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発表時間 |
11/5(火) |
12:30(日本時間) |
11/5(火)12:30(日本時間)予定 豪 金融政策発表 事前予想は?
【11月5日、豪RBA理事会】
前回10月1日のオーストラリア準備銀行(RBA)理事会は、市場予想通り政策金利を2.50%に据え置きました。声明文と9月15日に公表された議事要旨には、9月理事会の声明文・議事要旨とほぼ同じ表現が使われていましたが、RBAが追加利下げを急いでいないことや最近の豪ドル高に過度な懸念を抱いていないとする点が注目されました。また、10月も9月に続いて声明文に市場が想定していたような緩和的な表現が用いられなかったことで、RBAの緩和サイクルが終了したとの見方も広がりました。その後、豪ドルが0.93ドル台から0.97ドル台へ4%以上も上昇する相場展開になった背景には、市場のこうした見方が影響したのかも知れません。
11月5日の理事会の判断予想のために今月これまでの国内経済データを振り返ると、10月のウエストパック消費者信頼感の悪化や、8月の貿易収支赤字幅の拡大が見られましたが、9月の失業率や第3・四半期CPI(消費者物価指数)は前回から改善され、利下げの効果が表れているとの声も聞かれます。特にCPIは前年比で2.2%上昇(予想1.8%)したことから、市場に燻っていた追加利下げ観測が後退しました。それでも、失業率の改善が労働参加率の低下に起因するとの見方や、活況を継続している住宅市場による住宅価格の上昇によるCPIへの寄与率が低下している点などを指摘し、豪州の潜在成長率がそれほど高くないとの認識もあるようです。
足元の豪ドル水準の検討も必要でしょう。本来豪ドルの水準が前回の理事会開催時から大きな上昇がなければ、上述のような国内経済から判断しても理事会での据え置き決定の確率はかなり高かったはずです。一時期懸念されていた中国情勢も7-9月期の実質GDP成長率や製造業PMI結果が改善を見せており、中国懸念も小さくなっています。ところが、現在(10月28日時点)豪ドルは、0.96ドル前後で、最高値からは調整が入ったものの、前回の理事会時点から3%近く上昇しています。10月18日の講演でスティーブンスRBA総裁は、「通貨安は助けになる」「通貨安は経済の均衡回復に役立つ」と発言、また10月21日にはロウRBA副総裁も「4月からの豪ドルの弱さは歓迎できる」と発言。いずれの発言も10月15日の議事要旨公表後のものです。「最近の豪ドルに過度な懸念を抱いていない」と声明文に明記したものの、公表後に相次いで総裁、副総裁が通貨安の恩恵に改めて触れたのは、足元の豪ドル高に対する不快感があるようにも思われます。理事会直前の豪ドルが0.97ドルを越えているようであれば、僅かながら利下げの可能性があるかも知れません。
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豪州政策金利
事前予想 |
2.50% |
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前回発表 |
2.50% |
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発表予定 |
11/5(火)12:30(日本時間) |
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- ※出所:FX総合分析チャート 15分足
「豪 金融政策発表」とは
豪 金融政策発表とは、中央銀行であるRBA(オーストラリア準備銀行)が、原則として毎月第1火曜日に「金融政策委員会」を実施し、そのときの経済状況から、政策金利をはじめとする「金融政策」を決定し、発表することです。大きな変更があった場合には、マーケットに与える影響が大きいので注目されています。
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