2018/10/10
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月9日号より抜粋
日米の株価は上昇基調を維持できるか
■ 米長期金利が上昇するなか株価は軟調
先週は米国の利上げ観測の高まりをうけ、米国10年債利回りが一時2011年5月以来の3.24%に上昇、他の先進国金利も軒並み上昇するなか、主要株式市場は軟調となりました。為替市場では米ドルが強含むなか、ドル円相場は昨年11月以来となる114円台に円安が進み、新興国通貨は下落基調となりました。今週も米長期金利の動向が主要市場を大きく左右すると考えられます。
■ 米国の物価指標に注意が必要
今週は米国の9月分の生産者物価、輸入物価、消費者物価が公表され、原油高や対中制裁関税の影響で伸び率が予想以上に上振れる可能性があります。インフレ懸念の高まりから米長期金利上昇・株安が進み、世界の金融市場に波及するリスクに要注意です。また、NY連銀のウィリアムズ総裁を始め、各連銀総裁の講演が予定されているため、景気判断や利上げ見通しが注目されます。
■ 世界の景気拡大の持続性が鍵を握る
原油高、米金利上昇、ドル高の連鎖は一年前と同様です。今年は米国を巡る貿易摩擦が過熱し株価の大幅下落を招きました。米中間選挙を前に通商懸念は一旦落ち着きをみせていますが収束してはいません。IMF世界経済見通しは貿易戦争で米国の2019年実質成長率が最大0.9%程度下押しの可能性があり、半年前に比べ減速リスクの高まりが示されました。7-9月期決算発表を前に株式市場は景気減速の兆候に神経質となりそうです。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/9(火) |
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10/10(水) |
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10/11(木) |
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10/12(金) |
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10/13(土) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年9月28日対比。
日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年10月5日時点。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2018年10月8日時点。
日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年10月5日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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