米8月雇用統計 (非農業部門雇用者数前月比/失業率 等) |
発表時間 |
9/2(金)21:30(日本時間)
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前回値 |
+25.5万人 / 4.9% |
事前予想 |
+18.0万人 / 4.8% |
7月13日、フィラデルフィア連銀総裁が『年内に最大2回の追加利上げが適切になる可能性』に言及して以降、8月に入っても複数のFRB高官から『早期利上げに前向きな』発言が相次いだ・・・
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前回発表時(8/5)の主要通貨の動きをチャートで振り返る
米ドル/円
- ※出所:FX総合分析チャート 15分足
ユーロ/円
※出所:FX総合分析チャート 15分足
ユーロ/米ドル
※出所:FX総合分析チャート 15分足
雇用統計直前予想レポート
過去2ヵ月間、雇用統計の結果は予想を大きく上回ったものの、ドル円の大幅な上昇にはつながらなかった。しかし、今回はここ最近の複数のFRB高官から早期利上げに前向きな発言が相次いでいることもあり、これまでとは違った反応になるかもしれない。すなわち、数値の良し悪しに素直に反応する可能性が高いかもしれないだけに注意が必要となる。
図:前回発表時の振り返り
※出所:FX総合分析チャート
前回7月雇用統計のレビューと、7月FOMC声明文の骨子
前回7月雇用統計のレビューと、7月FOMC声明文の骨子は次のようなものであった。
<7月雇用統計のレビュー>
・6月分、5月分の非農業部門雇用者数を上方修正
・平均時給が前月比+0.3%、総労働所得も+0.8%
・労働参加率の上昇にも失業率は前月から横ばい
・全体的に広範な業種での雇用の回復を確認
<7月FOMC声明文の骨子>
・FF金利誘導目標を0.25%〜0.50%で維持
・経済見通しへの『短期リスク』は後退
・雇用データは『労働力活用の一定の増加』を示している
・緩やかな利上げに限って正当化
・労働市場は力強さを増し、インフレは抑制が続く
雇用者数が3ヵ月連続で20万人超となるかが注目ポイント
表:統計結果と今回の市場予想
|
8月市場予想 |
7月 |
6月 |
5月 |
4月 |
3月 |
2月 |
1月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
非農業部門雇用者数(万人) |
18.0 |
25.5 |
29.2 |
2.4 |
14.4 |
18.6 |
23.3 |
16.8 |
失業率(%) |
4.8 |
4.9 |
4.9 |
4.7 |
5.0 |
5.0 |
4.9 |
4.9 |
米時間給賃金 前月比(%) |
0.2 |
0.3 |
0.1 |
0.2 |
0.4 |
0.2 |
-0.1 |
0.5 |
※出所:SBIリクイディティ・マーケット作成
※市場予想は8/29現在の予想平均値
7月13日、フィラデルフィア連銀総裁が『年内に最大2回の追加利上げが適切になる可能性』に言及して以降、8月に入っても複数のFRB高官から『早期利上げに前向きな』発言が相次いだ。そうした中、注目された8月26日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演だったが、『利上げの論拠はここ数ヵ月で強まった』と想定内の発言に留まった。
しかし、フィッシャーFRB副議長からは『イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合性がある』と議長の発言を補足するような、利上げに前向きな姿勢を強調した格好となった。
それだけに今週末の雇用統計の結果によっては9月22日(日本時間午前3時)のFOMCでの利上げ観測がさらに高まることになるかもしれない。そうした観点から雇用者数の増加が予想を上回り、しかも20万人を上回るようであれば、昨年12月に利上げを決定する前の10月分から12月分まで以来の3ヵ月連続での20万人超えとなり、いよいよ9月FOMCでの利上げ観測が大きくなる可能性がありそうだ。
米早期利上げ観測を巡る今回の雇用統計(雇用者数)の位置付け
FRB高官から早期利上げが聞かれた背景となる3ポイント
ポイント1: 米大統領選でのトランプ共和党候補の大統領就任の可能性が後退?
ポイント2: 英EU離脱決定以降の英経済指標が予想を上回る堅調を維持
ポイント3: 原油価格が40ドル台で安定的に推移
8月中旬以降、複数のFRB高官から『早期利上げ』にかなり積極的になった印象がある。
その背景として考えられるのが、米大統領選を巡るトランプ共和党候補の大統領就任の可能性が低下したことで、政治的な不安定さに対する警戒感が後退し、こうしたFRB高官の発言にも関係している可能性があるかもしれない。
さらに懸念された英EU離脱の影響が英国中銀の金融緩和策やポンド安による英国経済への好影響もあり、英国経済が混乱するといった事態は避けられている。加えて原油価格の安定的な値動きが世界経済の安定に寄与しており、NY株式市場が高値圏で推移している動きと無関係ではない。
これらのポイントは、当初想定していた世界経済の懸念要因が和らいでいるということかもしれない。
8月26日、フィッシャーFRB副議長が『イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合性がある』と発言したことで、FF金利先物から見た9月の利上げの可能性は42%台まで上昇している。
今回の雇用統計の結果次第では9月22日(日本時間午前3時)のFOMCでの利上げ観測が一段と高まり、ドル円も100円から105円のレンジの上限を目指す可能性もあるとの声も増えている。それだけに前回、前々回の雇用統計時の反応とは異なった値動きになるかもしれない。
米雇用統計 非農業部門雇用者数月次推移(米労働省発表)
- ※乖離=実績値-予想値
- ※左軸:実績値、予想値 右軸:乖離
- ※Market Win24のデータを元にSBI証券が作成
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