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2024-05-17 02:48:43

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週刊日本株式アウトルック

トランプ波乱から1年経過、日経平均は倍値と日柄到達で高値波乱も

2017/11/10
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

筆者の方から「投資戦略セミナー」のお知らせがあります。
12月2日(土)14時30分より、総合投資情報サイト「トレーダーズ・ウェブ」を運営している株式会社DZHフィナンシャルリサーチ主催で、一般投資家向け無料セミナーを開催いたします。「これからどうなる株式市場(第3弾)」〜日経平均の「16」連騰で生じた日本株の大きな変化〜と題し、2018年にかけてどのような相場展開が予想されるかを、わかりやすくご説明いたします。
内容は、1)日経平均、マザーズ、NYダウのチャートポイント、2)ドル円は早ければ来年には新たな円安局面に移行か、3)銀行セクターが日本株上昇をけん引へ、4)米国発の3つのリスクは?、5)市場で話題のあの個別株の今後は?などを中心にじっくりと解説いたします。是非この機会に参加してください。

ご興味のある方は、こちらから、ぜひお申し込みください。

新しいウィンドウで開きます。https://www.traders.co.jp/seminar/entry.asp

来週の株式見通し(2017/11/13〜11/17)

来週(2017/11/13〜11/17)の東京株式市場は不安定な展開か。日経平均株価の予想レンジは22,000円-22,900円。日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)はバブル崩壊後の戻り高値を上回り、日本株は中長期的に新たな局面入りとなった可能性が高い。海外で開発された「ダウ理論(テクニカル分析理論)」で定義される高値切り上げ、安値切り上げへの波動変化を海外投資家が認識を強めており、しばらくは海外からの資金流入が続きそうだ。

国内企業の4-9月期の決算発表は一巡するが、株価が上昇一服気味のメガバンクなどが決算発表を予定しており、持ち直しの材料となるかどうかが注目される。NT倍率(日経平均株価をTOPIXで割ったもの)がここ最近で急速に拡大していることからも、TOPIXに対する寄与度が大きい銀行株の上昇によって、NT倍率が反動で低下していくシナリオを考えることができそう。また、決算発表後のアナリストによる格上げ評価などによって上昇基調を強める個別株が続出する可能性が高そうだ。
一方、指数ベースでは楽観ムードが強く、先行して頭打ちとなる可能性も高い。ただ、自律反落程度では日銀によるETF買いが入ることが心理的な支えとなることや、上昇相場でいったん利益確定売りした買い方の待機資金による押し目買いが入り、下げない相場に再び売り方の買い戻しが底堅さを維持する力に働く、といった好需給相場が続く公算が大きい。

国内の経済指標では、7-9月期の実質GDP(11/15)の発表が注目される。米国の経済指標では景気認識を大きく左右するものが多い。既に月初に発表された10月ISM製造業景況指数は前月から低下、大型ハリケーンの影響で減少した9月の反動で大幅増が予想された10月の非農業部門雇用者数は市場予想を下回った。
来週は、11月NY連銀製造業景気指数、10月小売売上高(11/15)、11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(11/16)、10月住宅着工・許可件数(11/17)などが予想されており、12月にFOMC(連邦公開市場委員会)を控え、米長期金利(米10年債利回り)の反転上昇につながるかがポイントとなる。

特に小売売上高(図表1)に注目したい。9月は前月比1.6%増と2年半ぶりに大幅に伸びた。「ハービー」や「イルマ」などのハリケーンにおける復興需要が増え、自動車販売は買い換え需要で3.6%の大幅増となった。10月の市場予想は0.1%増と小幅増が予想されている。予想以上に堅調な着地となればサンクスギビング(感謝祭)やクリスマス商戦に向けて一段と消費に対する期待が高まり、12月の利上げ実施の追い風となりそうだ。金利の低下にもかかわらず円安基調を維持しているドル円(図表2)は、再び1ドル=115円付近までの円安もあるだろう。
逆に、 ISM製造業景況指数に続いて、弱めの結果が出るようだと一段の金利低下につながり、ドル円はまもなく円高方向にキャッチアップしていく展開が予想される。

図表1:米小売売上高(2009/7-2017/9)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
図表2:ドル円と米10年債利回りの推移(2015/1-2017/11/8)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表3)は波乱の値動き。11/9の高値と安値の値幅は約860円程度となり、ちょうど1年前のトランプ波乱(昨年11/9)以来の大きさとなった。ローソク足でみると、上値と下値にほぼ同値幅のヒゲをともなった、高値「波乱線」を形成。11/10の「陰陽」を確認したいところだが、目先的には明確に抜けた方向に強い動きが生じる公算が大きい。

いずれにしても、今回、日経平均とTOPIXの高値同時ブレークで日本株は中長期的に新たな局面入りとなった可能性が高く、バブル高値を目指す波動は時折加速する場面をみせながらの動きが予想される。
一方、SQ算出前後が相場の分岐点になってきたことも少なくない。今週は週足では「9週目(基本数値)」の上昇となる点にも注意したい。

上値メドは、昨年11/9安値から3/2高値までの上昇幅を高値に加えたE計算値23,225円前後、4/17安値から6/10高値までの上昇幅の2倍を高値に加えた24,506円前後と考える。下値メドは、10日移動平均線(22,399円、11/9)、10/31高値22,020円、10/20高値21,489円、心理的節目21,000円が考えられる。

日柄面で変化日となりやすいのは、11/8〜11/9(9/8安値から「42」日目)、11/22(9/8安値から51日目)、12/1(6/20高値から9/8安値までの対等日柄)、12/13(9/8安値から65日目)が考えられる。

図表3:日経平均株価の日足チャート(2016/10/3-2017/11/9)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要な国内経済指標の発表やイベントは、10月国内企業物価指数、10月工作機械受注(11/13)、国内7-9月期GDP、10月首都圏新規マンション発売、10月訪日外客数(11/15)がある。

国内の企業決算では、ソニーFH、近鉄GHD、パーソルHD、楽天、荏原、THK、ホトニクス、めぶきFG、ふくおか、みずほ、イオンFS、T&DHD、あおぞら(11/13)、鹿島、光通信、大塚HD、電通、日ペイントH、出光興産、リクルートHD、日本郵政、かんぽ、ゆうちょ、三住トラスト、住友不、三菱UFJ、第一生命、三井住友(11/14)、リネットJPN、クラウドワクス、レカム(11/15)、東京海上、SOMPOHD、MS&AD(11/17)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、中国10月小売売上高、中国10月鉱工業生産、中国10月都市部固定資産投資、独11月ZEW景況感指数、米10月生産者物価(11/14)、米10月消費者物価指数、米11月NY連銀製造業景気指数、米10月小売売上高、米9月企業在庫(11/15)、米10月輸入物価指数、米10月輸出物価指数、米11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米10月鉱工業生産・設備稼働率、米11月NAHB住宅市場指数(11/16)、米10月住宅着工・許可件数、米11月カンザスシティ連銀製造業活動(11/17)などが注目される。

米企業決算は、ホーム・デポ(11/14)、シスコシステムズ、ターゲット、ネットアップ(11/15)、ウォルマート・ストアーズ、ベストバイ、ギャップ、アプライド・マテリアルズ(11/16)、フットロッカー(11/17)が発表を予定している。


新規上場では、11/15にシー・エス・ランバー(7808)がJASDAQスタンダードに上場する。首都圏をエリアとする木材加工業者。住宅用プレカット木材を主力としており、自社製品を使った戸建て建築や不動産賃貸も展開している。木材商の新規上場は珍しいが、最終需要の戸建て関連の一種ともいえ、特に新奇性が感じられるわけではない。ただ、首都圏戸建て業態は目下、マンション高騰の余波を受け業績好調。IPOの少ない時期でもあり、好地合いのなか、意外と需給面で押し上げられる事態も想定される。

来週の注目銘柄(2017/11/13〜11/17)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3765

380円

300円

第3四半期累計の営業利益は前年同期比22.9%減の281.8億円と減益。前四半期比でも減収減益と見栄えは良くないが、大きく落ち込んでいるわけではなく、ネガティブサプライズは少なかった。一方、10月には同社の主要コンテンツである「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」をよりユーザーに楽しんでもらうために、「パズドラレーダー」に対戦モードを実装している。課金誘導が期待できる施策でもあり、収益回復への期待が高そう。決算後の株価は継続的な買いが入っており、8月高値(344円)が射程圏に入ってきた。一目均衡表では抵抗帯(雲)の上に浮上しており、昨年7月の安値226円で大底打ちを改めて確認でき、中期トレンドの上昇継続が判断できる。足元では出来高も増加しており、直近の信用倍率は0.64倍と売り超で好需給である。ターゲットは380円、ロスカットは300円

6645

7,250円

6,480円

上期決算発表時に通期の上方修正を発表。今期の営業利益見通しを680億円→850億円に引き上げた。主力の制御機器事業が好調に推移している。決算説明資料では、付加価値を高めたことによる増益効果が大きかったことが示されており、同社が注力している収益面での構造改革が順調に進展していることがうかがえる。制御機器だけでなく電子部品やヘルスケアなどの事業も好調で、この先はさらなる業績拡大が期待できる。株価は決算前の高値6,420円(10/23)を上回り、年初来高値を更新。2015年6月高値(5,900円)をクリアしたことで中長期波動も上昇継続が確認できており、短期も中長期的にもトレンドフォローで望みたい。短期的な過熱感もなく、上値追いの展開がしばらく続くと予想する。ターゲットは7,250円、ロスカットは6,480円

6988

12,650円

10,800円

上期決算発表時に通期の上方修正を発表。今期の営業利益見通しが1,000億円→1,350億円に引き上げられたことが好感された。液晶用光学フィルムがスマートフォンやタブレットPC向けに好調で、下期も有機ELパネル向けの需要拡大が見込まれるとのこと。iPhoneX(テン)が発売となり、出足好調が伝わっており、関連銘柄として改めて業績期待が高まると予想する。直近高値は11,750円と10月相場で10,000円割れに慣れていた買い方にとって過熱警戒感はあるが、2006年2月高値(10,890円)を上抜けたばかりであり、長期的には新ゾーンに入ったと判断できる。上方修正は第1四半期に続いて今期二度目となり、先々のさらなる上方修正への期待も残る。10月初旬のピーク時には4.70倍まであった信用倍率は、直近では0.79倍と需給も急速に改善している。ターゲットは12,650円、ロスカットは10,800円

7611

3,800円

3,050円

中華食堂の日高屋を展開している。株価は上期決算で大幅安となった際に形成した大陰線の高値を上回ってきており、需給改善で上値の追い風となる公算が大きい。大陰線とともに出来高が大幅に増加したが、そこで買い方となった玉がはけたということである。最も、上期決算は増収増益で堅調な内容だった。駅前好立地に店舗を構え、仕事帰りの「ちょい飲み」需要をしっかり取り込んでおり、この先も業績堅調が続く可能性は高い。足元では25日移動平均線が上向き始めており。9月高値(3,480円)は通過点になるだろう。2016年2月高値から同年8月安値までの下落幅に対する倍返しとなる3,840円前後を目指す展開が予想される。ターゲットは3,800円、ロスカットは3,050円

7956

4,650円

3,850円

上期(2-7月)決算が失望を誘い株価はさえない動きが続いていたが、足元では戻り基調が鮮明になりつつある。一目均衡表では抵抗帯(雲)上に浮上しており、7月高値(4,335円)更新が視野に入ってきた。売り材料となった上期決算に関しても出てきた内容は上方修正で、足元の事業環境は悪くない。チャートの好転が見られたことで、見直し買いが入る展開を予想する。中期的にも上昇が続いており、2012年以降の上昇相場でも高値もみ合いを維持しており、依然として先高期待が強い。2015年高値からの調整では2,000円程度の大きな調整を強いられた経緯もあり、買い方は相当入れ替わった可能性が高い。つまり、直近高値更新後の上値余地としては、大きな調整の反動高が生じると考えてよい。ターゲットは4,650円、ロスカットは3,850円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・ 東証1部上場銘柄で11/8現在、時価総額が500億円以上、配当利回りが0.9%以上、PBRが10.0倍以下、信用倍率が3.5倍以下、株価が13週、26週移動平均線を上回っている中から、業績面、テーマ・話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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