※2015年4月14日時点のチャートを基に作成しています。
出所:総合分析チャート 日足
米ドル/円は、狭いレンジ内でのもみ合いの展開が続いており、一目均衡表の雲上限ラインに沿った動きが続いている。相場の方向性を示すとされる一目均衡表の基準線は、15日以降横ばいから小幅下向き(2/11以来の下向き)が続くことから、目先は上値の重い動きとなる可能性が考えられる。また、オシレーターでは、相場の振れ幅が小さいことから、MACDではやや見極めにくく、より細かい動きに対応できるストキャスティクスでみると、両線がクロスして下向きに転換している。このことから、目先やや軟調な動き(目安は3日〜5日程度)が予測できる。ただ、一目均衡表の雲上限がサポートラインとなっていることから、目先はこのライン近辺の動きに注目したい。
下値のポイントは、(1)119.52〜120.15(14日〜21日 雲上限ライン)、(2)118.57〜118.94(14日〜21日 雲下限ライン)、(3)118.33(直近安値)となる。そして、(2)(3)を完全に(終値ベースで)下抜ける場合には、目先一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。
一方、上値のポイントは、(1)121.13〜121.55(トレンドラインの延長ライン)、(2)R121.68、(3)122.03(直近高値)近辺と考えられる。
出所:総合分析チャート 日足
ユーロ/円は、一目均衡表では、転換線・基準線の下側に位置しており、かつ両線下向き継続中である。また、オシレーターのMACDでは、両線がクロスして下向き転換中である。これらのことから、目先軟調な展開が予測できる。目先は、下値のポイントである126.90を完全に下抜けるかどうかに注目したい。ここを完全に下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられる。
その場合は、(1)126.44、(2)125.31、(3)124.98 近辺までの下げも想定しておきたい。
また、(3)を下抜ける程の下げとなる場合には、126.90を下抜けたことによる下値目標の計算値である121.72までの下げも想定しておきたい。日柄的には、下げ局面が続く場合には、来週まで続く可能性も考えられる。
一方、上値のポイントは、(1)128.41(レジスタンス)、(2)一目均衡表の転換線・基準線、(3)130.41〜129.67(14日〜21日 トレンドライン)近辺と考えられる。下値のポイント(126.90)を抜け切れない場合には、2日〜3日値を戻す動きも考えられるが、(1)を上抜けないようなら、当面の方向性は下向き継続と考えられる。
豪ドル/円は、一目均衡表の雲で上値を抑えられる動きが続いており、再び転換線・基準線を下抜ける動きとなっている。相場の方向性を示す基準線は92.43で横ばいが続いており、ここから10営業日は横ばいが続く(90.19〜94.66のレンジを抜けないとの条件)。そのため、レンジ内の展開が続く可能性も考えられる。ただ、短期オシレーターのストキャスティクス(チャート下段)では、両線がクロスしており、目先下向きを示唆する形となっている。そのため、下値の重要なポイントとなる90.19の下抜けには注意したい。
90.19を下抜ける場合には、相場の方向性を示す基準線が横ばいから下向きに転換することなどから、一段の下落となる可能性も考えられる。その場合の下値目標の計算値は88.58と計算できることから注目したい。
一方、上値のポイントは、一目均衡表の雲近辺と考えられる。目先の雲下限ラインは92.46〜92.84(14日〜21日)、雲上限ラインは93.83〜93.50(14日〜21日)となる。ここを上抜ける場合には、方向性が上向きに転換する可能性が考えられるものの、上抜けない場合には当面横ばい継続から下向きと考えられる。
「テクニカル分析」とは
チャート等の動きを分析して「買い時」、「売り時」の判断を行うのをテクニカル分析といいます。テクニカル分析を理解すれば「売り時」、「買い時」をとらえやすくなります!
テクニカル分析とは?難しそうですが、実は簡単! |