昨日は前週末の米国株式市場の大幅安を受けて、主要国の株式市場がほぼ全面安となった。
日経平均は前日比592円安で年初来安値を更新し、今年に入ってからの上昇分を昨日時点で消してしまった。
海外株式市場では英国FTSE100が前日比1.46%安、ドイツDAXが同0.76%安となり、米国株の下落が世界同時株安を引起こしてしまった。さらに昨日もダウ平均が一時1,500ドル超の下落となった。
外国為替市場では世界同時株安を受けてリスク回避の円買いが優勢となり、ドル円は一時109円を割った。昨日は東京時間に109円80銭台でポジションをロングに傾けたが、思った以上に株安の動きが強く、ドル円も上値が重く神経をすり減らす時間が続いた。
ただ、ニューヨーク時間に発表されたISM非製造業景況指数が59.9と予想(56.7)を上回ったため、ドル円は110 円20銭台まで上昇した。頭が重いドル円に嫌気が差し、想定よりも低い水準でドルロングを決済した。
今回の米国株の下落は、これまで景気拡大が続く中で低金利が続き、過熱気味だったところに修正が入っているようなので、至極当然の動きである。
逆に言えば、こうした動きがなければさらに上値を追う動きにはなり難い。現状の激し過ぎる動きの中では落ち着きを取り戻すまでは流れに逆らわないのが賢明だろう。
109円60-80銭水準で売り、108円70-90銭水準で買い戻す戦略で臨みたい。