご報告しています)からの変化をみてみましょう。

上位3社はアップル(AAPL)、アルファベット(旧グーグル)(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)で変化はありません。

5/25のランキングから3位以上アップした銘柄を赤字で、5/25のランキングから3位以上ダウンした銘柄を青字でハイライトしています。過去4ヵ月余りでは、テクノロジー関連のランクアップ、医薬品や米国銀行のランクダウンが目立っています。

テクノロジー関連では、ITサービスで業績の伸びが加速したほか、AI(人工知能)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)など新技術の波がテクノロジーへの注目を高めていると見られます。一方、医薬品は世界的に薬価が抑制される動きにあること、銀行はこの期間金利が低下したことが不振の背景と考えられます。

尚、当ランキングに使用した「ブルームバーグワールドインデックス」(5,113銘柄)は、各国の主要株価指数をもとに選定されていると見られますが、実は重要な銘柄が一つ欠けています。

それは中国企業で米国市場に上場しているアリババ グループで、同社の時価総額は9/30時点で26.8兆円に達し、10位に相当します。中国企業であるために、米国の株価指数に含まれないことから漏れているようです。

同社の株価は過去3ヵ月で2割以上上昇して、ランキングに含まれていたとすれば、29位から10位へ最も大きなランクアップになっていました。

リスト中で3位以上のランクアップとなった、アマゾン ドットコム(AMZN)テンセント(00700)プロクター&ギャンブル(PG)サムスン電子(005930)に加え、リストには漏れているものの時価総額上位銘柄でここ4ヵ月最も株価上昇が著しいアリババ グループ(BABA)を注目銘柄として(3)でご紹介いたします。

図表2:世界の時価総額上位30銘柄

  • 注:ブルームバーグワールドインデックスの構成銘柄(5113銘柄)を対象としています。売上高は直近年度のドル建データを9/30の101.35円/ドルで円換算しています。銘柄名の「*」は当社の取り扱いがないことを示します。2016/9/30時点のデータです。
  • ※ブルームバーグデータよりSBI証券が作成
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業種別の時価総額上位銘柄

図表3は業種別の時価総額上位リストです。業種を絞って投資対象を検討する場合にご参考にしていただけるでしょう。

日本企業がランクインしているのは、テクノロジー・ハードおよび機器、耐久消費財・アパレル、自動車・自動車部品、電気通信サービスに限られます。その他の20業種で代表的な銘柄を買おうとすると外国株に目を向ける必要があります。

尚、アリババをランキング対象に含めると、小売セクターでアマゾンに次ぐ2位になります。

図表3:業種別時価総額上位(24業種)

  • 注:ブルームバーグワールドインデックスの構成銘柄(5,113銘柄)を対象としています。銘柄名の「*」は当社の取り扱いがないことを示します。2016/9/30時点のデータです。
  • ※BloombergデータよりSBI証券が作成
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注目銘柄のご紹介

国/業種:米国/小売

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

16.12予

1,368.6

28%

52.85

782%

10.84

17.12予

1,673.5

22%

79.72

51%

16.294

株価(10/3): 836.24ドル

予想PER(17.12期): 51.3倍

  • 4-6月期決算はネット通販の好調で売上が加速、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の貢献で利益の伸びも加速、売上・EPSとも市場予想を大きく上回りました。 ネット通販は北米・海外とも売上が加速して、「プライム会員」へのサービス強化の成果が出ていると見られます。 AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上は58%増、営業利益率は前年同期の17%から25%に上昇して、全社の営業利益の改善(2.0%から4.2%へ)に貢献しています。
  • 米国小売統計の「無店舗小売」は、7月が前年比14.1%増、8月が同10.9%増と、小売全体の伸びが鈍化する中でも堅調な増加を示しています。毎年10月10日前後に全米小売協会の年末商戦の見通しが発表され、同社株が注目を集めやすい時期と見られます。
  • 業績モメンタムの加速が続いているため、さらなる株価の上昇に期待できそうです。アナリストのターゲット株価の平均は、900.61ドル(10/3時点)です。

国/業種:中国/小売

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

17.3予

1,516

50%

557

136%

21.70

18.3予

1,955

29%

708

27%

27.61

株価(10/3): 105.38ドル

予想PER(17.3期): 32.4倍

  • 中国のネット通販大手です。4-6月期決算は中国のeコマース総取扱高が24%増と増勢を維持したことに加え、マネタイゼーション(同社売上/総取引高の比率)が大幅改善して、売上が59%増、EPSが33%増と好調でした。
  • 好調な決算を受けて決算発表の8/11から9/30までに株価は21%上昇しています。それでもPERは17年3月期基準で32.4倍、18年3月期基準で25.5倍と割安感があると言えるでしょう。
  • さらに、中国の8月の主要経済指標がいずれも改善を示しているため、ファンドマネージャーが中国エクスポージャーを確保するために株式需給は締まる可能性が高いと見られます。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1ドル=6.6718人民元でドル換算して計算しています。

国/業種: 中国/ソフトウェア・サービス

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

16.12予

1,491.0

45%

442.93

58%

4.72

17.12予

1,962.0

32%

578.61

31%

6.16

株価(10/3): 216.2香港ドル

予想PER(17.12期): 30.2倍

  • 米市場に上場するネット通販大手のアリババグループ(BABA)、検索大手のバイドゥ(BIDU)と並ぶ中国のインターネットサービス大手です。中国最大のポータルサイト「QQ.com」を運営、インスタントメッセンジャー「QQ」のほか、対話アプリ「微信(WeChat)」、ゲームサイト「騰訊遊戯」、オンライン決済「財付通」、SNS「Qzone」などを展開しています。フェイスブック(FB)、LINE(3938)、ヤフー(YHOO)の事業を統合したような企業になります。
  • 中国のインターネット市場では、米国のグローバル大手が本格展開していないため国内シェアの高い大企業が育っており、高成長を遂げています。16年4-6月期決算は、売上が前年同期比52%増、営業利益が同43%増と好調です。
  • 中国経済の減速に対する懸念が薄れ、米国市場でアリババ、ネットイーズなど中国ネット企業に対する見直しが進んでいるほか、中国のチャットアプリでトップシェアを持つため日本のLINEの上場も同社株価の刺激材料になっているようです。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1香港ドル=0.8600人民元で香港ドルに換算して計算しています。

国/業種: 韓国/テクノロジー・ハードおよび機器

決算期

売上高(10億ウォン)

(前年比)

純利益(10億ウォン)

(前年比)

EPS(ウォン)

16.12予

205,037

2%

22,663

39%

153,928

17.12予

213,157

4%

25,303

12%

173,597

株価(10/3): 1,612,000ウォン

予想PER(17.12期): 9.3倍

  • 電子機器・電気製品の世界的メーカーです。 15年の売上構成比は、IT&モバイル・コミュニケーション部門(スマホ、コンピュータ、デジカメなど)46%、コンシューマー・エレクトロニクス部門(テレビ、モニター、プリンター、エアコンなど)21%、デバイス・ソリューション部門(半導体、LED、OLEDなど)33%です。
  • 同社業績は売上・利益とも13年12月期をピークに14年、15年と停滞しましたが、今期はスマホ販売の回復で増益が見込まれています。16年4-6月期決算は売上が前年同期比5%増、営業利益が同18%増と好調です。下期はスマホ販売の伸びは鈍化するものの、半導体や有機ELなどデバイス・ソリューション部門の利益改善が見込まれています。
  • 爆発事故で回収する「ギャラクシー ノート7」は打撃ですが、アップルの業績が減収・減益が続く中グローバル投資家がアップルからの乗り換え対象としている可能性があり、足元の株式需給は良好と見られます。9割超のシェアを保有する有機ELパネルが携帯機器のキーデバイスとなり、中期業績を牽引する期待があります。予想PERは9倍台に過ぎず、上値余地は大きいと考えられます。

国/業種: 米国/家庭用品・パーソナル製品

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.6予

661

1%

105

1%

3.89

18.6予

679

3%

112

6%

4.21

株価(10/3): 88.66ドル

予想PER(17.6期): 21.1倍

  • 世界最大の日用品メーカーです。主力の洗剤類は、アリエール、ダッシュ、ファブリーズ、ヘアケア・化粧品ではパンテーン、ウエラ、SK-II、マックスファクター、ベビー用品ではパンパース、その他髭剃りのジレット、ブラウンなどがあります。16年6月期の海外売上比率は59%です。
  • 新興国向けの売上が比較的大きいことから、ドル高の影響が長引いていますが、業績は緩やかな改善傾向です。17年6月期の会社ガイダンスは、オーガニックの売上成長が2%増、為替および事業売却が1%ポイントの減少要因となり、報告ベースの売上で1%増、EPSが一桁台半ばの伸びを提示しています。
  • 現在同社は成長分野に経営資源を集中するため、美容ブランドの米コティ社への売却を進めています。10月上旬にも完了見通しで、売上成長率の上昇が期待されています。
  • ※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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