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8/1(木)20:45(日本時間)欧州中央銀行(ECB)金融政策発表 予定
発表時間 |
8/1(木) |
20:45(日本時間) |
【2013年8月1日、ECB理事会】
7月4日に実施された前回の欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利は据え置かれたものの、政策金利決定後の記者会見において、ドラギECB総裁は「ECBの政策金利が長期にわたり現行のままかそれを下回る水準にとどまると、政策委員会は考えている」、「予見可能な将来における金利に下方バイアスをかけた」と、将来の緩和的な金融政策を示唆する内容を述べたことから、ユーロは売られる動きを強めました。
6月の理事会では「別の種類のフォワードガイダンスには着手していないが、検討している」としていましたが、実際に導入に至った背景には、外部環境の変化に起因する欧州の金融政策への不透明感が強まった事を背景とする見方も聞かれます。現在のECBのフォワードガイダンスでは、米FRBの様に具体的な目安に言及しておらず、今後の経済動向により目標とする水準に言及する可能性も考えられ、フォワードガイダンスに関する発言を受けた為替相場への影響が出る事も考えられます。
前回理事会以降の経済情勢は、2013年6月のユーロ圏17カ国の消費者物価上昇率は1.6%と、5月の1.4%からは上昇したものの目標の2.0%は下回り、引き続きインフレは抑制されているといえそうです。また、7月の理事会でドラギECB総裁は「ユーロ圏経済見通しのリスクは、引き続き下向き」としていましたが、経済指標は強弱入り混じるものの、前回のドラギ総裁の見通しを改めるほどインパクトのある指標も、7月26日現在では、特段見当たらないと考えられます。
一方銀行融資に関して、年4回ECBが公表している「The Euro Area Bank Lending Survey」では、2007年末以来はじめてユーロ圏の銀行は消費者向けローンの与信基準(Credit Standard)を緩和する傾向が見られ、2013年7-9月期に一層の融資基準の引き締めを見込む銀行は減少したとし、ユーロ圏の資金循環に変化の兆しを見る事もできると考えられます。
以上を踏まえると、今回の理事会では、フォワードガイダンスに関する発言の他、経済情勢の現状認識が、注目すべきポイントとして考えられるのではないでしょうか。
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欧州中央銀行(ECB)金融政策発表
事前予想 |
0.50% |
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前回発表 |
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発表予定 |
8/1(木)20:45(日本時間) |
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前回発表時の為替レートの変動を確認!
- ※出所:FX総合分析チャート 15分足
「欧州中央銀行(ECB)金融政策発表」とは
「欧州中央銀行(ECB)金融政策発表」とは、ユーロ圏の中央銀行である欧州中央銀行(ECB)が、原則として毎月2回行われる理事会のうち、1回目の理事会で、そのときの経済状況から政策金利をはじめとする「金融政策」を決定し、発表することです。下旬に開催される2回目の理事会では金利を変更しない、と決めています。大きな変更があった場合にはマーケットに与える影響が大きいので、とても注目されています。
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8/1(木)20:00(日本時間)英中央銀行(BOE)金融政策発表 予定
発表時間 |
8/1(木) |
20:00(日本時間) |
【BOE金融政策委員会(2013年7月31〜8月1日)】
前回(7月3−4日)の金融政策委員会は、前カナダ中銀総裁のマーク・カーニー氏を新総裁に迎えての初めての会合となりました。7月17日に公表された議事録によると、金利の据え置きと資産買い入れ枠の据え置きが、ともに全会一致で決定されました。6月まで数回の委員会では、退任したキング前総裁、フィッシャー委員、マイルズ委員の3人が資産買い入れ枠の拡大を主張していたことから、前回の委員会ではフィッシャー、マイルズ両委員がその主張を取り下げたことになります。議事録によると、両委員もBOEが将来の金利に関する明確なガイダンスを提示するかどうかを決定するまで、前回までの主張を控えるのが妥当との判断に切り替えたことが背景にあると指摘されています。また、カーニー新総裁の金融スタンスが、委員会内多数派とされるタカ派寄りなのか、小数派のハト派寄りなのか、明確な見解は示されなかったものの、「政策金利を想定よりも長期にわたって過去最低に据え置く」ことは示唆されていました。
市場の一部は、前回会合でのカーニー総裁の「政策金利を長期にわたって過去最低に据え置く」との示唆を既にフォワードガイダンス(※)の導入と捉えているようですが、最終的に実施が決定しているわけではありません。BOEも前回の委員会後に発表した声明で、市場の利下げを見通す一部の見方は早計として、金融政策に関するガイダンスの提示に固執する考えを示しています。オズボーン財務相も、カーニー総裁に対し就任以前から金利ガイダンスに関する報告を8月上旬までに行うよう求めており、議事録の中で委員会は、数値基準やフォワードガイダンスの実施決定の際には、8月7日のインフレ・レポート公表時に行うとしています。そのため、今回の会合で景気回復の妨げとなる金利の上昇を抑える措置が講じられる場合は、8月7日のインフレ・レポート公表時での明確なフォワードガイダンスに関わる数値基準の導入があるとのシグナルに留める可能性があります。7月17日に発表された失業率が改善され、7月25日の第2・四半期GDP速報は市場の予想通りの結果に留まり、経済指標からだけでは成長率の修正判断があるのかどうか見立てが難しい状況です。カーニー総裁がカナダ中銀総裁時に推進した長期的なガイダンスの提示を優先する手法を用いて英中銀を刷新するのか、あるいは委員会内で依然として多数派とされるタカ派陣営に譲歩するスタンスに傾くのかに焦点を当ててみるほうが、今後の英金融政策の方向性を探る有効な手掛かりになりそうです。
※「フォワードガイダンス」とは、将来の金融政策や政策金利について事前に表明する「時間軸政策」で、市場の期待に働きかけることによって金融政策者〔中央銀行〕と市場とのコミュニケーション手段として用いられる。
発表スケジュールをチェック!
英中央銀行(BOE)金融政策発表
事前予想 |
0.50% |
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前回発表 |
0.50% |
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発表予定 |
8/1(木)20:00(日本時間) |
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前回発表時の為替レートの変動を確認!
- ※出所:FX総合分析チャート 15分足
「英中央銀行(BOE)金融政策発表」とは
「英中央銀行(BOE)金融政策発表」とは、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が、原則として毎月第1水曜〜木曜の2日間にわたり「金融政策委員会」を実施し、そのときの経済状況から政策金利をはじめとする「金融政策」を決定し、発表することです。大きな変更があった場合には、マーケットに与える影響が大きいので注目されています。
発表日に利益を狙いにいくには・・・?
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