新発債/既発債とは?
新たに発行される債券を「新発債」、発行日を過ぎ流通市場で取引されている債券を「既発債」と呼びます。
新発債と既発債の違い
新発債とは
新発債とは、新たに発行される債券のことです。
発行条件を提示した上で、一定の申込期間内に募集・売出しが行われるのが一般的です。
国内では発行価格は額面金額の100%に設定されることが多いため、発行価格で購入して満期まで保有すれば原則として元本割れは発生しないこととなります。
既発債とは
既発債とは、すでに発行されて取引されている債券のことです。
債券は発行後、償還まで流通市場で売買されます。時価での取引となりますので、購入時の価格によっては償還時に差損益(購入価格と償還価格の差額)が発生します。
比べてみました!新発債と既発債
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項目新発債既発債
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買付単価
発行価格(固定)
国内では額面金額の100%と設定されることが多い
時価(変動) -
買付金額の計算式額面金額×発行価格(%)額面金額×買付単価(%)+経過利子
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買付できる期間2〜4週間程度の申込期間中のみ買付可能
満期償還日までで
証券会社が販売する期間
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販売数量販売額上限に達した場合はお申込みの受付を終了証券会社に在庫がある限り販売
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買付可能な銘柄数
発行体の資金ニーズによるため
時期によってさまざま
SBI証券ではそのときに販売可能な
銘柄100銘柄程度を常時販売
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利率固定されているものが多い
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利回り利率と同じ
利金と償還差損益の合計の投資金額に対する割合を年率で計算します。
新発債:利率=利回りのためリターンがわかりやすい
既発債:購入したいタイミングで豊富な銘柄から選べる
と同じ債券でも違った特徴があります。
取扱いの新発債・既発債は随時入れ替わります。定期的に債券トップを確認しましょう。
割引債
国内では新発債は額面金額100%の価格で発行されることが多いですが、割引価格で発行される債券もあり、割引債(債券用語集)と呼ばれます。満期時には額面金額100%で償還されるため、発行価格との差が利益(償還益)となります。
既発債投資のポイント
既発債に投資するときには、新発債を購入するときとは異なるポイントがいくつかあります。
残存期間
債券購入時点から満期償還日までの残りの期間を「残存期間」といいます。
SBI証券では、残存期間約1年〜約40年の豊富なラインナップで多数の銘柄を取り揃えています。
買付単価
既発債は時価で取引されるため、買付単価も日々変動します。
金利の変動要因は様々ありますが、債券価格と金利は逆の動きをするシーソーの関係になっています。一般的に、金利が上昇するときは債券の利回りが上昇し、債券価格は下落します。反対に、金利が低下するときは債券の利回りも低下し、債券価格は上昇します。
利回り
既発債の利回りは購入タイミングによって変動します。
購入してから満期を迎えるまでに受け取った利金と、買付単価と償還価格の差である償還差損益の合計が既発債のリターンであり、これを1年当たりに換算して投資元本に対して年何%の利回りになるかを表したものを「最終利回り」といいます。
経過利子
「経過利子」は、前回利払日の翌日から受渡日までの日数(経過日数)について、日割りで計算された利息相当分です。
利付債の既発債を売買するとき、「買い手」は「売り手」に経過利子(経過利息) を支払う必要があります。
@「買い手」は「売り手」へ、A期間分(前回利払日から受渡日まで)の経過利子を支払います。
A 次回利払日に「買い手」はA+B期間分の利子を受け取ります。(※)
「買い手」は、すでに@でA期間分の経過利子を支払っているので、B期間分が受け取る実質の利子となります。
※「買い手」が次回利払日まで債券を保有していた場合
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