ロシア連邦
首都 | モスクワ |
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公用語 | ロシア語 |
国土面積 | 約1,710万平方キロメートル(日本の45倍) |
人口 | 約1億4,680万人(2017年世界銀行調べ) |
主な経済指標 | 政策金利 7.75%(2019年2月) |
GDP(前年同期比)+1.5%(2018年10-12月) |
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インフレ率(前年比)5.0%(2019年1月) |
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失業率 4.8%(2019年1月) |
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
経済制裁、原油価格の大幅下落が影響
ロシアルーブルは、欧米とロシアの関係、原油価格の動向に比較的敏感に反応し易いという特徴があります。また、変動が比較的大きい反面、高金利通貨としての魅力もあります。
2014年からのロシアルーブルの下落は、欧州による対ロシアの経済制裁に加え、原油価格の大幅下落(NY原油先物価格が106ドル台から53ドル台まで下落)が大きく影響しています。
ロシアルーブル/円の推移(月足)
- ※出所:Quants Research Inc.
政策金利の推移
- ※出所:Quants Research Inc.
原油価格の動向に左右される傾向
2016年には原油価格が27ドル台まで下落した影響から、ロシアルーブルも一段の下落となり、米ドルや円に対して史上最安値を更新しました。その後、原油価格の反発などから、ロシアルーブルも値を戻しましたが、依然として安値圏での推移が続いています。
原油は、ロシアの主要輸出品目であることから、原油価格の動向がロシア経済にも大きく影響します。そのため、ロシアルーブルも原油価格の動向に大きく左右される傾向があります。
2016年までの原油価格下落の影響で、ロシア経済もマイナス成長へ減速しましたが、その後の原油価格の持ち直しからロシア経済もプラス成長へと改善しています。
NY原油とロシアルーブル円の価格推移)
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
GDPの推移
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
エネルギー価格や、外交関係改善がポイント
ロシアは広大な国土と軍事力を有する大国ですが、経済的には原油や天然ガスなどの資源価格に左右されるという不安定な一面もあります。
ロシア・ルーブルは、歴史的安値水準で推移しており、今後の動きを見る上では、原油などのエネルギー価格や、欧米との外交関係改善がポイントとなります。