米11月雇用統計 (非農業部門雇用者数前月比/失業率 等) |
発表時間 |
12/2(金)22:30(日本時間)
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前回値 |
+16.1万人 / 4.9% |
事前予想 |
+17.5万人 / 4.9% |
米大統領選でトランプ候補が勝利して以降、財政刺激策や減税策を先取りするかたちでインフレ期待が上昇・・・
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11月雇用統計の予想値は?
トランプ候補が勝利して以降、財政刺激策や減税策を先取りするかたちでインフレ期待が上昇、ドル高をもたらしています。
債券市場が見込む向こう5年のインフレ率は大統領選前の1.5%から1.7%を上回る水準へ上昇するなど、利回りが固定されている通常の国債はインフレに反応しやすく、インフレ率見通しの上昇に対し、債券売り(金利上昇)となっています。
12月14-15日のFOMCで1年ぶりの利上げが織り込まれている中で迎える、今回の11月雇用統計への関心は今一つ盛り上がりに欠けていますが、結果次第では来年以降の利上げのペースが早まる可能性もあります。
これまでの雇用統計結果と、11月の市場予想は次の通りです。
|
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月市場予想 |
---|---|---|---|---|---|---|
非農業部門雇用者数(万人) |
27.1 |
25.2 |
17.6 |
19.1 |
16.1 |
17.5万人 |
失業率(%) |
4.9 |
4.9 |
4.9 |
5.0 |
4.9 |
4.9% |
米時間給賃金 前月比(%) |
0.1 |
0.3 |
0.1 |
0.3 |
0.4 |
0.2% |
※出所:SBIリクイディティ・マーケット提供
米 時間給賃金 前月比 推移 (%)

※出所:SBIリクイディティ・マーケット提供
米雇用統計 非農業部門 就業者数 推移 (万人)

※出所:SBIリクイディティ・マーケット提供
11月雇用統計の注目ポイントは?
11月雇用統計の注目ポイントは次の4点になります。
【1】 12月利上げを織り込む中で、最終的な検証材料となるのか
【2】 予想に近い結果から材料出尽くしとなり、ドル高一服となるか
【3】 前月の時間給賃金が前年同月比+2.8%と7年4ヶ月ぶりの高水準、この傾向が続くのか
【4】 結果次第で来年以降の利上げペースが早まる可能性もあり
11/24(木)早朝に示された11月FOMC議事要旨では、「利上げは比較的早期に適切になる」、「12月利上げは当局の信頼性にとって重要」といった意見が示されたほか、「労働市場は完全雇用に近い」と判断する委員もいました。
実際、新規失業保険申請件数の4週平均は25.1万件まで減少しているほか、11月第2週の新規失業保険申請件数は23.3万件と1973年以来の最低水準まで改善するなど労働市場の持続的改善が続いています。
また、前月10月の時間給賃金の対前年同月比では+2.8%と7年4ヵ月ぶりの高水準となっており、この高水準が一過性ではなく持続的傾向となれば、賃金インフレの兆候を確認することになりそうです。
トランプ次期大統領の政策を先取りするかたちでインフレ期待が上昇する中での、ドル高・円安・株高・金利高ですが、今回の雇用統計がこうした流れをさらに加速させることになるのか、あるいは材料出尽くしから調整をもたらす契機となるのか注目されます。
ドル/円はどう動く?
ドル円は11/25(金)、一時113円90銭まで上昇後、OPEC総会での原油減産合意の不透明感などを背景に利益確定売りに押され112円台前半まで下落しています。
雇用統計を受けてドル円が一段と上昇することになれば、3/15の高値である114円10銭や一目均衡・週足の雲の上限にあたる115円41銭、さらには昨年の高値である125円86銭と今年の安値99円00銭の61.8%にあたる115円60銭を目指す可能性もあります。
一方で本格的な調整となれば今年の年初来の高値121円70銭と安値99円00銭の半値水準にあたる110円35銭程度までの下落があるかもしれません。引き続き米雇用統計に対する市場の反応には注目です。