日経平均概観
日経平均株価は6月3日に15,000円を抜けてから徐々に株価を切り上げる動きとなっています。ただし、変動幅は小さく、ボラティリティが低下しています。日経平均株価のボラティリティが低下している証左に日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)が図表2の週足チャートのとおり、指数算出来の安値になっています。日経平均VIは市場が期待する日経平均株価の将来1ヶ月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。その指数値が大きいほど、投資家が今後の相場が大きく変動すると見込んでいることを意味します。
図表1:日経平均株価日足チャート
- ※当社WEBサイトより抜粋(日経平均株価、日足、3ヶ月チャート)
図表2:日経平均VI 週足チャート
- ※当社WEBサイトより抜粋(日経VI先物、週足、3年半チャート)
今週のココがPOINT!
こういったボラティリティが低下しているタイミングではどのような投資戦略が考えられるのでしょうか?
ボラティリティが低下しているため、今後の急変動を想定すればオプションの「買い」がオススメです。
今回は損失限定で日経平均の急変動時に利益が出るポジションにてシミュレートしてみます。
8月限月の原資産(日経平均株価)価格付近のコール・プットの両建てのオプション「買い」戦略です。
【条件】※計算は7/9時点
・7月9日終値の15,302円に近い8月限月の15,250円のオプションをコール/プットを1枚づつ買ったポジション
・7月18日(翌週の金曜日)の損益分岐点をシミュレート
<購入オプション>
15,250コール8月限月 価格265円で1枚買い
15,250プット 8月限月 価格220円で1枚買い
7月18日(金)時点では、
最大損失は15,250円の−78円です。(図表4中の緑☆)
損益分岐点は下記となっています。
上昇時は15,561円 (図表4中の青☆)
下落時は14,914円 (図表4中の赤☆)
損益分岐点を上下どちらでも抜ければ、急激に収益が増加するポジションで、「ストラドルの買い」戦略といいます。
その他にもオプション戦略はありますので、是非ご確認ください。
図表3:オプションシミュレーター
- ※当社WEBサイトより抜粋(日経VI先物、週足、3年半チャート)
先物・オプションの関連コンテンツ
サキモノのココがPOINT!