2018/12/18
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」12月17日号より抜粋
先物市場は来年の米利上げ休止を織込む
■ 米中摩擦を巡る懸念が引続き市場の重石に
先週の市場では日米株価が下落し、為替市場では米ドルが対円・ユーロで上昇。米中摩擦を巡る不透明感が重しでした。米大統領による米中首脳会談の示唆やカナダによる中国通信機器大手の幹部の保釈(12日)、中国による「中国製造2025」見直しや米国産大豆大量輸入の観測、カナダ人の拘束の報道(13日)等強弱材料が交錯しました。
英国はEU離脱協定案の議会採決を先送り。メイ首相は保守党の不信任投票で信任されるも、今後の離脱に向けた道筋は不透明です。14日公表の11月の中国景気指標が悪化し、同国景気への懸念も高まりました。
■ 今週の焦点は18-19日の米FOMC
今週は主要国の金融政策会合が目白押し。焦点は18-19日の米FOMCで、利上げが見込まれます。注目は来年の利上げ見通し。ブレイナードFRB理事は7日の講演で、利上げは「徐々に見通し次第になるだろう」と発言しており、3ヵ月ごとの利上げというこれまでのペース変更の可能性も。(a)声明の「更なる緩やかな利上げ」文言の変更の有無、(b)政策金利予想分布図(ドット・チャート)の下方修正の有無、(c)FRB議長の会見内容が注目されます。
19-20日の日銀会合は政策据置きの見込み。一部委員が現行政策の副作用を指摘するも、10年国債利回りが低下する中で金利許容幅拡大は見送りか。20日のイングランド銀行の政策発表も金利据置きの見込み。英国のEU離脱の道筋が見えない中、政策変更は困難な模様。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
12/17(月) |
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12/18(火) |
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12/19(水) |
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12/20(木) |
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12/21(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年12月7日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年12月14日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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